キャリアコンサルタント本のおすすめ8選!資格のための参考書や実践に役立つ本も

キャリアコンサルタント本のおすすめ

仕事の悩みをはじめ、さまざまな相談を受ける「キャリアコンサルタント」。2016年に国家資格となり、政府が推進していることもあって注目を集めています。

なかには資格取得を目指して、キャリアコンサルタントの本を探している人もいるでしょう。しかし参考書に以外にも、実践向けの書籍・働き方がわかる本などさまざまあります。

そこで今回は、キャリアコンサルタント本のおすすめをまとめてみました。実際に全冊読んで、それぞれの特徴を解説しています。

キャリアコンサルタント本のおすすめを探すときには、ぜひここで紹介した内容を参考にしてみてください。

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キャリアコンサルタント本のおすすめの選び方

資格取得を目指すならキャリア理論を学べる参考書を選ぶ

キャリアコンサルタントの資格を取得するなら、キャリア理論を学べる参考書は必須です。「ライフ・キャリア・レインボー」「キャリア・アンカー」など、重要語句が解説されています。

特に以下の3冊は、学科試験の内容が網羅されているのでチェックしておくと良いでしょう。本によって出題傾向が異なるので、まとめて持っておくことのがおすすめです。

  • 新版 キャリアの心理学
  • キャリアカウンセリング
  • キャリアコンサルティング理論と実際

過去問を解いているときは、辞書のように使えるので理解が深まります。またキャリアに対する考え方などを学べるので、今後のキャリアコンサルティングにも活かせますよ。

実践向けのキャリアコンサルタント本もおすすめ

キャリアコンサルタント本によっては、さまざまなカウンセリング技法や傾聴テクニックが紹介されています。事例と一緒に説明されているケースが多いかもしれません。

このような本は、クライアントに対してどのように質問したら良いのか、実際の進め方を学べるのが特徴です。キャリアコンサルタントの経験が少ない人にはぴったりでしょう。

自分でも使いこなせるようになれば、キャリアコンサルティングの幅が広がります。内容を覚えておいて損はないので、ぜひチェックしてみてください。

キャリアコンサルタントとしての働き方がわかる本もある

キャリアコンサルタントを目指している場合、働き方を解説しているような本もおすすめです。初心者向けにわかりやすくまとめられているので、読みやすいと思います。

たとえば1日のスケジュールが紹介されていれば、キャリアコンサルタントの仕事をイメージしやすいでしょう。また年収やワークライフバランスについて書かれていると参考になります。

特に現在は働き方が多様化し、キャリアコンサルタントの役割も変化しているので、仕事内容は一度確認してみてください。将来的に独立・起業を考えている場合も役立ちます。

キャリアコンサルタント本のおすすめを紹介!

キャリアコンサルティング理論と実際 6訂版

キャリアコンサルティング理論と実際 6訂版
著者木村 周
下村 英雄
出版社雇用問題研究会
ページ数456ページ
大きさ縦:約21cm
横:約15cm
厚さ:約2cm
参考価格3,520円
読書時間の目安約6時間
本のおすすめポイント
  • 何度も改定されている人気のテキスト
  • 基礎的な原理・原則がまとめられている
  • 資格を目指す人は読んでおきたい一冊

キャリアコンサルタントの法律・制度について詳しく学べるテキスト

この本は前身である著作『キャリアコンサルティング 理論と実践、その今日的意義』(1997年初版)から、多くの人に読み続けられています。キャリアコンサルタントのアイデンティティを確立することを目標に、6訂版で大幅に加筆修正されました。

実際に読んでみると、キャリアコンサルティングに関係する法律・制度が詳しく書かれているテキストだと思いました。またキャリア理論や近年の動向なども説明されているため、実践でも活用できる内容でしょう。

ほかのキャリアコンサルタント本には載っていない内容も多くあり、資格取得を目指す人にとっては必読書だといえます。基礎的な原理・原則がまとめられているので、ぜひ一度チェックしてみてください。

新版 キャリアの心理学 [第2版]

