「書く瞑想」とも呼ばれ、さまざまな効果を期待できるジャーナリング。自己理解を深めることができ、Googleなどの企業も導入していることから、いま注目を集めています。
しかし本によって、制限時間や書くテーマなど、具体的なやり方は異なります。そのため、どのジャーナリング本が良いのか、迷ってしまう人もいるでしょう。
そこで今回は、ジャーナリング本のおすすめをまとめてみました。心理カウンセラーが全冊購入して、それぞれの特徴を解説しています。
また実際に読んだ感想も紹介しています。それぞれのやり方も簡単に解説しているので、ジャーナリング本のおすすめを探すときには参考にしてみてください。
ジャーナリングとは?
そもそもジャーナリングとは、思い浮かんだ言葉をありのまま書き出すという方法です。頭と心を整理することができ、自己理解も深められます。
また書くという作業に意識を向けるため、マインドフルな状態にもなれます。そのためジャーナリングを継続すると、集中力の向上・睡眠の質の改善などを期待できるでしょう。
- ストレス耐性の向上
- 免疫力の向上
- 睡眠の質の改善
- 不安の減少
- 集中力の向上
その効果が注目され、今ではさまざまなジャーナリング本が出版されています。紙とペンがあればできるので、やり方が簡単なところも特徴のひとつです。
ジャーナリング本のおすすめの選び方
ジャーナリングのやり方は本によって異なる
まず覚えておいてほしいのは、ジャーナリングのやり方が、本によって微妙に違うことです。基本的な部分は同じですが、特に制限時間などは異なります。
たとえば初心者でも簡単にできるように、1つのテーマに対して5分と書かれている本もあります。一方で自己理解を深めるために、15分と書かれている本もありました。
そのため1冊だけでなく、複数のジャーナリング本を読むのが良いでしょう。あくまでも内容は参考程度にしつつ、自分に合う方法を探してみるのがおすすめです。
テーマや具体例が書かれていると理解しやすい
ジャーナリングでは、1回で1つのテーマについて書き出します。具体的には、自分・仕事・人間関係のことや、1日の振り返りなどさまざまです。
そのため、お題のテンプレートがたくさん書かれている本を選ぶと、内容に困らないでしょう。ジャーナリングは継続する必要があるので、テーマ例は多いほど役立ちます。
なかには、実際にジャーナリングをした人の内容が紹介されている本もありました。どのように書けばいいのかがわかるので、初めての人でも理解しやすいと思います。
直接書き込めるジャーナリング本もおすすめ
本来ジャーナリングを実践する際には、紙やノートが必要です。しかし書き込む用のページがあるジャーナリング本なら、そのまま直接書き込めます。
またその日のお題も決まっているので、テーマで悩むこともないでしょう。ページをコピーしておけば、繰り返し使うこともできますよ。
ジャーナリング初心者にはおすすめなので、ぜひ一度チェックしてみてください。
おすすめのジャーナリング本を紹介
書く瞑想 1日15分、紙に書き出すと頭と心が整理される
著者 | 古川武士 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
ページ数 | 256ページ |
大きさ | 縦:18.8cm 横:13.3cm 厚さ:1.9cm |
参考価格 | 1,650円 |
読書時間の目安 | 約2時間 |
- やり方がわかりやすくてイメージしやすい
- 実践した人の口コミや内容も確認できる
- 書くタイミングや習慣化のコツも解説
やり方がわかりやすいのでジャーナリング初心者にもおすすめ
『書く瞑想』は、1日15分かけて、気持ちを書き出すことの大切さが書かれています。直接書き込めるものではなく、効果・やり方などをまとめたジャーナリング本です。
実践した人の口コミや、その人が書いた内容も確認できるので、具体的にイメージしやすいでしょう。また書くタイミングや習慣化のコツなども解説されており、ジャーナリング初心者にもおすすめします。
巻末では、具体的な方法がひと目でわかるようになっていました。自分が実験するときは、そこだけ読めば理解できますし、内容の振り返りにもなります。
「手で書くこと」が知性を引き出す
著者 | 吉田 典生 |
出版社 | 文響社 |
ページ数 | 192ページ |
大きさ | 縦:21cm 横:14.8cm 厚さ:1.2cm |
参考価格 | 1,188円 |
読書時間の目安 | 約1時間 |
- 論文や研究データをもとに効果を解説
- 臨床的な活用方法も紹介している
- テーマ例が多くジャーナリングの参考になる
ジャーナリングを深く理解したい人におすすめの本
『「手で書くこと」が知性を引き出す』では、論文や研究データをもとに、ジャーナリングの効果が解説されています。臨床的な活用方法なども、詳しくまとめられているのが特徴です。
やり方は1回5分をおすすめしており、本の後半が直接書き込めるワークブック形式になっています。ジャーナリングのお題は全24個ですが、その他のテーマ例もたくさんあるので、自分でやるときも参考になるでしょう。
また振り返り用のページや、ワンポイントアドバイスもあって、実践しやすいと思いました。ジャーナリングを深く理解できるので、ぜひチェックしてみてください。
心のモヤモヤを書いて消すマインドフルネスノート
著者 | 木蔵シャフェ君子 荻野淳也 |
出版社 | 日本能率協会マネジメントセンター |
ページ数 | 256ページ |
大きさ | 縦:21cm 横:14.8cm 厚さ:2.5cm |
参考価格 | 1,650円 |
読書時間の目安 | 約1時間 |
- ノート形式のジャーナリング本
- 8週間のプログラムになっている
- 1日1ずつ進めるので継続しやすい
ノートとして実際に書き込めるジャーナリング本
『心のモヤモヤを書いて消すマインドフルネスノート』は、ワークブック形式になっているジャーナリング本です。
左ページにジャーナリングのお題(テーマ)があり、右ページに書き込める仕組みになっています。テーマの数は全56個で、1日1つずつ進めるという内容です。
そのため、ジャーナリングを無理なく継続できるでしょう。実際に書いてみると、「こんなことを思っていたんだ」という新しい気づきが得られます。
制限時間は5分で設定されていますが、人によってはもう少し時間をかけて、ゆっくり進めてみるのもおすすめです。
ジャーナリングのおすすめ本まとめ
今回はジャーナリング本のおすすめをまとめてみました。
ジャーナリングを継続すると、さまざまな効果を期待できます。しかし本によって、制限時間や書くテーマなどが異なるので、選ぶときには注意が必要です。
そのため、口コミを確認しながら、自分に合いそうなジャーナリング本を選ぶのが良いでしょう。気になる書籍は、試し読みをしてみるのもおすすめです。
ジャーナリング本を探すときには、ぜひここで紹介したおすすめを参考にしてみてください。