社会心理学本のおすすめ7選!初心者向けの入門書やベストセラー本も

社会心理学本のおすすめ

社会における個人の心理・行動を研究する「社会心理学」。学校や企業などでも活用されており、社会心理学の知識を持っていると、日常生活でも役立ちます。

しかし社会心理学に関する本は、初心者向けの入門書から、勉強したい人向けの専門書までさまざまあります。そのため、選ぶときに迷ってしまう人もいるでしょう。

そこで今回は、社会心理学本のおすすめをまとめてみました。実際に全冊購入して、それぞれの特徴を解説しています。

社会心理学のおすすめ本を探すときには、ぜひここで紹介した内容を参考にしてみてください。

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社会心理学本のおすすめの選び方

イラストの多い入門書なら初心者でもわかりやすい

初心者におすすめの社会心理学本は、イラストが多めに描かれている入門書です。具体的にイメージできるので、内容を理解しやすいメリットがあります。

またイラストが多いと文字数は少なくなるので、読むのが苦手な人にも向いています。一気に全部読むとしても、だいたい1時間程度で読み終えるでしょう。

なかには漫画形式になっている本や、ページの半分以上が図解になっている本もありました。社会心理学の導入としてはぴったりだと思うので、ぜひ一度検討してみてください。

社会心理学を勉強するなら教科書やテキストがおすすめ

社会心理学をしっかり学びたい人には、教科書として使えるテキストが良いでしょう。内容が詳しくまとめられており、重要語句も目立つように書かれています。

また巻末には索引があり、逆引きできるのもメリットのひとつです。人物名や専門用語を調べたいときには、とても便利だと思います。

ただしその分、サイズが大きくなりがちなので、持ち運びには向いていません。またデータが古くなっている社会心理学本もあるので、最新のものを選ぶのがおすすめです。

人気名著やベストセラー本で社会心理学を学ぶこともできる

社会心理学は、日常生活のあらゆる場面で活用されています。そのためビジネス書や、マーケティングに関する本などでも、社会心理学の用語を学べるでしょう。

この場合、簡単な説明と実験内容が紹介されており、難しいことはあまり書かれていないと思います。実際に役立つものが多いので、仕事の参考になるかもしれません。

なかには人気名著や、ベストセラーになっている本もあります。Amazonで評価や口コミを確認できるので、気になる本や面白そうな本があればチェックしてみてください。

おすすめの社会心理学本を紹介!

眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学

眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学
監修亀田 達也
出版社日本文芸社
ページ数128ページ
大きさ縦:21cm
横:14.9cm
厚さ:1cm
参考価格935円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 社会のなかで見られる人々の言動を解説
  • 社会心理学の研究も多く紹介されている
  • すべてのページに図解があるので読みやすい

社会で見られる心理学をまとめた初心者向けの入門書

『眠れなくなるほど面白い 図解 社会心理学』は、集団や組織のなかで見られる人々の言動についてまとめた社会心理学本です。

この本は右ページが解説、左ページが図解という構成になっています。文字数も少なく、簡潔にまとめられているので、誰でも読みやすいでしょう。

観察学習・アイヒマン実験・スタンフォード監獄実験のような社会心理学の研究もあれば、渋谷のハロウィンの暴徒化・ネットで炎上する理由なども書かれています。

社会心理学がどのようなものか、全体をざっくり掴めると思うので、初心者にもおすすめできる一冊です。

社会心理学 補訂版

社会心理学 補訂版
著者池田 謙一
唐沢 穣
工藤 恵理子
村本 由紀子
出版社有斐閣
ページ数502ページ
大きさ縦:21cm
横:14.9cm
厚さ:2.2cm
参考価格3,520円
読書時間の目安約8時間
本のおすすめポイント
  • 大学の教科書としても使えるテキスト
  • 項目ごとの説明も丁寧でわかりやすい
  • 文献案内でおすすめの社会心理学本も紹介

大学で社会心理学を研究する人には欠かせない一冊

『社会心理学 補訂版』は、大学レベルの社会心理学に対応しているテキストです。人間の社会的行動の本質について、かなり詳しくまとめられています。

各領域を専門とする4人の著者が担当しているため、項目ごとの説明も非常に丁寧です。基本的な知識から、最新の知見までわかりやすく解説されていました。

また図表も適度にあり、社会心理学の実験や理論についても整理しやすいでしょう。個人的には各章の最後に、おすすめの社会心理学本の文献案内があるのも良いと思いました。

ほかの本と比較してもかなり分厚く、目次や索引ページも含めれば500ページを超えます。持ち運びには不便なので、自宅で辞書のように使うのがおすすめです。

まんがでわかる社会心理学

まんがでわかる社会心理学
監修北村英哉
シナリオ・文小日向淳
作画松岡リキ
出版社カンゼン
ページ数208ページ
大きさ縦:約19cm
横:約13cm
厚さ:約1.7cm
参考価格1,540円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 10個のストーリーで社会心理学の現象を紹介
  • 章ごとに用語の解説と簡単な対処法も掲載
  • 難しい言葉も使われていないので読みやすい

日常で見られる社会心理学の現象をマンガで学べるのが特徴

『まんがでわかる社会心理学』は、世の中で起こる身近な事例を、社会心理学の視点からわかりやすく説明した本です。全部で10個のストーリーが紹介されています。

内容はSNSの炎上、避難勧告の無視などをテーマにしていました。そしてどのような社会心理学の現象が起こっているのか、マンガの中でもわかるようになっているのが特徴です。

