【新刊更新】最新の心理学本で読んだものを一部紹介

最新の心理学本

新しく発売された心理学の専門書や、心の学びにつながるような本で、実際に読んでみたものをまとめてみました。

最新の心理学本はレビューが少ないため、ここで紹介している内容は、選ぶときの参考になると思います。随時更新しているので、気になるものがあればチェックしてみてください。

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【2026年7月】心理学本の新刊情報

子どものトラウマに気づくとき(金剛出版)

子どものトラウマに気づくとき 家庭・施設・学校でできる〈こころのケア〉
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著者メリッサ・G・ミンツ
訳者野坂祐子
出版社金剛出版
ページ数272ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.7cm
参考価格3,520円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • 子どもがトラウマとなりうる体験をしたときに、親や支援者がすべきことを解説
  • 著者が自身の臨床経験をもとに、トラウマがどのように子どもに影響するかを説明
  • 子どもの行動に変化が見られた場合の対応もわかりやすく書かれている

子どものためのトラウマインフォームドケアから、子育ての本質を学べる

『子どものトラウマに気づくとき』は、子どもがトラウマとなりうる体験をしたときに、親や支援者がすべきことをまとめた本です。著者が自身の臨床経験をもとに解説しています。

本の前半では、トラウマがどのように子どもに影響するのかを説明していました。そして後半で、身近なおとなの役割や、子どもの行動に変化が見られた場合の対応を紹介しています。

心理学やメンタルヘルスの知識がなくても実践できる方法ばかりでわかりやすいでしょう。また専門的な援助が必要なケースも載っているので、判断に迷ってしまいそうな際にも役立ちます。

読んでみると、特別なことは書かれておらず、子どもとのつながりが何よりも大切だと感じました。子どものためのTIC(トラウマインフォームドケア)から、子育ての本質を学べる一冊です。

回復への道のり ベースキャンプ(誠信書房)

回復への道のり ベースキャンプ 性問題行動のある小・中学生のために(性問題行動・性犯罪の治療教育4)
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著者ティモシー・J・カーン
ドーン・M・プフルグラット
訳者野坂祐子
浅野恭子
出版社誠信書房
ページ数276ページ
大きさ縦:25.7cm
横:18.2cm
厚さ:1.5cm
参考価格4,400円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • 性問題行動のあるの若者が、健康的な生活を送るための心理教育テキスト
  • ワークブック形式で、カウンセラーと一緒に取り組むような構成になっている
  • SNSの危険な使用、盗撮やポルノ動画へのアクセスなどのテーマも扱っている

正直さ・責任感・思いやり・誠実さを育みながら、性問題行動と向き合う

『回復への道のり ベースキャンプ』は、性問題行動のあるの若者が、健康的な生活を送るための心理教育テキストです。小学校高学年から中学生くらいの年齢を対象としています。

内容はワークブック形式で、カウンセラーと一緒に取り組む構成になっていました。性的虐待だけでなく、SNSの危険な使用、盗撮やポルノ動画などのテーマも扱っています。

そのため、さまざまな性問題行動に対して活用できるでしょう。各章にクイズや課題も用意されており、自分の性的な感情を理解・コントロールする方法を学べると思います。

個人的には、恥の感情を強めず、ほかの人を傷つけないように行動することを教えてくれていると感じました。正直さ・責任感・思いやり・誠実さを育みながら、性問題行動と向き合う手助けをしてくれる一冊です。

無意識の発見(講談社)

著者工藤 顕太
出版社講談社
ページ数304ページ
大きさ縦:17.3cm
横:10.8cm
厚さ:1.5cm
参考価格1,210円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • 精神分析の歴史を読み解きながら「自己」に対する考察を深めようとしている
  • 章ごとにポイントもまとめられており、精神分析の展開を整理しやすい
  • 巻末には読書案内もあり、より詳しく学びたい人にも役立つ内容になっている

精神分析の歴史を追いながら自己形成プロセスについて考えることができる

『無意識の発見』は、哲学者である著者が、精神分析独自の概念や学派の違いについて解説した本です。精神分析の歴史を読み解きながら「自己」に対する考察を深めようとしています。

具体的にはフロイトからラカンに至るまで、主要な学説を説明していました。章ごとにポイントもまとめられており、さまざまな見方・考え方がある精神分析の展開を整理しやすいでしょう。

また最後の章では、ユング心理学と物語の関係について書かれていました。村上春樹の『海辺のカフカ』などを取り上げているので、事前に読んでおくと理解しやすいと思います。

巻末には読書案内もあり、より詳しく知りたい人にも役立つ内容になっていました。精神分析の歴史を追いながら、自己がどのように成り立つのかを考えることができる一冊です。

ストレスとトラウマのためのセルフケア新習慣(日本評論社)

著者服部 信子
出版社日本評論社
ページ数224ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:1.3cm
参考価格1,980円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 神経のバランスをやさしく整えるセルフケア「コレモ」について解説
  • 気持ちの浮き沈みと上手につきあうために必要なスキルと知識を学べる
  • 難しい言葉が使われていないので読みやすく、手順もわかりやすい

日常生活の中でも気軽に実践できる「コレモ」の入門書

『ストレスとトラウマのためのセルフケア新習慣』は、コレモ(コミュニティ・レジリエンシー・モデル)という方法についてまとめた本です。米国心理療法士の著者が解説しています。

コレモとは、神経のバランスをやさしく整えるセルフケアを意味します。気持ちの浮き沈みと上手につきあうために必要なスキル・知識を学べる構成になっていました。

内容についても、難しい言葉が使われていないので読みやすいでしょう。またどのような手順で進めればいいのかがわかりやすく、今の自分の体に合う選択肢を見つけられると思います。

日常生活の中でも気軽に実践できるので、ぜひ一度試してみてください。コレモの考え方を学ぶための入門書としておすすめできる一冊です。

【2026年6月】心理学本の新刊情報

トラウマインフォームドシステム(日本評論社)

編者野坂祐子
出版社日本評論社
ページ数288ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.6cm
参考価格3,080円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • 支援者が安全に、安心して働ける環境を目指す「TIS」という考え方について解説
  • 学校や医療現場など、児童福祉領域を中心とした実践例も多数掲載されている
  • 支援者の傷つきについて書かれており、自身に「トラウマのメガネ」を向けられる

