最新の心理学本で読んだものを一部紹介【3月新刊も】

最新の心理学本

新しく発売された心理学の専門書や、心の学びにつながるような本で、実際に読んでみたものをまとめてみました。

最新の心理学本はレビューが少ないため、ここで紹介している内容は、選ぶときの参考になると思います。随時更新しているので、気になるものがあればチェックしてみてください。

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【2026年3月】心理学本の新刊情報

スポーツにおけるマインドフルネスとアクセプタンス

スポーツにおけるマインドフルネスとアクセプタンス
編者K. ヘンリクセン
J. ハンセン
C. H. ラーセン
監訳井上和哉
栗林千聡
出版社北大路書房
ページ数336ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.8cm
参考価格4,620円
読書時間の目安約5時間
本のおすすめポイント
  • プレッシャー下でアスリートが力を発揮するための支援方法をまとめた本
  • スポーツにおけるマインドフルネスとACTの実践的な手引きについて紹介している
  • スポーツ心理学を専攻する学生、アスリートを支援する実践家・監督・コーチにも

アスリートのパフォーマンスや、人生を支えるためにも読んでほしい一冊

『スポーツにおけるマインドフルネスとアクセプタンス』は、プレッシャー下でアスリートが力を発揮するための支援方法をまとめた本です。さまざまなスポーツ心理学実践家の話が掲載されています。

具体的には、マインドフルネスとACTの実践的な手引きについて書かれていました。トップアスリートに対してどのように適用し、どのようにサポートするか、事例・ポイント・経験談などが紹介されています。

読んでみると緊張・不安を感じる瞬間や、モチベーションが上がらないときなど、多くの場面で活用できると思いました。またプロスポーツならではの難しさや、実践家の葛藤も勉強になります。

またアスリートにとって、自身の価値と向き合うきっかけになれば、今後のキャリア形成にもつなげられるでしょう。アスリートのパフォーマンス、そして人生を支えるためにも読んでほしい一冊です。

スクールカウンセラーは何を見ているのか

スクールカウンセラーは何を見ているのか
著者藪下遊
出版社筑摩書房
ページ数288ページ
大きさ縦:17.3cm
横:10.6cm
厚さ:1.5cm
参考価格1,100円
読書時間の目安約2.5時間
本のおすすめポイント
  • 現役のスクールカウンセラーが、学校で子どもたちを支援することについて解説
  • 仕事内容や労働条件などスクールカウンセラーを目指す人にとって参考になる
  • 子どもの「こころの発達」に関すること、心理的不調に関することも書かれている

現役スクールカウンセラーの見る視点から、子どもを支援する方法を学べる

『スクールカウンセラーは何を見ているのか』は、スクールカウンセラーの仕事や実践についてまとめた本です。学校で子どもたちを支援するとはどういうことか、詳しく解説されています。

前半ではスクールカウンセラー特有の仕事内容や、労働条件などが紹介されていました。他領域との違いがわかるので、スクールカウンセラーを目指す人にとって参考になると思います。

また後半では、子どもの「こころの発達」に関すること、心理的不調に関することが書かれていました。一人職場であるスクールカウンセラーだからこそ、著者の経験を知ることは非常に役立つでしょう。

どこを見るか、どう話すか、説明もわかりやすいので家族や教育者が読んでもいいと思いました。現役スクールカウンセラーの見る視点から、子どもを支援する方法を学べる一冊です。

解離ってなんだろう

解離ってなんだろう 症例でわかる見立てと対応
著者古田洋子
出版社日本評論社
ページ数168ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.1cm
参考価格2,090円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 児童相談所で勤務している著者の臨床経験をもとに解説した本
  • 見分ける疾患や対応方法なども書かれており、解離の理解を深められる
  • その人の中で何が起きているのか、客観的にはどう見えるのかを整理しやすい

さまざまな症例を確認しながら、解離について学べる入門書

『解離ってなんだろう』は、さまざまな症例が紹介されている解離の入門書です。児童相談所で勤務している著者の臨床経験をもとにまとめられています。

内容としては解離のバリエーションや、生活の中で起きることなどが書かれていました。全部で26の症例が紹介されており、具体的な症状を確認しながら、解離について学べるようになっています。

