うつ病の本おすすめ10選!ベストセラー・家族向け・うつ病の時に読む本も

うつ病の本のおすすめ

うつ病の本には、著者のリアルな体験談や、専門家のアドバイスなどがまとめられています。しかしベストセラーをはじめ、数多くのうつ病本があるので、選ぶときに迷ってしまうでしょう。

そこで今回は、実際にうつを経験した人・うつの家族の人に話を聞いて、うつ病の本のおすすめを選んでみました。心理カウンセラーが全冊読んで、それぞれの特徴を解説しています。

また実際に読んだ感想も紹介しています。うつ病の時に読む本だけでなく、家族向けのうつ病本もあるので、ぜひここで紹介するおすすめを参考にしてみてください。

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うつ病本のおすすめの選び方

うつ病の本の著者をチェックする

うつ病の本を選ぶときには、まず著者の情報を確認すると良いでしょう。

たとえば著者がうつ病の経験者なら、きっかけから寛解まで、リアルな体験談が紹介されています。「同じ悩みをもつ人がいる」と共感できれば、少し気持ちが楽になるかもしれません。

また「うつ病のときにやって良かった方法」なども書かれています。すべての人に当てはまるとは限りませんが、経験者が実践したことは参考になるはずです。

もしうつ病に対する正しい知識を手に入れたい場合は、医者やカウンセラーなど、専門家が著者の本もおすすめします。

イラスト多め・マンガ形式なら読みやすい

うつ病の場合、本が読めない(文字が無理)という人もいます。そのため文字数が多いうつ病の本だと、最後まで読み切れず、自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。

その人の状態にもよりますが、マンガ形式になっているもの、イラストが多いものなら読みやすいと思います。「これなら読めそう」と感じる本があれば、ぜひチェックしてみてください。

ちなみにAmazonなら、試し読みができる場合もあります。口コミで高評価のうつ病本や、ベストセラーのうつ病本は、一度確認してみると良いでしょう。

家族向けのうつ病の本もおすすめ

身近な人がうつ病になってしまい、本を探している人もいると思います。そんなときは、家族向けのうつ病本も検討してみてください。

家族向けのうつ病本では、家族としての接し方・心構え・注意点などが紹介されています。回復までの期間や、社会復帰のタイミングなど、気になることも解説されているでしょう。

ちなみにうつ病に関する内容でなくても、自身のセルフケアに役立つ本があれば、読んでみることをおすすめします。

うつ病の治療で、最も避けたいのが、「うつ病の人を支える家族が倒れてしまうこと」です。そのためセルフケアの方法を学べば、共倒れを防ぐことができます。

おすすめのうつ病の本を紹介

うつ病のことが正しくわかる本

うつ病のことが正しくわかる本
監修野村総一郎
出版社西東社
ページ数192ページ
大きさ縦:約21cm
横:約15cm
厚さ:約1.5cm
参考価格1,320円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • フルカラーで図解やイラストも多い
  • うつ病の検査や薬のことまで書かれている
  • 利用できる支援制度や相談窓口も紹介

うつ病のことを知りたい人には特におすすめの本

『うつ病のことが正しくわかる本』は、一般社団法人日本うつ病センターの野村総一郎先生が監修しています。フルカラーで丁寧にまとめられているのが特徴です。

内容はうつ病の症状や治療法など、見開きで1つの項目を解説しています。ページの半分以上が図解・イラストなので、読みやすいと思いました。

また病院の検査方法・薬や漢方の知識・具体的な治療法・復職までの流れなど、ほかのうつ病本にはあまり書かれていないことも記載されています。

さらに家族向けには、利用できる支援制度や、相談窓口についても説明されており、とても役に立つ一冊でしょう。うつ病を体験した人の話も参考になります。

ツレがうつになりまして。

ツレがうつになりまして。
著者細川貂々
出版社幻冬舎
ページ数134ページ
大きさ縦:約21cm
横:約15cm
厚さ:約1cm
参考価格1,210円
読書時間の目安約30分
本のおすすめポイント
  • リアルな闘病生活が共感できる
  • ほのぼのしたイラストで読みやすい
  • 口コミでも高評価で続編もある