TICの導入を進めている現場や、すでに取り組んでいる現場にも役立つ

『トラウマインフォームドシステム』は、支援者が安全に、安心して働ける環境を目指す「TIS(トラウマインフォームドシステム)」という考え方について解説した本です。

具体的には、支援者の職場である組織(システム)を、TIC(トラウマインフォームドケア)の視点から捉えなおしています。そのうえで現状の課題や、変化の可能性について解説していました。

また学校や医療機関など、児童福祉領域を中心とした実践例も多数掲載されています。それぞれの組織が、どのように工夫しているかを学べるので参考になるでしょう。

支援者の傷つきについても書かれており、自身にも「トラウマのメガネ」を向けられると思います。TICの導入を進めている現場や、すでに取り組んでいる現場にとっても役立つ一冊です。

なぜあなたの感想はふつうなのか(大和書房)

なぜあなたの感想はふつうなのか 独自の視点で語る技術
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著者大島育宙
出版社大和書房
ページ数256ページ
大きさ縦:17.3cm
横:11.3cm
厚さ:1.6cm
参考価格1,870円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 作品に対して、独自の視点を持つために必要なことをまとめた本
  • 作品を観るときのポイントと、たくさんの作品をインプットする術を紹介
  • 見開きページごとに一行要約があり、忙しくても読みやすい構成になっている

自分の軸を持って作品を楽しむにはどうしたらいいのかを学べる

『なぜあなたの感想はふつうなのか』は、作品に対して、独自の視点を持つために必要なことをまとめた本です。芸人で、映画・ドラマの時評を配信している著者が解説しています。

内容としては、作品を観るときのポイントや、多くの作品をインプットする術が書かれていました。著者が実践していることについて、具体例を挙げながら紹介しています。

やり方自体はシンプルなので、言語化がうまくできないと感じる人にとって参考になるでしょう。また見開きページごとに一行要約があり、忙しくても読みやすい構成になっていました。

心の奥底にある気持ちを表現することは、自己理解につながると思います。他人の感想が気になってしまう現代に、自分の軸を持って作品を楽しむにはどうしたらいいのかを学べる一冊です。

大人になって心理学を学んだら(大和書房)

大人になって心理学を学んだら 子育てが楽になり、週末本屋を開いた
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著者石川理恵
出版社大和書房
ページ数216ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:1.5cm
参考価格1,870円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 著者が40代の頃に通信制大学に入り、心理学を学んだときの話を紹介した本
  • 授業から得た気づきや、働きながら学ぶことの大変さなどもまとめられている
  • 著者のほかにも、大人になってから心理学を学んだ11人のケースを掲載している

大人になって心理学を学ぶ面白さが、さまざまな角度から伝わってくる

『大人になって心理学を学んだら』は、ライターで本屋を開いている著者が、自身の転機について語った本です。40代の頃に通信制大学に入り、心理学を学んだときの話を紹介しています。

具体的には入学を決めたきっかけや、授業から得た気づきを振り返るような内容になっていました。また卒業後になぜ本屋という道を選んだのか、その経緯にも触れられています。

読んでみると、働きながら学ぶことの大変さなども書かれているので参考になるでしょう。心理学に興味を持っている社会人にとって、知りたい情報がまとめられていると感じます。

本の後半では、著者のほかに、大人になってから心理学を学んだ11人のケースが掲載されていました。心理学の面白さが、さまざまな角度から伝わってくるので、ぜひ読んでみてください。

他人のために笑って、自分を泣かせてない?(サンマーク出版)

著者こぐにー
出版社サンマーク出版
ページ数200ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:2cm
参考価格1,540円
読書時間の目安約40分
本のおすすめポイント
  • いい子として生きてきた人に向けて、自分自身に優しくする方法を解説
  • 「脳のクセ」をアップデートするために、どうしたらいいのかを説明
  • 内容もわかりやすく、段階的に取り組める構成で実践しやすい

脳のプログラムを新しく書き換えて、自分自身に優しさを向ける

『他人のために笑って、自分を泣かせてない?』は、いい子として生きてきた人に向けて、自分自身に優しくする方法を解説した本です。公認心理師でプログラマーの著者が解説しています。

具体的には、いい子を演じようとする「脳のクセ」について、心理学的な視点で書かれていました。用語の意味もわかりやすく説明されており、専門知識がない人でも読みやすいでしょう。

またこの本では「脳の判断」と「AIの仕組み」が似ていると指摘しています。そのうえで、脳のプログラムを新しく書き換えるためにどうしたらいいのかを紹介していました。

段階的に取り組める構成になっているので実践しやすく、自分を後回しにしないことを学べると思います。他人ばかり優先していると感じるときには、ぜひ一度読んでみてください。

トラウマのほぐし方(光文社)

著者あらいぴろよ
監修藤本昌樹
菊地祐子
出版社光文社
ページ数192ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.4cm
参考価格1,540円
読書時間の目安約50分
本のおすすめポイント
  • 著者が虐待の後遺症から回復するまでの過程を描いたコミックエッセイ
  • トラウマ治療で何ができるのか、どんな方法があるのかを当事者目線で紹介
  • 心理士と精神科医によるトラウマ治療の補足情報もまとめられている

トラウマ治療に役立つ知識や、生きづらさと向き合うための方法を学べる

『トラウマのほぐし方』は、イラストレーター・マンガ家である著者が、自身のトラウマ治療について語っています。虐待の後遺症から回復するまでの過程を描いたコミックエッセイです。

具体的には、現代のトラウマ治療で何ができるのか、どんな方法があるのかを当事者目線で説明しています。治療過程で感じたことや、家族との関係性の変化などにも触れられていました。

またこの本は、心理士と精神科医が監修しており、各章の最後にはトラウマ治療に関する補足情報も掲載されています。Q&A形式でわかりやすくまとめられているので参考になるでしょう。

内容も漫画形式で読みやすいと思います。トラウマ治療に役立つ知識や、生きづらさと向き合うための方法を学べるので、ぜひ一度チェックみてください。

自分に優しい時間の使い方(日経BP)

著者関屋裕希
出版社日経BP
ページ数216ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:1.4cm
参考価格1,870円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 豊かな人生を過ごす時間の使い方についてまとめた本
  • 時間を味方にするための考え方や、日常で使える方法を紹介
  • 自分の人生に、自分の感覚を取り戻すことをテーマしている