またどういう誤解をしやすいのか、どう対応したらいいのか、わかりやすく説明されていると思いました。解離の理解を深められるので、医療・福祉・教育の現場で支援している方は読んでおくと良いでしょう。

ちなみにこの本には虐待・性被害の記述もあるので、人によっては読みづらさを感じるかもしれません。それでも、その人の中で何が起きているのか、客観的にはどう見えるのかを整理しやすいと思います。

【2026年2月】心理学本の新刊情報

変な心理学

変な心理学 バズっているアレの正体
著者山田祐樹
出版社筑摩書房
ページ数304ページ
大きさ縦:17.3cm
横:10.6cm
厚さ:1.6cm
参考価格1,155円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • アカデミックな心理学と、大衆的な心理学の違いを説明した本
  • 両分野が入り混じっている現状を説明し、共存するための考え方を提案
  • どのように広まったのか、学術的な研究はあるのか詳しく書かれている

心理学史としても面白く、心理学を学ぶことがもっと楽しくなる一冊

『変な心理学』は、日本の心理学の奇妙な状況について指摘しているのが特徴です。アカデミックな心理学と、大衆的な心理学の違いについて、認知心理学を専門とする著者が解説しています。

具体的には、両分野が入り混じっている現状を「変」としています。そのうえで大衆的な心理学を否定するのではなく、アカデミックな心理学と共存するための考え方を提案していました。

読んでみると「行動心理学」「カラーバス効果」「ウィンザー効果」「蛙化現象」についてかなり詳しく書かれており、どのように広まったのか、学術的な研究はあるのかなど勉強になります。

また各章の最後にまとめもあるので整理しやすいと思いました。心理学史としても面白く、心理学を学ぶことがもっと楽しくなる一冊です。

ひとが言葉を理解・産出する仕組み 心理言語学入門

ひとが言葉を理解・産出する仕組み 心理言語学入門
編者矢野雅貴
出版社くろしお出版
ページ数256ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.3cm
参考価格3,300円
読書時間の目安約4.5時間
本のおすすめポイント
  • 文処理研究(心理言語学)における重要なテーマを中心に解説
  • 文処理分野で行われている研究や、その意義について学べるのが特徴
  • 研究内容を理解するうえで必要な手法がコラムでまとめられている

言語学分野に関心のある大学生や大学院生、研究者向けの一冊

『ひとが言葉を理解・産出する仕組み』は、日常で無意識に行われている言語処理メカニズムについて解説した入門書です。文処理研究における重要なテーマを中心に取り上げています。

具体的には、文処理分野で行われている研究や、その意義を学べる内容になっていました。研究内容を理解するうえで必要な手法については、コラムでまとめられているのも特徴の一つです。

自分で例文を読んでみても、処理しやすさの違いを実感できるので面白く感じます。統語論や統計学の基礎知識もある方が、内容を理解しやすいでしょう。

また本文中では、もっと詳しく勉強する際に役立つ書籍も紹介されていました。言語学分野に関心のある大学生や大学院生、研究者向けの一冊だと思います。

こうやって、僕は戦い続けてきた。

こうやって、僕は戦い続けてきた。 「理想の自分」に近づくための77の習慣
著者菊池雄星
出版社PHP研究所
ページ数256ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:1.5cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • トップレベルの世界で戦い抜くための考え方と、日々の習慣を紹介
  • 全部で77のテーマがそれぞれ数ページ程度でまとめられている
  • 影響を受けた人物・言葉・書籍なども掲載されているので面白く読める

「プロとして生きるとはどういうことか」を学べる一冊

『こうやって、僕は戦い続けてきた。』は、メジャーリーガーの菊池雄星選手が自ら書いた本です。トップレベルの世界で戦い抜くための考え方と、日々の習慣を紹介しています。

内容は77のテーマに分かれており、それぞれ数ページ程度でまとめられていました。影響を受けた人物・言葉・書籍などのエピソードも掲載されているので面白く読めるでしょう。