「ツレうつ」の名前で有名なうつ病のベストセラー本

『ツレがうつになりまして。』は、ベストセラーにもなったうつ病の本です。著者の旦那さんがうつ病になったときの、リアルな闘病生活が描かれています。

うつ病の症状・できないこと・具体的な経過など、わかりやすく紹介されているのが特徴です。内容はマンガ形式で、イラストもほのぼのしているので読みやすいと思います。

そのためうつ病の人はもちろん、身近な人がうつ病になった場合にもおすすめできる本です。どんなことができるのか、どのように接したらいいのか、参考になるでしょう。

ちなみにツレうつは、続編も出ています。Amazonの口コミでも、高評価のうつ病本なので、ぜひ一度チェックしてみてください。

うつヌケ -うつトンネルを抜けた人たち-

うつヌケ -うつトンネルを抜けた人たち-
著者田中圭一
出版社KADOKAWA
ページ数176ページ
大きさ縦:約21cm
横:約15cm
厚さ:約1.7cm
参考価格1,100円
読書時間の目安約30分
本のおすすめポイント
  • 手塚治虫の画風で描かれたマンガ
  • 全17人のうつ病体験談を紹介
  • うつ病ならではの表現が印象的

さまざまな人のうつ病体験談をまとめた一冊

『うつヌケ』では、うつのトンネルを抜けた人の体験談が、マンガ形式でまとめられています。著者は漫画家としても人気の田中圭一さんです。

紹介されているのは全17人で、田中圭一さんをはじめ、元教師・ロックミュージシャン・小説家などさまざまでした。きっかけや症状など、みんな違うことがわかります。

また手塚治虫そっくりの画風で、「脳が濁った寒天に包まれている」「体も心も脳内も灰色」など、独特な表現も印象的な一冊です。

うつ病を抜ける転機となったエピソードも、それぞれ解説されているので、共感できる内容もあると思います。

今の私になるまで -うつと向き合った1年間の記録-

今の私になるまで -うつと向き合った1年間の記録-
著者usao
出版社大和書房
ページ数176ページ
大きさ縦:約19cm
横:約13cm
厚さ:約1.5cm
参考価格1,430円
読書時間の目安約20分
本のおすすめポイント
  • 小学校教師のうつ病の記録を紹介
  • やさしい手書きのマンガが印象的
  • パートナーの支え方が参考になる

うつ病のリアルがイラストからも伝わってくる本

『今のわたしになるまで』は、小学校教師のusaoさんが、うつ病になった1年間を記録した本です。休職・退職から現在までの様子が、やさしい手書きのマンガでまとめられています。

個人的には、その日によって描き方に違いがあるのが印象的でした。なかには「この日はこれ以上描けず」というページもあり、うつ病のリアルが伝わってきます。

また旦那さんであるK氏の言葉・考え方も、参考になると思います。そのため、「うつ病の人を支えるときに気をつけること」を知りたい場合にもおすすめの本です。

うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた

うつを治す努力をしてきたので、効果と難易度でマッピングしてみた
著者ほっしー
解説和田秀樹
出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
ページ数319ページ
大きさ縦:約19cm
横:約13cm
厚さ:約1.5cm
参考価格1,650円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 実践した33個の方法を紹介
  • 効果と難易度がわかりやすい
  • あとがきで精神科医の解説も

「うつマッピング」が見やすくてわかりやすい

この本は、効果と難易度が一目でわかる「うつマッピング」で話題になりました。著者のほっしーさんが、うつになったときに実践した方法がまとめられています。

お手軽で効果の良かった方法や、難しくて効果が低かった方法など、全部で33個も紹介されていました。精神科医の先生も、あとがきで高く評価しています。

内容も押し付けるわけではなく、「自分に合いそうな方法があれば試してみて」というスタンスなので、非常に読みやすいと思いました。

うつ病を克服するために、何をしたら良いのかわからないという人には、特におすすめの一冊です。

うつ消しごはん

うつ消しごはん
著者藤川徳美
出版社方丈社
ページ数184ページ
大きさ縦:約18.8cm
横:約13cm
厚さ:約1.6cm
参考価格1,430円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 栄養療法の視点からうつ病を解説
  • 食事で何を意識したら良いのかわかる
  • うつ病の人でも実践しやすい内容

食事でうつ病が良くなった事例を解説

『うつ消しごはん』は、栄養療法の視点からうつ病を解説している本です。精神科医の先生が著者で、タンパク質・鉄など、必要な栄養素がまとめられています。

読んでみると、食事で何を増やして、何を減らせばいいのかわかりやすいと思いました。サプリメントは写真付きで、プロテインもコスパの良いものが紹介されています。

うつで動けなくても、食事を意識する方法なら、実践しやすいかもしれません。具体的なレシピなどは書かれていませんが、普通のうつ病本とは違う内容で、興味深いと思いました。