時間の使い方でも、自分に優しくできるという気づきを得られる

『自分に優しい時間の使い方』は、豊かな人生を過ごす時間の使い方についてまとめた本です。臨床心理士・公認心理士の著者が、心理学の知識を交えながら解説しています。

具体的には、時間を味方にするための考え方や、日常で使える方法を紹介しています。時間の使い方でも、自分に優しくできるという気づきを得られる内容でしょう。

自分の感覚を取り戻すことをテーマしているので、ビジネス書とは異なります。方法についても、マインドフルネスやACTなど、心理学に基づいたワークが載っていました。

自分のために時間を使えない理由を知り、時間を味方にできれば、自分らしさや創造力を引き出すことにもつながります。忙しくて自分を責めてしまいがちな人は、ぜひ読んでみてください。

【2026年5月】心理学本の新刊情報

昼間のスターゲイザー 占いと心理学の対話(集英社)

著者鏡 リュウジ
東畑 開人
出版社集英社
ページ数320ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13.1cm
厚さ:2.3cm
参考価格1,980円
読書時間の目安約3.5時間
本のおすすめポイント
  • 心理学と比較しながら、占いについて包括的に考えているのが特徴
  • 占いの起源・技術・象徴・評価という4つのテーマに分かれている
  • 内容は対談形式で、心に関する対話へ展開していく様子が印象的

心理士と占い師の二人が、占いとは何かを語り合っている本

『昼間のスターゲイザー』は、心理士と占い師の二人による対談形式で書かれています。心理学と比較しながら、占いについて包括的に考えているのが特徴です。

内容は、占いの起源・技術・象徴・評価という4つのテーマに分かれています。そこにカウンセリングなどの話が交わることで、心に関する対話へ展開していく様子が印象的でした。

占星術とユング心理学のつながりをはじめ、さまざまな共通点があることを学べます。一方で背景の違いや、同じものとして考えることの危険性もあり、非常に興味深いでしょう。

ちなみに本文中では、タロット占いの結果を解釈している様子も描かれています。占いや心理学に興味がある人なら面白く読めると思うので、ぜひ一度チェックしてみてください。

複雑性PTSDセルフケア・ワークブック(金剛出版)

著者タマラ・M・グリーンバーグ
訳者野坂祐子
出版社金剛出版
ページ数272ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.5cm
参考価格3,520円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • 難しい言葉を使わず、日常的なエピソードを用いてわかりやすく解説
  • 基本的な知識や対処法について、ひとりでも安全に学べるようになっている
  • 気になる部分だけを読むこともでき、書き込めるワークもたくさんある

複雑性PTSD治療の最初のステップとして活用できるワークブック

『複雑性PTSDセルフケア・ワークブック』は、複雑性PTSDのある人が、治療の基盤づくりをするための本です。難しい言葉を使わず、日常的なエピソードを用いて解説しています。

この本では、複雑性PTSDを「アイデンティティ泥棒」と表現しているのが特徴です。そのうえで基本的な知識や対処法について、ひとりでも安全に学べるようになっていました。

気になる部分だけを読むこともでき、書き込めるワークもたくさんあるので、自分のペースで進められるでしょう。複雑性PTSD治療の最初のステップとして活用できるように思います。

また解離症状・希死念慮・物質使用などに対するアプローチや、セラピストの評価の仕方にも触れられていました。支援者にとっても学びのある本なので、ぜひチェックしてみてください。

生きづらさの正体(小学館)

著者犯罪学教室のかなえ先生
出版社小学館
ページ数176ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:1.3cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 元法務教官でVTuberの著者が、現代の生きづらさについて解説
  • 呪いにも「まじない」にもなる言葉の力に注目しているのが特徴
  • 難しい用語がほとんど使われていないので、学生でも読みやすい

現代人を悩ませる「言葉の呪い」の解き方を学べる

『生きづらさの正体』は、元法務教官でVTuberである著者が、現代の生きづらさについて解説した本です。日々のもやもやを手放し、明るく楽しく生きるためのヒントをまとめています。

具体的には、「呪い」にも「まじない」にもなる言葉の力に注目しています。言葉には人生を不幸にする力があると指摘したうえで、その使い方や解釈を見直す必要性を説いていました。

また生きづらさの要素を分解し、なぜ努力は報われないのか、なぜ人生がうまくいかないのかを丁寧に説明しています。難しい用語もほとんどなく、学生でも読みやすいでしょう。

特に生きづらさを「環境への適応」と捉えることで、普段とは違う見方ができると思います。現代人を悩ませる「言葉の呪い」の解き方を学べるので、ぜひチェックしてみてください。

生きづらさの正体は、からだが知っている(星和書店)

著者藤本 昌樹
エッセイ・イラストあらいぴろよ
出版社星和書店
ページ数184ページ
大きさ縦:21.7cm
横:15.4cm
厚さ:1.1cm
参考価格2,530円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 著者が開発したボディコネクトセラピー(BCT)の考え方と技法を紹介
  • ワークを順番に進めることで、安全に取り組める構成になっている
  • イラストレーター・漫画家のあらいぴろよさんのエッセイも掲載

ボディコネクトセラピー(BCT)を一人で安全に進められるワークブック

『生きづらさの正体は、からだが知っている』は、自分自身で心と身体をケアするためのワークブックです。著者が開発した「ボディ・コネクト・セラピー」の考え方と技法を紹介しています。

この本には全部で32のワークが用意されており、それぞれで具体的なやり方・ポイントを解説しています。順番に進めることで、安全に取り組める構成になっていました。

またイラストレーター・漫画家のあらいぴろよさんのエッセイも掲載されています。自身のトラウマ治療の体験や、回復を感じたことなどが書かれているので参考になるでしょう。

内容もわかりやすく、コンパクトにまとめられていると思います。優しさを感じるような文章で、トラウマや生きづらさを抱えている人でも安心して読める一冊です。

鍛えるよりも「使い方」 体力がすべて(ダイヤモンド社)

著者有好 信博
出版社ダイヤモンド社
ページ数328ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:2cm
参考価格1,870円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 医学的根拠に基づき、仕事のパフォーマンスを最大化する方法や考え方を紹介
  • 体力を3つに分け、内側のコンディションと、外側の負荷という視点から解説
  • 実践方法も具体的に書かれているので、崩れない働き方を戦略的に設計できる