個人的に、菊池雄星選手がもともと特別な才能を持っていたわけではないこと、野球以外の勉強もたくさんしていることに驚きました。学ぶことの大切さを実感できると思います。

また経営者の視点で物事を考えているのも印象的でした。心身の整え方、人との関わり方をはじめ「プロとして生きるとはどういうことか」を学べる一冊です。

最新 マンガでわかるADHDの子どもたち

最新 マンガでわかるADHDの子どもたち
著者本田秀夫
マンガフクチマミ
出版社【発行】バトン社
【発売】フォレスト出版
ページ数176ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.2cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約40分
本のおすすめポイント
  • ADHDのあるあるを16のケースに分けて、文章とマンガで解説した本
  • 子どもたちが自分の特性を前向きに受け止められるような育て方を紹介
  • ADHD関連の悩みごとに対応するポイントや関わり方の例もわかりやすい

保護者・学校の先生・支援者などADHDの理解を深めたい人におすすめ

『最新 マンガでわかるADHDの子どもたち』は、ADHD(注意欠如多動症)の子育てについて文章とマンガで解説した本です。臨床経験30年以上の医師である著者が解説しています。

具体的にはADHDのあるあるを、16のケースに分けて紹介していました。そのうえで子どもたちが、自分の特性を前向きに受け止められるような育て方を提案しています。

難しい言葉は使われていないので初心者でも読みやすいでしょう。ADHD関連の悩みごとに対応するポイントや、関わり方の例も具体的でわかりやすく、親の葛藤にも触れられていました。

子どもが大きくなってからのことも考えられているので、処世術として役立つ内容だと思います。保護者・学校の先生・支援者など、ADHDの理解を深めたい人におすすめです。

人はなぜ特攻に感動するのか

人はなぜ特攻に感動するのか
著者井上義和
坂元希美
出版社光文社
ページ数304ページ
大きさ縦:17.2cm
横:10.6cm
厚さ:1.3cm
参考価格1,210円
読書時間の目安約2.5時間
本のおすすめポイント
  • 心に刺さる映画の共通点を、特攻文学という切り口から分析
  • 『ゴジラ-1.0』を中心に、二人の著者による対話形式で話が進む
  • 日米の特攻文学映画の違いにも触れられていて面白く読める

特攻文学映画が持つ「感動の文法」について、さまざまな角度から分析した本

『人はなぜ特攻に感動するのか』は、心に刺さる映画の共通点を、特攻文学という切り口から分析した本です。二人の著者による対話形式になっています。

内容は、2023年公開の『ゴジラ-1.0』の話が中心でした。「命のタスキ」「勇敢な父祖たち」などのキーワードを用いながら、特攻文学映画が持つ「感動の文法」について解説しています。

また日本とアメリカの作品を比較しているのも特徴のひとつです。「感動=自己犠牲」という短絡的な考え方ではなく、さまざまな角度から説明されているので面白く読めました。

特攻というものについて、歴史的・政治的要素なしで考えてみると、現代社会の見え方も変わってくるかもしれません。事前に映画を観ておく方が、より理解しやすくなると思います。

ここからはじめる包括的セクシュアリティ教育

ここからはじめる包括的セクシュアリティ教育
著者東優子
野坂祐子
吉田博美
出版社日本評論社
ページ数280ページ
大きさ縦:21cm
横:15cm
厚さ:1.6cm
参考価格2,750円
読書時間の目安約3.5時間
本のおすすめポイント
  • 性教育や支援者への研修を実践してきたグループのメンバーが解説
  • 性教育において、自身の態度や価値観に気づくことの大切さを提唱
  • 性について、子どもにどう伝えたらいいのか考えるきっかけにもなる

性に対する自身の態度・価値観を見直すことができる一冊

『ここからはじめる包括的セクシュアリティ教育』は、包括的セクシュアリティ教育(CSE)の副読本として書かれたものです。性教育や支援者への研修を実践してきた「SEE」のメンバーが解説しています。

この本は性教育において、自身の態度・価値観に気づくことの大切さを提唱しているのが特徴です。内容については、CSEの「安全確保」と「暴力」に焦点が当てられていました。