新版 キャリアの心理学 [第2版]
編著渡辺 三枝子
出版社ナカニシヤ出版
ページ数264ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:2.5cm
参考価格2,200円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • キャリアに関わるの9つの理論を丁寧に解説
  • 提唱者自身の背景や理論の背景なども紹介
  • 重要語句も図表とあわせて説明している

有名なキャリアコンサルティングの理論を丁寧にまとめた一冊

『新版 キャリアの心理学』は、キャリア理論を丁寧に解説しているのが特徴です。スーパーやホランドなど、有名な9名の理論家に加えて、新しい潮流にも触れられています。

読んでみると提唱者自身の背景や、理論の背景なども書かれていました。重要語句についても図表と一緒にまとめられているので、それぞれの考え方をより深く理解できます。

また各理論の深掘りができるコラムもためになるでしょう。本の厚さの割にページ数は少なく、読みづらさも特に感じませんでした。

キャリア理論を勉強するのに役立つテキストなので、キャリアコンサルタントを目指している人はぜひチェックしてみてください。

キャリアカウンセリング

キャリアカウンセリング
著者宮城 まり子
出版社駿河台出版社
ページ数274ページ
大きさ縦:約18cm
横:約13cm
厚さ:約1.8cm
参考価格1,870円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • キャリアカウンセリングの基本をわかりやすく解説
  • 実践を意識した内容も書かれているので参考になる
  • 具体的な面接のやり方を勉強したい人にもおすすめ

キャリアカウンセリングの基本を押さえた入門書としてもおすすめ

『キャリアカウンセリング』は、法政大学キャリアデザイン学部の宮城まり子教授が執筆しています。キャリアカウンセリングとは何か、わかりやすく解説されている本です。

基本的な理論や歴史だけでなく、アプローチの進め方など、実践を意識した内容もまとめられています。イスに座る位置・クライエントのメンタルケアなど、細かく書かれていました。

そのため試験対策にはもちろん、具体的な面接のやり方を勉強したい人にもおすすめです。キャリアカウンセリングの全体像が見える入門書として、持っておくと役立つでしょう。

テキストではありませんが、キャリアコンサルタントを目指す人はぜひ一度読んでみてください。

キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門

キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門
著者杉原 保史
出版社北大路書房
ページ数216ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:2.5cm
参考価格1,980円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • キャリアカウンセリングの苦労や悩みがわかる
  • 基本的な心理療法や学派の違いについても解説
  • 留年や生活保護のキャリア支援も紹介している

キャリアカウンセラーの葛藤に寄り添うような本

『キャリアコンサルタントのためのカウンセリング入門』は京都大学の杉原保史教授が、臨床心理士としての自身の知識・経験を、キャリアコンサルタント向けに解説した本です。

第一部では実践編として、キャリアカウンセリングの理想と現実に悩んでいるカウンセラーの葛藤が書かれています。求職者側の気持ちもまとめられているので、わかりやすいと思いました。

また第二部からは理論編として、基本的な知識について簡潔に説明されています。キャリア理論というよりも、基本的な心理療法や学派の違いに関する内容がメインです。

個人的には、キャリアカウンセリングに対する姿勢や考え方がしっくりきます。また留年している学生や、生活保護を受けている人向けのキャリア支援も参考になると思いました。

援助のやり方で悩んでいる人にはおすすめしたいキャリアコンサルタント本です。

キャリアコンサルタントになりたいと思ったらはじめに読む本

キャリアコンサルタントになりたいと思ったらはじめに読む本
著者津田裕子
出版社中央経済社
ページ数136ページ
大きさ縦:21cm
横:14.9cm
厚さ:1.1cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 資格や仕事内容などの質問に回答
  • 1日のスケジュールの例を紹介している
  • 試験のことも具体的に書かれている

キャリアコンサルタントの試験を受ける前に読んでおきたい一冊

『キャリアコンサルタントになりたいと思ったらはじめに読む本』は、キャリアコンサルタントに関するさまざまな質問に回答しているのが特徴です。

資格や仕事のことに加えて、キャリアコンサルタントのスケジュールの例も紹介されています。職場によって働き方も異なることがわかるので、キャリアを考えるうえでも参考になるでしょう。