崩れない働き方を戦略的に設計できるようになる本

『鍛えるよりも「使い方」 体力がすべて』では、仕事に必要な体力をテーマにしています。医学的根拠に基づき、パフォーマンスを最大化する方法や考え方をまとめた本です。

内容としては、体力を最大体力・実効体力・余力の3つに分けて説明しています。内側のコンディションと、外側の負荷という視点から整理されているのでわかりやすいでしょう。

読んでみると、同じ「疲れた」という感覚が、人や状況によって異なることがわかります。自分の状態を客観的に見ることが、働ける体を維持するための第一歩だと感じました。

また実践方法も具体的に書かれているので、崩れない働き方を戦略的に設計できると思います。体力のなさで悩んでいる方は、ぜひ一度チェックしてみてください。

【2026年4月】心理学本の新刊情報

孤独をほぐす(PHP研究所)

孤独をほぐす
created by Rinker
著者荻上チキ
出版社PHP研究所
ページ数224ページ
大きさ縦:17.2cm
横:10.5cm
厚さ:1.1cm
参考価格1,210円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • さまざまな角度から、孤独について掘り下げるヒントをまとめた本
  • 社会の問題としても孤独を考えるために、その概念を整理しようとしている
  • 性格や恋愛、ドラマや映画などの話題が出てくるので興味深く読める

著者とともに、孤独の深掘りができる一冊

『孤独をほぐす』は、孤独について掘り下げるヒントをまとめた本です。群れていても、ひとりでいても孤独を感じてしまう理由は何なのか、著者が考察しています。

内容は全28章に分かれており、心理学や社会学などの視点から分析していました。社会の問題としても孤独を考えるために、その概念を整理しようとしているのが特徴です。

エッセイの形で堅苦しさもなく、性格や恋愛、ドラマや映画などの話題が出てくるので興味深く読めるでしょう。それと同時に、孤独は個人の問題だけではないと感じました。

また現代の生きづらさや、自分の内にあるさびしさの理解にもつながると思います。著者とともに、孤独の深掘りができる一冊なので、ぜひチェックしてみてください。

カウンセリングってなにするの?(創元社)

著者細川貂々
浜内彩乃
出版社創元社
ページ数176ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.2cm
参考価格1,980円
読書時間の目安約30分
本のおすすめポイント
  • カウンセリングの流れや心理療法のことがわかりやすくまとめられている
  • どういうときに行ったらいいのか、どのように選んだらいいのかなども参考になる
  • カウンセラーの仕事のことも描かれているので、カウンセラーを目指す人にも

漫画形式で読みやすく、カウンセリング初心者向けの入門ガイドにも

『カウンセリングってなにするの?』は、心理カウンセリングの疑問に専門家が答えたコミックエッセイです。漫画家の細川貂々さんが、カウンセリングルームを運営する浜内彩乃先生に、話を聞くという物語になっています。

具体的にはカウンセリングの流れや、心理療法のことがわかりやすくまとめられていました。カウンセリングを受けたことがない人でもイメージしやすい内容で、相談することに対する不安も和らぐと思います。

またどういうときに行ったらいいのか、どのように選んだらいいのかなども参考になりました。誤解しやすいポイントを理解しておくことで、安心してカウンセリングを利用できるでしょう。

ちなみにカウンセラーの仕事のことも描かれているので、カウンセラーを目指す人にも良いと思います。漫画形式で読みやすく、カウンセリング初心者向けの入門ガイドにもおすすめです。

頑張れないんじゃなくて、頑張りすぎただけ(サンマーク出版)

著者平 光源
出版社サンマーク出版
ページ数256ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:2cm
参考価格1,650円
読書時間の目安約50分
本のおすすめポイント
  • 立ち止まれない優しい人へのメッセージをまとめた本
  • 患者さんとのエピソードや、著者自身の話も紹介されている
  • 今までの頑張りを認めてくれるような、優しい文章が印象的

誰かのために走り続けたきた、優しい頑張り屋さんに贈りたい一冊

『頑張れないんじゃなくて、頑張りすぎただけ』は、立ち止まれない優しい人へのメッセージをまとめた本です。精神科医として長年患者さんと向き合ってきた著者が執筆しています。

本の中には、心が軽くなるような言葉がたくさん書かれており、その内容についてもわかりやすく説明されていました。患者さんとのエピソードや、著者自身の話も紹介されています。

余白がある分、文字数はそこまで多くないので、心が疲れているときでも読みやすいでしょう。今までの頑張りを認めてくれるような、優しい文章が印象的です。

「いま背負っている重荷を手放してもいい」と思える言葉も見つかるかもしれません。誰かのために走り続けたきた、優しい頑張り屋さんに贈りたい一冊です。

いまにいきる教育心理学(大学教育出版)

編著者枝廣和憲
出版社大学教育出版
ページ数250ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.3cm
参考価格2,860円
読書時間の目安約3.5時間
本のおすすめポイント
  • 現代の子どもや若者を取り巻く教育環境についてまとめた本
  • 教育・学校心理学の基礎をはじめ、幅広いテーマを取り扱っている
  • 執筆者がそれぞれの分野を担当し、専門性を担保する構成になっている

子どもや若者の「いま」を理解するのに役立つ教育心理学本

『いまにいきる教育心理学』は、現代の子どもや若者を取り巻く教育環境についてまとめた本です。現場が直面している課題を、理論的・実践的に捉えようとしています。

内容としては教育・学校心理学の基礎をはじめ、幅広いテーマを取り扱っていました。家庭や地域などの視点からも書かれているので、さまざまな視点から考えられるでしょう。

また全21名の執筆者が、それぞれの分野を担当し、専門性を担保する構成になっています。なかにはVtuberの方もおり、バーチャルキャラクターを活用した授業の事例が紹介されていました。

教職員や支援職にとって、自身の立場や経験と照らし合わせながら読むことができる内容だと思います。子どもや若者の「いま」を理解するのに役立つ一冊です。

寝た子は起こすな(NHK出版)

著者志村 哲祥
出版社NHK出版
ページ数200ページ
大きさ縦:17.2cm
横:11.2cm
厚さ:1cm
参考価格1,023円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 子どもの睡眠にまつわる誤解を、医学的な根拠に基づいて解説した本
  • 世界のさまざまな研究結果が掲載されており、説明もわかりやすい
  • 著者が睡眠外来で、子どもや保護者に伝えている方法も紹介されている

