心理学のペルソナとは?ユング心理学における意味・シャドウについて解説

心理学のペルソナとは

心理学におけるペルソナとは、「人間の外的側面」を意味する言葉です。そして私たちは、さまざまな”顔”を演じながら、周囲の環境に適応しようとします。

たとえば会社では「真面目に働く社員」として振る舞い、友達の前では「明るくて楽しい友人」として接するなど、無意識のうちに使い分けていることがほとんどです。

心理学のペルソナの具体例

ペルソナを理解することは、ユング心理学を学ぶうえで重要になります。また現代では、マーケティング用語としても活用されているので、ビジネスでも役立つでしょう。

ここではペルソナについて、意味をわかりやすく紹介しています。一緒に覚えておきたい「シャドウ」についても触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

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心理学のペルソナとは?意味をわかりやすく解説

そもそもペルソナとは、心理学者のカール・グスタフ・ユングが提唱した概念です。古代ローマの古典劇で、演者が身につける「仮面」が語源だといわれています。

そしてユング心理学では「人間の外的側面(周囲に見せる自分の姿)」を意味しています。つまり私たちは、時と場合に応じて役割を演じているというわけです。

【ペルソナとは】
ユング心理学における「人間の外的側面(周囲に見せる自分の姿)」のことで、人間が持っているさまざまな一面を表す。もともとはローマ時代に役者がつけた「仮面」を意味する言葉。

人間はあらゆる環境に適応するために、自分のペルソナを無意識のうちに使い分けています。そのため自分の性格にあった仮面をつけ、上手に着脱することが重要でしょう。

ちなみにペルソナの考え方は、夢診断や箱庭療法などにも取り入れらています。

抑圧されたもう一人の私?ペルソナとシャドウの関係

自分自身のなかには、表に出てこないように隠している部分もあるはずです。たとえば物静かな人だと、「自分が騒ぐのは違う」と思っている人もいるでしょう。

そして騒いでいる人を見ると、その人に対して怒りや嫌悪感を抱きがちです。このように抑圧している一面のことを、ユング心理学では「シャドウ(影)」と呼びます。

シャドウは一般的に、ペルソナと正反対に位置するものだといわれていますが、心のバランスを取るために重要な役割を果たしています。

そのためシャドウを認めるのは大変なことですが、向き合おうとする姿勢も必要だといえるでしょう。ぜひペルソナを学ぶ際には、シャドウについても考えてみてください。

ビジネスでも!マーケティングにおけるペルソナとは

ビジネスシーンで見られるペルソナとは、「架空の人物モデル」を意味する言葉です。人物像を細かく設定することで、マーケティング戦略を立てる際に役立ちます。

たとえば女性に化粧品を売りたい場合、年齢だけでなく、住んでいる地域・職業・家庭環境なども詳しくまとめます。

【マーケティング用語のペルソナの例】
・27歳
・女性
・OL
・独身
・都内住み
・インドア派
・自宅はマンション
・平日は仕事で忙しい

またペルソナをはっきりさせると、ユーザーのニーズが明確になる・チーム内の認識のズレを防ぐなどのメリットもあるでしょう。

心理学用語のペルソナとは、意味が少し異なるので、一緒に覚えておくことをおすすめします。

ユング心理学におけるペルソナの意味まとめ

ここでは心理学のペルソナについて、意味をわかりやすくまとめてみました。

ユング心理学におけるペルソナの説明は、以下のとおりです。もともとは仮面を意味する言葉でしたが、現在は「人間の外的側面」を表す心理学用語として知られています。

【ペルソナとは】
ユング心理学における「人間の外的側面(周囲に見せる自分の姿)」のことで、人間が持っているさまざまな一面を表す。もともとはローマ時代に役者がつけた「仮面」を意味する言葉。

私たちはさまざまな”顔”を持ちながら、周囲の環境に適用しようとします。

またペルソナは、「架空の人物モデル」を意味するマーケティング用語でもあります。そのため、ビジネスシーンでの使い方も覚えておくと役立つでしょう。

ユング心理学のペルソナについて理解を深めたい場合は、ぜひここで解説した内容を参考にしてみてください。

ペルソナに関する参考書籍

ペルソナに関する書籍として、「ユング心理学入門」などがあります。これは心理学者の河合隼雄による著書です。

この本のなかでは、ペルソナが元型(アーキタイプ)と同一概念として紹介されています。ただし著者によっては、元型ではないという考え方もあるので注意が必要です。

そのため、より詳しくペルソナを勉強する際には、さまざまな観点から学ぼうとする姿勢が重要でしょう。

ペルソナに関する参考文献

ユングにおける心と体験世界:自我と非我との相互関係をめぐって

「私」が「私」であることの痛みについて

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