クーリッジ効果とは、「同じメスとの交尾に飽きても、違うメスを見つけると性欲が回復する」という心理学用語です。実はアメリカ大統領の名前が由来になっています。
そこで今回は、クーリッジ効果をわかりやすくまとめてみました。心理学の意味・具体的な実験例についても、簡単に紹介しています。
またクーリッジ効果は、心理学の馴化(じゅんか)が関係しています。その特性にも触れながら解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
クーリッジ効果とは?意味をわかりやすく解説
そもそもクーリッジ効果とは、「同じメスとの交尾に飽きても、違うメスを見つけると性欲が回復する」というオスの習性を表したものです。メスでも見られる場合があります。
【クーリッジ効果とは】
「同じメスとの交尾に飽きても、違うメスを見つけると性欲が回復する」というオスの習性を表した心理学用語。メスでも見られる場合がある。
この現象は、心理学の馴化の特性が関係しています。つまり「同じ刺激に慣れてしまうと、反応は減少しますが、ほかの刺激にはしっかり反応する」ということです。
ちなみにクーリッジ効果の名前は、第30代アメリカ大統領のカルビン・クーリッジから来ています。
クーリッジ効果の実験例
クーリッジ効果の実験例について、フィッシャーが行った研究があります。
実験ではオス・メスのラットを用意して、交尾をやめるまでの回数・時間を記録します。すると交尾回数は7回で、交尾の時間は合計約35分でした。
一方でオスが飽きるたびに新しいメスと交換した場合、交尾回数は12回で、交尾の時間は合計約140分だったそうです。
クーリッジ効果の名前の由来
クーリッジ効果には、ある逸話があります。それは第30代アメリカ大統領のカルビン・クーリッジと、その夫人が養鶏場を訪れたときのことです。
まず夫人が案内係に、鶏の交尾の頻度を尋ねたところ「何十回もです」と言われました。なので夫人は、「そのことを主人にも話してください」と言って、その場を去ります。
そして大統領にその内容を伝えると、「毎回同じ雌鶏とですか」と聞きます。案内係は「いえ違う雌鶏です。」と答えると、「そのことを妻に伝えてくれ」と言いました。
このような逸話があったため、「同じメスとの交尾に飽きても、違うメスを見つけると性欲が回復する」という現象をクーリッジ効果と呼ぶようになります。
クーリッジ効果の意味・具体例まとめ
今回はクーリッジ効果について、わかりやすくまとめました。
クーリッジ効果の意味は、以下のとおりです。第30代アメリカ大統領のカルビン・クーリッジが、名前の由来になっています。
【クーリッジ効果とは】
「同じメスとの交尾に飽きても、違うメスを見つけると性欲が回復する」というオスの習性を表した心理学用語。メスでも見られる場合がある。
またクーリッジ効果は、心理学の馴化(じゅんか)が関係しています。そのため特性を確認しておくと、覚えるときに役立つでしょう。
クーリッジ効果について、理解を深めるためにも、ぜひここで紹介した内容を参考にしてみてください。
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