「子どもが起きない」「早く寝ない」と悩んでいる保護者に読んでほしい

『寝た子は起こすな』は、子どもの睡眠にまつわる誤解をテーマにした本です。早起きが、子どもの知能や健康に悪影響を及ぼしている可能性を指摘しています。

具体的には、思春期特有の体内時計と社会のリズムが合っていないことを、医学的な根拠に基づいて解説していました。そのうえで、どのような環境を整えるべきかをまとめています。

説明がわかりやすく、世界のさまざまな研究結果が掲載されているので勉強になるでしょう。また著者が睡眠外来で、子どもや保護者に伝えている方法も紹介されていました。

特に「子どもが起きない」「早く寝ない」と悩んでいる保護者にとって、学びがたくさんあると思います。子どもの睡眠を守るためにも、ぜひ一度読んでみてください。

創造的自己研究ハンドブック(ナカニシヤ出版)

編者マチェイ・カルウォフスキ
ジェームズ・C・カウフマン
監修安斎勇樹
岡田猛
監訳石黒千晶
出版社ナカニシヤ出版
ページ数320ページ
大きさ縦:25.7cm
横:18.2cm
厚さ:3cm
参考価格4,950円
読書時間の目安約9時間
本のおすすめポイント
  • 創造性についての考え方・信念をあらわす「創造的自己」に着目した学術書
  • 先行研究をレビューし、補足説明も入れながら今後の方向性を示している
  • 量的調査、芸術家へのインタビュー、脳科学的アプローチなども

「創造的自己」という概念を体系的にまとめた本

『創造的自己研究ハンドブック』は、創造性に関する心理学研究をまとめた学術書です。創造性についての考え方・信念をあらわす「創造的自己」に焦点を当てています。

内容としては、創造的潜在能力が創造的達成に結びつくまでのメカニズムを解明しようとしています。全21章の構成で、先行研究をレビューしながら今後の方向性を示していました。

実際に読んでみると、自己効力感・デフォルトネットワーク・マインドワンダリングなど、さまざまな角度から書かれています。領域差・文化差を知ることもでき、非常に興味深いでしょう。

また個人的には「創造性とは生まれつきの芸術的な才能のこと」のような、自分の固定概念に気づくきっかけにもなりました。かなり専門的なので、創造性を深く研究したい人におすすめです。

夫婦・カップルの正しいケンカの仕方(Evolving)

著者ジュリー・S・ゴットマン
ジョン・ゴットマン
訳者平田 香苗
出版社Evolving
ページ数472ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:2.6cm
参考価格2,970円
読書時間の目安約5.5時間
本のおすすめポイント
  • 対立を通してパートナーをより深く理解するための方法をまとめた本
  • カップル関係の研究を50年続けてきた著者らがデータ・観測結果をもとに解説
  • 実践的なことが細かく書かれており、すぐにでも試すことができそうな内容

夫婦で対話ができない・ケンカに発展しやすいと悩む人の力になってくれる

『夫婦・カップルの正しいケンカの仕方』は、対立を通してパートナーをより深く理解するための方法をまとめた本です。50年間の夫婦・カップル関係の研究をもとに解説しています。

具体的には、ケンカに発展する要素を取り上げたうえで、正しいケンカの仕方を紹介するような構成になっていました。対立中のカップルに関するデータや観測結果も掲載されています。

読んでみると実践的なことが細かく書かれており、すぐに試すことができそうだと感じます。また巻末にはクイックガイドがあるので、ポイントを整理する際にも役立つでしょう。

個人的には、長年対立してきた夫婦が一歩前進するためのヒントを得られるような内容だと思いました。二人で対話ができない・ケンカに発展しやすいと悩む人の力になってくれる一冊です。

【2026年3月】心理学本の新刊情報

スポーツにおけるマインドフルネスとアクセプタンス(北大路書房)

編者K. ヘンリクセン
J. ハンセン
C. H. ラーセン
監訳井上和哉
栗林千聡
出版社北大路書房
ページ数336ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.8cm
参考価格4,620円
読書時間の目安約5時間
本のおすすめポイント
  • プレッシャー下でアスリートが力を発揮するための支援方法をまとめた本
  • スポーツにおけるマインドフルネスとACTの実践的な手引きについて紹介している
  • スポーツ心理学を専攻する学生、アスリートを支援する実践家・監督・コーチにも

アスリートのパフォーマンスや、人生を支えるためにも読んでほしい一冊

『スポーツにおけるマインドフルネスとアクセプタンス』は、プレッシャー下でアスリートが力を発揮するための支援方法をまとめた本です。さまざまなスポーツ心理学実践家の話が掲載されています。

具体的には、マインドフルネスとACTの実践的な手引きについて書かれていました。トップアスリートに対してどのように適用し、どのようにサポートするか、事例・ポイント・経験談などが紹介されています。

読んでみると緊張・不安を感じる瞬間や、モチベーションが上がらないときなど、多くの場面で活用できると思いました。またプロスポーツならではの難しさや、実践家の葛藤も勉強になります。

またアスリートにとって、自身の価値と向き合うきっかけになれば、今後のキャリア形成にもつなげられるでしょう。アスリートのパフォーマンス、そして人生を支えるためにも読んでほしい一冊です。

スクールカウンセラーは何を見ているのか(筑摩書房)

著者藪下遊
出版社筑摩書房
ページ数288ページ
大きさ縦:17.3cm
横:10.6cm
厚さ:1.5cm
参考価格1,100円
読書時間の目安約2.5時間
本のおすすめポイント
  • 現役のスクールカウンセラーが、学校で子どもたちを支援することについて解説
  • 仕事内容や労働条件などスクールカウンセラーを目指す人にとって参考になる
  • 子どもの「こころの発達」に関すること、心理的不調に関することも書かれている

現役スクールカウンセラーの見る視点から、子どもを支援する方法を学べる

『スクールカウンセラーは何を見ているのか』は、スクールカウンセラーの仕事や実践についてまとめた本です。学校で子どもたちを支援するとはどういうことか、詳しく解説されています。

前半ではスクールカウンセラー特有の仕事内容や、労働条件などが紹介されていました。他領域との違いがわかるので、スクールカウンセラーを目指す人にとって参考になると思います。

また後半では、子どもの「こころの発達」に関すること、心理的不調に関することが書かれていました。一人職場であるスクールカウンセラーだからこそ、著者の経験を知ることは非常に役立つでしょう。