性教育を受ける機会は多くないからこそ、読んでみると学びがたくさんあります。海外における実践例も紹介されており、子どもにどう伝えたらいいのか、考えるきっかけになるでしょう。

また性教育をはじめるためのワークも掲載されているので、お子さんがいる人や、支援職の人はぜひ試してみてください。性に対する自身の考え方を見直すことができる一冊です。

【2026年1月】心理学本の新刊情報

僕たちにはキラキラ生きる義務などない

僕たちにはキラキラ生きる義務などない
著者山田ルイ53世
出版社大和書房
ページ数256ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:1.7cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 前向きに生きることがしんどい人に向けて書かれた自己啓発書
  • 全部で34の「生きやすくなるヒント」が簡潔にまとめられている
  • 著者の挫折・嫉妬が赤裸々に綴られており、言葉に説得力がある

「無理にポジティブになる必要はない」という著者の言葉に救われる

『僕たちにはキラキラ生きる義務などない』は、前向きに生きることがしんどい人に向けて書かれています。芸人の山田ルイ53世さんが、自身の体験をもとに執筆した自己啓発書です。

全部で34の「生きやすくなるヒント」が掲載されており、それぞれは数ページ程度で簡潔にまとめられています。テーマについては、仕事・家族・人間関係などさまざまです。

実際に読んでみると、著者の挫折や嫉妬が赤裸々に綴られていました。背中を押してきたり、気持ちを奮い立たせたりような自己啓発本とは違うものだと感じるでしょう。

元ヒキコモリでも、一発屋と言われても、なんとかなっていることを知ると「無理にポジティブになる必要はない」と思えます。説得力のある著者の言葉に救われるような一冊です。

怒っている子どもはほんとうは悲しい

怒っている子どもはほんとうは悲しい
著者渡辺 弥生
出版社光文社
ページ数296ページ
大きさ縦:17.2cm
横:10.6cm
厚さ:1.3cm
参考価格1,078円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 感情に関する基本的な力(感情リテラシー)の育て方をまとめた本
  • 発達心理学や教育心理学を専門とする著者が解説している
  • 心理学とは異なる領域からも書かれており、さまざまな視点で考えられる

教育や支援に関わる人にとっても参考になる感情リテラシーの本

『怒っている子どもはほんとうは悲しい』は、感情リテラシーの育て方をまとめているのが特徴です。発達心理学や教育心理学を専門とする著者が解説しています。

感情リテラシーとは「感情に関する基本的な力」を意味します。具体的には、自分や他者の気持ちに気づき、それを理解し、言葉にして伝えたり、適切に調整したりする力のことです。

心理学とは異なる領域からも書かれており、感情についてさまざまな視点で考えられます。感情リテラシーを育てる方法も具体的でわかりやすく、著者の思いが伝わってくるような内容です。

また感情リテラシーに注目した「SEL(ソーシャル・エモーショナル・ラーニング)」という教育にも触れられているので、教育や支援に関わる人にとっても参考になる本だと思います。

嫌なことを手放して楽しく老いる

嫌なことを手放して楽しく老いる
著者和田秀樹
出版社リベラル社
ページ数312ページ
大きさ縦:14.8cm
横:10.5cm
厚さ:1.35cm
参考価格935円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 幸せな老後を過ごすための心の持ち方や、生活習慣を紹介した文庫本
  • 健康・認知症などについて、高齢者医療に携わった著者の視点で説明
  • それぞれの項目が数ページ程度でまとめられているので読みやすい

高齢者だけでなく、若い世代にとってもためになる一冊

『嫌なことを手放して楽しく老いる』は、脳の老化を遅らせる、心の持ち方や生活習慣を紹介した本です。イライラ、モヤモヤを手放して上機嫌になるための方法を紹介しています。

具体的には健康・認知症などのテーマについて、高齢者医療に携わった著者の視点で述べられていました。そのうえで、幸せな老後の過ごし方を考えるような内容になっています。