また章ごとに解説ページがあり、考察と簡単な対処法もまとめられていました。それぞれ5〜10ページ程度で、文字量もやや多めですが、難しい言葉は使われていません。

そのため、読みづらさはそこまで感じないでしょう。もし文章が苦手な場合は、マンガの部分だけでも理解できると思うので、まずは解説ページを飛ばして読むのもおすすめです。

史上最強図解 よくわかる社会心理学

史上最強図解 よくわかる社会心理学
監修小口孝司
出版社ナツメ社
ページ数200ページ
大きさ縦:21cm
横:14.9cm
厚さ:1.5cm
参考価格1,430円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 6つのパートに分けて社会心理学を幅広く解説
  • ページの半分以上をイラストや図表が占めている
  • 漢字にふりがなも付いているので読みやすい

内容が読みやすくて学生にもおすすめできる社会心理学本

『史上最強図解 よくわかる社会心理学』は、日常にひそむ社会心理学の法則をまとめた社会心理学本です。立教大学の子口孝司教授が監修しています。

6つのパートに分かれているのが特徴で、個人の心理から集団・社会現象まで幅広く紹介されています。そのため一冊あれば、さまざまな社会心理学を学べるでしょう。

またページの半分以上を、イラストや図表が占めているのでわかりやすいと思いました。読み方が難しい漢字にはふりがなも付いており、巻末には索引もあります。

内容も読みやすく、自分の気になる用語も簡単に調べられるので、学生にもおすすめできる社会心理学本です。

社会心理学キーワード

社会心理学キーワード
編者山岸 俊男
出版社有斐閣
ページ数252ページ
大きさ縦:約19cm
横:約13cm
厚さ:約1.2cm
参考価格2,090円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • 社会心理学の用語や実験をまとめた本
  • テーマごとに見開きで解説されているのが特徴
  • 持ち運びに便利なサイズで辞書のようにも使える

持ち運びにも便利なサイズで使いやすい社会心理学本

『社会心理学キーワード』は社会心理学の用語や実験など、全部で100項目のキーワードを説明しているのが特徴です。

キーワードといっても、一問一答のような形式ではなく、テーマごとに見開きで解説されています。内容もしっかり書かれているので、辞書のようにも使えるでしょう。

それぞれ最初には100文字程度の要約があり、図表も適度に掲載されています。巻末には「社会心理学の道具箱」として、重要語句を簡潔にまとめた用語集もありました。

文庫本程度の大きさで持ち運びやすく、一冊持っておくと便利な社会心理学本です。

影響力の武器

影響力の武器
著者ロバート・B・チャルディーニ
翻訳社会行動研究会
出版社誠信書房
ページ数492ページ
大きさ縦:19.8cm
横:13.6cm
厚さ:3.2cm
参考価格2,970円
読書時間の目安約8時間
本のおすすめポイント
  • ビジネスにも役立つ人気ベストセラー本
  • さまざまな社会心理学の実験・事例を紹介
  • 各章にまとめと設問があるので理解が深まる

社会の出来事を科学的に証明している人気名著

『影響力の武器』は、社会心理学者のロバート・B・チャルディーニ氏が著者の本です。世界中で読まれている名著としても知られています。

見た目はビジネス書のようですが、返報性の原理やフット・イン・ザ・ドア・テクニックなどの用語を用いて、社会の出来事を科学的に解説していました。

また有名な社会心理学の実験や、日常生活で見られる事例も紹介されています。本は分厚く、ページ数もかなり多めですが、読む価値はあるでしょう。

各章にまとめと設問があるのも、特徴のひとつです。ただ読むだけで終わるのではなく、社会心理学の仕組みをしっかり理解できる本だと思います。

菊と刀

菊と刀 日本文化の型
著者ルース・ベネディクト
翻訳長谷川 松治
出版社講談社
ページ数432ページ
大きさ縦:14.8cm
横:10.8cm
厚さ:1.7cm
参考価格1,408円
読書時間の目安約8時間
本のおすすめポイント
  • 戦前、戦後の日本について分析した本
  • 日本の文化や日本人の性格、気質を説明
  • 他国との違いも鋭く洞察している

日本人の特徴や日本の文化を鋭く分析した一冊

『菊と刀』は、アメリカの文化人類学者であるルース・ベネディクトが執筆した本です。日本人の特徴や日本の文化について、詳しくまとめられています。

個人的には、日本の文化を「罪よりも恥を重視する」と洞察しているのが印象的でした。周りの評価を気にしてしまう特性は、現代の日本でも見られると思います。

また著者が、一度も来日したことがないことに驚きました。アメリカにいる日本人の話や、書物をもとにしたそうですが、鋭く分析されていると思います。

ただ戦時中の研究をもとに書かれた本なので、内容が少し古かったり、レビューを見ると批判もありました。また難易度が高く、読みづらさを感じるかもしれません。

それでも社会心理学の本を読むと、この『菊と花』が紹介されているケースは結構あります。日本人のことを客観的に捉えているので、読んでおいて損はしない一冊です。

社会心理学のおすすめ本まとめ

今回は社会心理学のおすすめ本を紹介しました。

社会心理学本は学校や企業をはじめ、社会のあらゆる場面で活用されています。そのため内容を理解しておけば、日常生活でも役立つでしょう。

ただし社会心理学本には、初心者向けの入門書から研究者向けの専門書まで、さまざまな種類があります。そのため、自分に合った本を選ぶことが大切です。

社会心理学本を探すときには、ぜひここで紹介したおすすめを参考にしてみてください。

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