どこを見るか、どう話すか、説明もわかりやすいので家族や教育者が読んでもいいと思いました。現役スクールカウンセラーの見る視点から、子どもを支援する方法を学べる一冊です。

解離ってなんだろう(日本評論社)

著者古田洋子
出版社日本評論社
ページ数168ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.1cm
参考価格2,090円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 児童相談所で勤務している著者の臨床経験をもとに解説した本
  • 見分ける疾患や対応方法なども書かれており、解離の理解を深められる
  • その人の中で何が起きているのか、客観的にはどう見えるのかを整理しやすい

さまざまな症例を確認しながら、解離について学べる入門書

『解離ってなんだろう』は、さまざまな症例が紹介されている解離の入門書です。児童相談所で勤務している著者の臨床経験をもとにまとめられています。

内容としては解離のバリエーションや、生活の中で起きることなどが書かれていました。全部で26の症例が紹介されており、具体的な症状を確認しながら、解離について学べるようになっています。

またどういう誤解をしやすいのか、どう対応したらいいのか、わかりやすく説明されていると思いました。解離の理解を深められるので、医療・福祉・教育の現場で支援している方は読んでおくと良いでしょう。

ちなみにこの本には虐待・性被害の記述もあるので、人によっては読みづらさを感じるかもしれません。それでも、その人の中で何が起きているのか、客観的にはどう見えるのかを整理しやすいと思います。

心理支援のための書く技術(翔泳社)

著者中村 洸太
福地 周子
出版社翔泳社
ページ数224ページ
大きさ縦:25.7cm
横:18.2cm
厚さ:1.8cm
参考価格3,190円
読書時間の目安約3.5時間
本のおすすめポイント
  • 書くことの悩みを取り上げながら、専門家として意識すべき点を紹介した本
  • 模擬事例や記録の具体例も豊富に掲載されているのでポイントを整理しやすい
  • 巻末にはフレーズを置き換えるときに役立つ表現集も収録されている

心理支援職にとって、現場で使える書く技術を身につけられる一冊

『心理支援のための書く技術』は、記録の書き方を心理支援職向けに解説した本です。書くことの悩みを取り上げながら、専門家として意識すべきことを紹介しています。

内容はどの章からでも読める構成で、項目ごとに要点もまとめられています。模擬事例や記録の具体例も豊富に掲載されているので、ポイントを整理しやすいと思いました。

また心理支援職へのインタビューで、領域ごとの違いを学べるのも特徴のひとつです。巻末には文例集も収録されており、どのような表現に置き換えたらいいのか参考になるでしょう。

書くことの基礎知識から、上達のコツまで紹介されているので、記録の書き方に困っている心理支援職はぜひ読んでみてください。現場で使える書く技術を身につけられる一冊です。

やさしいままで強くなる(サンマーク出版)

著者斎藤 一人
出版社サンマーク出版
ページ数216ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:3cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 人生を豊かにし、幸せになるためにはどうしたらいいかをまとめた本
  • 人間関係における「強さ」と「やさしさ」のバランスについて解説
  • 著者自身が実践している、自分も人も傷つけない生き方が参考になる

強くてやさしい人になるための考え方を学べる一冊

『やさしいままで強くなる』は、人生を豊かにし、幸せになるためにはどうしたらいいかをまとめた本です。

内容は、人間関係における「強さ」と「やさしさ」のバランスについて解説しています。相手を尊重しながらも、自分を大事にすることを「威張っちゃいけない、なめられちゃいけない」と表現しているのが印象的です。

また著者自身が実践している、自分も人も傷つけない生き方も参考になります。個人的には自己犠牲のやさしさに関する説明がとても興味深く、視野を広げることの必要性を感じました。

人付き合いがうまくいかない人や、生きづらさを感じる人にとって、ヒントを得られるような本だと思います。語り口調で読みやすく、強くてやさしい人になるための考え方を学べるので、ぜひチェックしてみてください。

【2026年2月】心理学本の新刊情報

変な心理学(筑摩書房)

著者山田祐樹
出版社筑摩書房
ページ数304ページ
大きさ縦:17.3cm
横:10.6cm
厚さ:1.6cm
参考価格1,155円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • アカデミックな心理学と、大衆的な心理学の違いを説明した本
  • 両分野が入り混じっている現状を説明し、共存するための考え方を提案
  • どのように広まったのか、学術的な研究はあるのか詳しく書かれている

心理学史としても面白く、心理学を学ぶことがもっと楽しくなる一冊

『変な心理学』は、日本の心理学の奇妙な状況について指摘しているのが特徴です。アカデミックな心理学と、大衆的な心理学の違いについて、認知心理学を専門とする著者が解説しています。

具体的には、両分野が入り混じっている現状を「変」としています。そのうえで大衆的な心理学を否定するのではなく、アカデミックな心理学と共存するための考え方を提案していました。

読んでみると「行動心理学」「カラーバス効果」「ウィンザー効果」「蛙化現象」についてかなり詳しく書かれており、どのように広まったのか、学術的な研究はあるのかなど勉強になります。

また各章の最後にまとめもあるので整理しやすいと思いました。心理学史としても面白く、心理学を学ぶことがもっと楽しくなる一冊です。

ひとが言葉を理解・産出する仕組み 心理言語学入門(くろしお出版)

編者矢野雅貴
出版社くろしお出版
ページ数256ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.3cm
参考価格3,300円
読書時間の目安約4.5時間
本のおすすめポイント
  • 文処理研究(心理言語学)における重要なテーマを中心に解説
  • 文処理分野で行われている研究や、その意義について学べるのが特徴
  • 研究内容を理解するうえで必要な手法がコラムでまとめられている

言語学分野に関心のある大学生や大学院生、研究者向けの一冊

『ひとが言葉を理解・産出する仕組み』は、日常で無意識に行われている言語処理メカニズムについて解説した入門書です。文処理研究における重要なテーマを中心に取り上げています。

具体的には、文処理分野で行われている研究や、その意義を学べる内容になっていました。研究内容を理解するうえで必要な手法については、コラムでまとめられているのも特徴の一つです。

自分で例文を読んでみても、処理しやすさの違いを実感できるので面白く感じます。統語論や統計学の基礎知識もある方が、内容を理解しやすいでしょう。

また本文中では、もっと詳しく勉強する際に役立つ書籍も紹介されていました。言語学分野に関心のある大学生や大学院生、研究者向けの一冊だと思います。

こうやって、僕は戦い続けてきた。(PHP研究所)