また試験の難易度・当日の流れ・学科試験と実技試験の特徴・評価項目なども具体的に解説しています。試験機関によって違いがあることも丁寧に書かれていました。

そのためキャリアコンサルタントをはじめて受験する人も、読んでおくと安心できると思います。

キャリアコンサルタントの仕事と将来性がわかる本

キャリアコンサルタントの仕事と将来性がわかる本
編著津田裕子
出版社中央経済社
ページ数144ページ
大きさ縦:21.1cm
横:14.9cm
厚さ:1.2cm
参考価格1,870円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 仕事内容と将来性を詳しくまとめた本
  • 6人分のインタビューが掲載されている
  • キャリアプランを考える際にも役立つ

キャリアプランを考える際にも役立つキャリアコンサルタント本

この本は『キャリアコンサルタントになりたいと思ったらはじめに読む本』の続編として書かれました。仕事内容と将来性について、より詳しくまとめられています。

また半分以上の割合を占めて、キャリアコンサルタントのインタビューを掲載しているのが特徴です。資格取得のきっかけ・やりがい・オンとオフの切り替えなど参考になります。

またキャリアコンサルタントとして稼げるようになるコツや、便利なツールなども紹介されています。自分のキャリアプランを考える際にも役立つので、ぜひチェックしてみてください。

カウンセリングテクニック入門

カウンセリングテクニック入門
著者大谷 彰
出版社二瓶社
ページ数161ページ
大きさ縦:約21cm
横:約15cm
厚さ:約1.5cm
参考価格1,848円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • カウンセリングにおける13の基礎技法を紹介
  • 同じ例文を使ってそれぞれの違いを解説
  • カウンセリングの訓練方法についても説明

基本的な技法を学べるので経験の浅いカウンセラーにもおすすめの本

『カウンセリングテクニック入門』は、アメリカのメリーランド大学で、長年カウンセリングを教えてきた大谷彰先生が解説している本です。

13の基礎技法を紹介しており、理論や応用例など丁寧にまとめられています。同じ例文を使って説明しているので、それぞれの違いもわかりやすいのが特徴です。

理論や技法が違くても、共通して見られるプロセスに注目しているので、どんな学派であっても活用できる内容だと思います。

またカウンセリング技法の訓練についても書かれていました。教科書のように重要ポイントを学べるので、経験の浅いカウンセラー向けの入門書としてもおすすめします。

プロカウンセラーの聞く技術

プロカウンセラーの聞く技術
著者東山 紘久
出版社創元社
ページ数214ページ
大きさ縦:約19cm
横:約13cm
厚さ:約1.7cm
参考価格1,540円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 31の聞く技術を臨床心理士が紹介
  • 例え話があるので内容もわかりやすい
  • 聞き上手になりたい一般の人にもおすすめ

日常生活でも使える「聞く技術」を習得できるように臨床心理学が解説

『プロカウンセラーの聞く技術』は、臨床心理士である東山紘久教授が、聞き上手になるための具体的なコツを紹介しているカウンセリング本です。

全部で31のテーマがあり、それぞれ6〜8ページ程度で簡潔にまとめられています。専門用語は使われておらず、例え話を交えながら一般向けに解説されているので理解しやすいでしょう。

個人的には、井戸端会議の聞く技術が印象的でした。また相づちの打ち方・相手に質問する方法などは、家庭や職場でも実践できると思います。

そのためカウンセラーだけでなく、相手の話を聞けるようになりたいと思っている人にもおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。

キャリアコンサルタント本のおすすめまとめ

今回はキャリアコンサルタント本のおすすめを紹介しました。

現在は働き方が多様化し、キャリアコンサルタントの役割も変化してきています。そのためキャリア理論や、カウンセリング技法を学ぶことはとても大切です。

なかには、キャリアコンサルタントの資格取得を目指している人もいるでしょう。その場合は参考書だけでなく、実践向けの本・働き方がわかる本などもおすすめです。

キャリアコンサルタント本を探すときには、ぜひここで紹介したおすすめを参考にしてみてください。

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