それぞれの項目は、ページ程度でまとめられているので読みやすいでしょう。個人的には、世間一般で言われている常識の中に誤解があることを学べて勉強になりました。

ちなみにこの本は、同じ著者の『ボケずに大往生』を修正加筆して、文庫本として刊行したものです。高齢者だけでなく、若い世代にとってもためになる本だと思います。

推し活の心理臨床

推し活の心理臨床
編者岩宮 恵子
出版社日本評論社
ページ数188ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1cm
参考価格1,980円
読書時間の目安約2.5時間
本のおすすめポイント
  • サブカルチャーと心に関する論考・エッセイをまとめた本
  • 聖地巡礼や推し活をテーマにさまざまな専門家の話を掲載
  • 具体的な事例も紹介されているので臨床現場でも活用できる

心理臨床における「好き語り」の力に興味が湧いてくるような一冊

『推し活の心理臨床』は、サブカルチャーと心に関する論考・エッセイをまとめた本です。日本評論社が発行している雑誌『こころの科学』の2026年1月増刊号になります。

この本には臨床心理士をはじめ、20名以上の専門家の文章が掲載されています。聖地巡礼や推し活をテーマに、好きなものを語ることについて、それぞれの視点で書かれていました。

話の内容についても、映画・アニメ・ゲーム・漫画・アイドルなどさまざまです。具体的な事例も紹介されているので、実際の臨床現場でも活用できると思います。

個人的にも、心理臨床における「好き語り」の力に興味が湧いてきました。自分の好きなものを考えながら、面白く読める本だと思うのでぜひチェックしてみてください。

ジャック・ラカン フロイトへの回帰

ジャック・ラカン フロイトへの回帰
著者松本卓也
出版社岩波書店
ページ数288ページ
大きさ縦:17.3cm
横:10.7cm
厚さ:1.2cm
参考価格1,166円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • フロイトの五大症例について、ラカンがどう読み解いたのかを紹介
  • フロイトの精神分析の方法や、ラカンの理論体系を学べる
  • 最後には用語解説があり、関連するページも調べられる

フロイトやラカンを通して、精神分析の理解を深められる

『ジャック・ラカン』は、フロイトの五大症例について、フランスの精神分析家であるラカンがどう読み解いたのかを解説した本です。

内容は症例ごと(ドラ、鼠男、ハンス、シュレーバー、狼男)にまとめられています。そのうえで、ラカンの臨床についても説明されていました。

かなり専門的で難しく、読むのに時間もかかるかもしれません。それでもフロイトの精神分析の方法や、ラカンの理論体系を学べるので勉強になります。

また最後には用語解説があり、関連するページを調べることもできました。精神分析の理解を深められると思うので、フロイトやラカンの研究をしたい人はぜひ読んでみてください。

ピーター・ラヴィーン:トラウマと癒やしの自叙伝

ピーター・ラヴィーン:トラウマと癒やしの自叙伝
著者ピーター・A・ラヴィーン
牧野 有可里
池島 良子
出版社星和書店
ページ数296ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.7cm
厚さ:1.6cm
参考価格2,860円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • ソマティック・エクスペリエンシング®(SE)の創始者がまとめた回顧録
  • 自身の幼少期のトラウマをどのように癒していったのかが描かれている
  • 著者が体験したスピリチュアルな出来事や、シンクロニシティの話も興味深い

過去のトラウマを乗り越えてきた著者の言葉に勇気をもらえる一冊

『ピーター・ラヴィーン:トラウマと癒やしの自叙伝』は、ソマティック・エクスペリエンシング®(SE)の創始者である著者がまとめた回顧録となっています。

具体的には、自身の幼少期のトラウマをどのように癒していったのかが描かれていました。生々しい描写もあるので、人によっては読み進めるのが辛く感じるかもしれません。

それでも、過去の傷を乗り越えてきた著者の言葉に、勇気と希望をもらえるでしょう。また自らが体験したスピリチュアルな出来事や、シンクロニシティの話も興味深いと思いました。

ちなみに、SEのアプローチについては詳しく書かれていません。なので基礎理論や方法論を学べるわけではありませんが、その背景に興味がある人はぜひ読んでみてください。

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