著者菊池雄星
出版社PHP研究所
ページ数256ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:1.5cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • トップレベルの世界で戦い抜くための考え方と、日々の習慣を紹介
  • 全部で77のテーマがそれぞれ数ページ程度でまとめられている
  • 影響を受けた人物・言葉・書籍なども掲載されているので面白く読める

「プロとして生きるとはどういうことか」を学べる一冊

『こうやって、僕は戦い続けてきた。』は、メジャーリーガーの菊池雄星選手が自ら書いた本です。トップレベルの世界で戦い抜くための考え方と、日々の習慣を紹介しています。

内容は77のテーマに分かれており、それぞれ数ページ程度でまとめられていました。影響を受けた人物・言葉・書籍などのエピソードも掲載されているので面白く読めるでしょう。

個人的に、菊池雄星選手がもともと特別な才能を持っていたわけではないこと、野球以外の勉強もたくさんしていることに驚きました。学ぶことの大切さを実感できると思います。

また経営者の視点で物事を考えているのも印象的でした。心身の整え方、人との関わり方をはじめ「プロとして生きるとはどういうことか」を学べる一冊です。

最新 マンガでわかるADHDの子どもたち(バトン社/フォレスト出版)

著者本田秀夫
マンガフクチマミ
出版社【発行】バトン社
【発売】フォレスト出版
ページ数176ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1.2cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約40分
本のおすすめポイント
  • ADHDのあるあるを16のケースに分けて、文章とマンガで解説した本
  • 子どもたちが自分の特性を前向きに受け止められるような育て方を紹介
  • ADHD関連の悩みごとに対応するポイントや関わり方の例もわかりやすい

保護者・学校の先生・支援者などADHDの理解を深めたい人におすすめ

『最新 マンガでわかるADHDの子どもたち』は、ADHD(注意欠如多動症)の子育てについて文章とマンガで解説した本です。臨床経験30年以上の医師である著者が解説しています。

具体的にはADHDのあるあるを、16のケースに分けて紹介していました。そのうえで子どもたちが、自分の特性を前向きに受け止められるような育て方を提案しています。

難しい言葉は使われていないので初心者でも読みやすいでしょう。ADHD関連の悩みごとに対応するポイントや、関わり方の例も具体的でわかりやすく、親の葛藤にも触れられていました。

子どもが大きくなってからのことも考えられているので、処世術として役立つ内容だと思います。保護者・学校の先生・支援者など、ADHDの理解を深めたい人におすすめです。

人はなぜ特攻に感動するのか(光文社)

著者井上義和
坂元希美
出版社光文社
ページ数304ページ
大きさ縦:17.2cm
横:10.6cm
厚さ:1.3cm
参考価格1,210円
読書時間の目安約2.5時間
本のおすすめポイント
  • 心に刺さる映画の共通点を、特攻文学という切り口から分析
  • 『ゴジラ-1.0』を中心に、二人の著者による対話形式で話が進む
  • 日米の特攻文学映画の違いにも触れられていて面白く読める

特攻文学映画が持つ「感動の文法」について、さまざまな角度から分析した本

『人はなぜ特攻に感動するのか』は、心に刺さる映画の共通点を、特攻文学という切り口から分析した本です。二人の著者による対話形式になっています。

内容は、2023年公開の『ゴジラ-1.0』の話が中心でした。「命のタスキ」「勇敢な父祖たち」などのキーワードを用いながら、特攻文学映画が持つ「感動の文法」について解説しています。

また日本とアメリカの作品を比較しているのも特徴のひとつです。「感動=自己犠牲」という短絡的な考え方ではなく、さまざまな角度から説明されているので面白く読めました。

特攻というものについて、歴史的・政治的要素なしで考えてみると、現代社会の見え方も変わってくるかもしれません。事前に映画を観ておく方が、より理解しやすくなると思います。

ここからはじめる包括的セクシュアリティ教育(日本評論社)

著者東優子
野坂祐子
吉田博美
出版社日本評論社
ページ数280ページ
大きさ縦:21cm
横:15cm
厚さ:1.6cm
参考価格2,750円
読書時間の目安約3.5時間
本のおすすめポイント
  • 性教育や支援者への研修を実践してきたグループのメンバーが解説
  • 性教育において、自身の態度や価値観に気づくことの大切さを提唱
  • 性について、子どもにどう伝えたらいいのか考えるきっかけにもなる

性に対する自身の態度・価値観を見直すことができる一冊

『ここからはじめる包括的セクシュアリティ教育』は、包括的セクシュアリティ教育(CSE)の副読本として書かれたものです。性教育や支援者への研修を実践してきた「SEE」のメンバーが解説しています。

この本は性教育において、自身の態度・価値観に気づくことの大切さを提唱しているのが特徴です。内容については、CSEの「安全確保」と「暴力」に焦点が当てられていました。

性教育を受ける機会は多くないからこそ、読んでみると学びがたくさんあります。海外における実践例も紹介されており、子どもにどう伝えたらいいのか、考えるきっかけになるでしょう。

また性教育をはじめるためのワークも掲載されているので、お子さんがいる人や、支援職の人はぜひ試してみてください。性に対する自身の考え方を見直すことができる一冊です。

【2026年1月】心理学本の新刊情報

僕たちにはキラキラ生きる義務などない(大和書房)

著者山田ルイ53世
出版社大和書房
ページ数256ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:1.7cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 前向きに生きることがしんどい人に向けて書かれた自己啓発書
  • 全部で34の「生きやすくなるヒント」が簡潔にまとめられている
  • 著者の挫折・嫉妬が赤裸々に綴られており、言葉に説得力がある

「無理にポジティブになる必要はない」という著者の言葉に救われる

『僕たちにはキラキラ生きる義務などない』は、前向きに生きることがしんどい人に向けて書かれています。芸人の山田ルイ53世さんが、自身の体験をもとに執筆した自己啓発書です。

全部で34の「生きやすくなるヒント」が掲載されており、それぞれは数ページ程度で簡潔にまとめられています。テーマについては、仕事・家族・人間関係などさまざまです。

実際に読んでみると、著者の挫折や嫉妬が赤裸々に綴られていました。背中を押してきたり、気持ちを奮い立たせたりような自己啓発本とは違うものだと感じるでしょう。

元ヒキコモリでも、一発屋と言われても、なんとかなっていることを知ると「無理にポジティブになる必要はない」と思えます。説得力のある著者の言葉に救われるような一冊です。