家族が「うつ」になって、不安なときに読む本

家族が「うつ」になって、不安なときに読む本
著者下園壮太
前田理香
出版社日本実業出版社
ページ数254ページ
大きさ縦:約18.8cm
横:約13.3cm
厚さ:約1.7cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • うつ・クライシスの専門家が著者
  • 家族が気になる内容をわかりやすく解説
  • 自分自身をケアすることの大切さも紹介

初心者でも読みやすい家族向けのうつ病本

この本では、専門用語が使われておらず、初心者でも理解しやすい言葉で解説されています。うつ・クライシス専門のカウンセラーが著者の本です。

内容自体も、難しいことは書かれていないと思いました。家族が気になりがちな「回復までの期間」「接し方」なども、わかりやすく紹介されています。

また自分自身をケアすることの大切さについて、書かれているのも良いなと思いました。適度にイラストもあり、スラスラと読めるので、家族におすすめのうつ病本です。

うつ逃げ -うつになったので全力で逃げてみた話-

うつ逃げ -うつになったので全力で逃げてみた話-
著者なおにゃん
出版社KADOKAWA
ページ数160ページ
大きさ縦:21cm
横:約15cm
厚さ:約1.3cm
参考価格1,320円
読書時間の目安約15分
本のおすすめポイント
  • 逃げることをテーマにしたうつ病本
  • 著者の体験談をもと描かれている
  • 休職中の様子もわかりやすく紹介

うつで休むことに罪悪感を感じる人におすすめの一冊

『うつ逃げ』は、絵本作家のなおにゃんさんの実体験をもとにした、うつ病の漫画本です。SNSでも人気を集めています。

この本は「逃げる」ことをテーマにしており、会社を辞めるまでの様子と、休職中の生活がまとめられています。

なおにゃんさんは、逃げることに罪悪感を感じていたそうです。しかし最終的には、「逃げることで前に進めた」と思えていることが印象的でした。

なおにゃんさんの感想をまとめたエッセイや、メンタルクリニック院長の解説もあるので、ぜひチェックしてみてください。

うつ病の人の気持ちがわかる本

うつ病の人の気持ちがわかる本
監修大野 裕
NPO法人地域精神保健福祉機構(コンボ)
出版社講談社
ページ数102ページ
大きさ縦:20.7cm
横:約18.3cm
厚さ:約0.9cm
参考価格1,430円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 内容がわかりやすいと高評価
  • イラスト多めでページ数も少ない
  • 本人や家族の体験談を多く掲載

家族や周りの人にもおすすめできるうつ病の本

『うつ病の人の気持ちがわかる本』は、日本の認知療法の第一人者ともいえる、大野裕先生が監修しています。内容がわかりやすいと、口コミでも評価されているうつ病本です。

励ましが受け入れられない・症状をうまく訴えられないなど、うつ病の人の感情が丁寧にまとめられていると思います。本人や家族の体験談も、多めに掲載されていました。

各ページにイラストがあり、文字数も多くないので、誰でも読みやすいでしょう。家族や周りの人に、うつ病のことを知ってもらいたいときにも、おすすめできる一冊です。

こころが晴れるノート

こころが晴れるノート
監修大野 裕
出版社創元社
ページ数125ページ
大きさ縦:21cm
横:約14.8cm
厚さ:約2cm
参考価格1,320円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 直接書き込めるページもある
  • 具体例があるので実践しやすい
  • 専門家からこの本を紹介された人も

うつ病にも効果的な認知療法を実践できる本

『こころが晴れるノート』は、自分で認知療法を実践できるワークブックです。認知療法は、うつ病の治療にも効果的だと言われています。

内容は6つの章に分かれており、直接書き込めるページもあります。書き方の具体例も紹介されているので、どのようにやれば良いのかをイメージしやすいでしょう。

本はかなり薄く、イラストも多めなので読みやすい方だと思います。精神科医やカウンセラーから、この本をおすすめされたという人もいるので、ぜひチェックしてみてください。

うつ病の本のおすすめまとめ

今回は、うつ病の本のおすすめをまとめてみました。

うつ病の本には、著者のリアルな体験談や、専門家のアドバイスなどが書かれています。調べてみると、うつ病の時に読む本・家族向けの本などさまざまありました。

うつの症状は人それぞれで、人気のベストセラー本がおすすめとは限りません。自分が読めると思うもの、自分にあっていると思うものを選ぶことが大切です。

うつ病の本を探すときには、ぜひここで紹介したおすすめを参考にしてみてください。

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