怒っている子どもはほんとうは悲しい(光文社)

著者渡辺 弥生
出版社光文社
ページ数296ページ
大きさ縦:17.2cm
横:10.6cm
厚さ:1.3cm
参考価格1,078円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 感情に関する基本的な力(感情リテラシー)の育て方をまとめた本
  • 発達心理学や教育心理学を専門とする著者が解説している
  • 心理学とは異なる領域からも書かれており、さまざまな視点で考えられる

教育や支援に関わる人にとっても参考になる感情リテラシーの本

『怒っている子どもはほんとうは悲しい』は、感情リテラシーの育て方をまとめているのが特徴です。発達心理学や教育心理学を専門とする著者が解説しています。

感情リテラシーとは「感情に関する基本的な力」を意味します。具体的には、自分や他者の気持ちに気づき、それを理解し、言葉にして伝えたり、適切に調整したりする力のことです。

心理学とは異なる領域からも書かれており、感情についてさまざまな視点で考えられます。感情リテラシーを育てる方法も具体的でわかりやすく、著者の思いが伝わってくるような内容です。

また感情リテラシーに注目した「SEL(ソーシャル・エモーショナル・ラーニング)」という教育にも触れられているので、教育や支援に関わる人にとっても参考になる本だと思います。

嫌なことを手放して楽しく老いる(リベラル社)

著者和田秀樹
出版社リベラル社
ページ数312ページ
大きさ縦:14.8cm
横:10.5cm
厚さ:1.35cm
参考価格935円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 幸せな老後を過ごすための心の持ち方や、生活習慣を紹介した文庫本
  • 健康・認知症などについて、高齢者医療に携わった著者の視点で説明
  • それぞれの項目が数ページ程度でまとめられているので読みやすい

高齢者だけでなく、若い世代にとってもためになる一冊

『嫌なことを手放して楽しく老いる』は、脳の老化を遅らせる、心の持ち方や生活習慣を紹介した本です。イライラ、モヤモヤを手放して上機嫌になるための方法を紹介しています。

具体的には健康・認知症などのテーマについて、高齢者医療に携わった著者の視点で述べられていました。そのうえで、幸せな老後の過ごし方を考えるような内容になっています。

それぞれの項目は、ページ程度でまとめられているので読みやすいでしょう。個人的には、世間一般で言われている常識の中に誤解があることを学べて勉強になりました。

ちなみにこの本は、同じ著者の『ボケずに大往生』を修正加筆して、文庫本として刊行したものです。高齢者だけでなく、若い世代にとってもためになる本だと思います。

推し活の心理臨床(日本評論社)

編者岩宮 恵子
出版社日本評論社
ページ数188ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1cm
参考価格1,980円
読書時間の目安約2.5時間
本のおすすめポイント
  • サブカルチャーと心に関する論考・エッセイをまとめた本
  • 聖地巡礼や推し活をテーマにさまざまな専門家の話を掲載
  • 具体的な事例も紹介されているので臨床現場でも活用できる

心理臨床における「好き語り」の力に興味が湧いてくるような一冊

『推し活の心理臨床』は、サブカルチャーと心に関する論考・エッセイをまとめた本です。日本評論社が発行している雑誌『こころの科学』の2026年1月増刊号になります。

この本には臨床心理士をはじめ、20名以上の専門家の文章が掲載されています。聖地巡礼や推し活をテーマに、好きなものを語ることについて、それぞれの視点で書かれていました。

話の内容についても、映画・アニメ・ゲーム・漫画・アイドルなどさまざまです。具体的な事例も紹介されているので、実際の臨床現場でも活用できると思います。

個人的にも、心理臨床における「好き語り」の力に興味が湧いてきました。自分の好きなものを考えながら、面白く読める本だと思うのでぜひチェックしてみてください。

ジャック・ラカン フロイトへの回帰(岩波書店)

著者松本卓也
出版社岩波書店
ページ数288ページ
大きさ縦:17.3cm
横:10.7cm
厚さ:1.2cm
参考価格1,166円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • フロイトの五大症例について、ラカンがどう読み解いたのかを紹介
  • フロイトの精神分析の方法や、ラカンの理論体系を学べる
  • 最後には用語解説があり、関連するページも調べられる

フロイトやラカンを通して、精神分析の理解を深められる

『ジャック・ラカン』は、フロイトの五大症例について、フランスの精神分析家であるラカンがどう読み解いたのかを解説した本です。

内容は症例ごと(ドラ、鼠男、ハンス、シュレーバー、狼男)にまとめられています。そのうえで、ラカンの臨床についても説明されていました。

かなり専門的で難しく、読むのに時間もかかるかもしれません。それでもフロイトの精神分析の方法や、ラカンの理論体系を学べるので勉強になります。

また最後には用語解説があり、関連するページを調べることもできました。精神分析の理解を深められると思うので、フロイトやラカンの研究をしたい人はぜひ読んでみてください。

ピーター・ラヴィーン:トラウマと癒やしの自叙伝(星和書店)

著者ピーター・A・ラヴィーン
牧野 有可里
池島 良子
出版社星和書店
ページ数296ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.7cm
厚さ:1.6cm
参考価格2,860円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • ソマティック・エクスペリエンシング®(SE)の創始者がまとめた回顧録
  • 自身の幼少期のトラウマをどのように癒していったのかが描かれている
  • 著者が体験したスピリチュアルな出来事や、シンクロニシティの話も興味深い

過去のトラウマを乗り越えてきた著者の言葉に勇気をもらえる一冊

『ピーター・ラヴィーン:トラウマと癒やしの自叙伝』は、ソマティック・エクスペリエンシング®(SE)の創始者である著者がまとめた回顧録となっています。

具体的には、自身の幼少期のトラウマをどのように癒していったのかが描かれていました。生々しい描写もあるので、人によっては読み進めるのが辛く感じるかもしれません。

それでも、過去の傷を乗り越えてきた著者の言葉に、勇気と希望をもらえるでしょう。また自らが体験したスピリチュアルな出来事や、シンクロニシティの話も興味深いと思いました。

ソマティック・エクスペリエンシング®の背景に興味がある人はぜひ読んでみてください。

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