仕事のこと・プライベートのことなど、日々の悩みは尽きません。そのまま抱え込んでしまうと徐々に苦しくなり、心が病んでしまうでしょう。
そんなときに、優しく励ましてくれるような本を読むと、気持ちも救われます。また新しい気づきを得ることで、問題を解決できたり、悩みが吹っ切れたりするかもしれません。
そこで今回は、心が病んだ時に読む本・人生に疲れた時に読む本のおすすめをまとめました。心理カウンセラーが全冊読んで、それぞれの特徴を解説しています。
また実際に読んだ感想も紹介しているので、心が病んだ時・人生に疲れた時には参考にしてみてください。
心が病んだ時に読む本の選び方
どんな著者が書いているかチェック
たとえば精神科医や心理カウンセラーが著者の場合、優しく承認してくれるような内容が書かれています。心が病んだときに癒してほしい、励ましてほしいという人にはおすすめです。
一方で著名人が書いている場合、主に自身の体験談がまとめられています。専門家が監修しているケースもあり、話に共感できれば気持ちも楽になるでしょう。
このように著者情報から、本の傾向がわかるかもしれないので、購入前に一度チェックしてみるのも良いと思います。
読みやすい本なら心の負担も少ない
専門用語が多くて内容が難しいと、かえって負担になることがあります。また文字がぎっしり書かれている本や、ページ数の多い本も、途中で読むのをやめてしまうかもしれません。
そのため心が病んだ時には、読みやすさを重視して選ぶのもおすすめです。イラストや図解がたくさんある本なら、内容もわかりやすく、負担も少ないと思います。
個人的には、絵本や漫画本のなかにも、読んでよかったと思う本がありました。優しい気持ちになれるので、ぜひチェックしてみてください。
心が病んだ時に実践できそうな本もおすすめ
もし心が病んだ時に、身体を動かす元気があるなら、実践できそうな本を読むのも良いでしょう。具体的には、ヨガやマインドフルネスなどがあります。
またメンタルケアに特化した本もおすすめです。ぐっすり眠るための睡眠・リラックスできる方法などは、心が病んだ時も参考になります。
ちなみに実践する気になれないときは、無理して読む必要はありません。続かなくて自信をなくしてしまうと逆効果なので、自分ができそうと思える本があればで良いと思います。
Amazonで口コミも確認しておくと安心
人気ベストセラーになっているような名著なら、Amazonの評価もチェックしてみてください。なかには、何千件というレビューが書かれている本もありました。
そのため購入する前に、一度確認しておくと安心でしょう。本の要約や感想など、詳しくまとめられている口コミは参考になると思います。
ちなみに本によっては、導入から目次あたりまで試し読みもできます。口コミで高評価でも、心が病んだ時に読めるとは限らないので、まずは最初だけ読んでみるのもおすすめです。
心が病んだ時に読む本のおすすめ
人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本
著者 | 根本 裕幸 |
出版社 | 大和書房 |
ページ数 | 232ページ |
大きさ | 縦:15cm 横:10.5cm 厚さ:1.2cm |
参考価格 | 814円 |
読書時間の目安 | 約1時間 |
- 共感できるさまざまな事例を紹介
- 自分軸を構成するワークについても解説
- 性格を否定せず承認してくれる内容になっている
疲れた心を優しい言葉で癒してくれる一冊
『人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本』は心理カウンセラーの根本裕幸氏が執筆した本です。
自分をすり減らさないことが大切だとまとめたうえで、自分軸を構成することのワークも解説されています。特にアファメーションというテクニックは実践しやすいでしょう。
途中の「感情とウンコは同じ」という言葉も印象的で、読みながらクスッとなりました(笑)それでも共感できる内容が多く、優しい言葉で励まされたような気持ちになります。
また最後に「お察し上手の人は愛の人。素晴らしい愛を持った、癒しの人」とまとめているのも、素敵だなと思いました。心が病んでしまった時には、読んでほしい一冊です。
精神科医Tomyの心が凹んだときに読むクスリ
著者 | 精神科医Tomy |
出版社 | 三笠書房 |
ページ数 | 254ページ |
大きさ | 縦:15cm 横:10.7cm 厚さ:1.4cm |
参考価格 | 847円 |
読書時間の目安 | 約1時間 |
- クリニックで診療をしている精神科医が著者
- クスッと笑えるような内容にもなっている
- おネエ視点のアドバイスが参考になる
おネエ視点で優しくも厳しくもアドバイスしてくれる
『精神科医Tomyの心が凹んだときに読むクスリ』は、クリニックで診療をしているTomy先生が著者の本です。
Tomy先生はゲイであることを公表しており、本文もおネエ口調で書かれています。自分自身のことを「アテクシ」と呼んでいるのも印象的でした(普段はおネエ口調ではないそうです)。
さまざまな悩みに対して優しく寄り添い、時には厳しくアドバイスをしてくれるので、心が病んだ時も背中を押してもらえるような感覚になります。特にパートナーや両親に関する悩みについて、多く掲載されていました。
本にはたくさんのおネエキャラが登場しており、クスッと笑えるような内容にもなっているので、少しは気持ちが和らぐかもしれません。おネエ視点のアドバイスで、目から鱗の内容もあるのでぜひチェックしてみてください。
あやうく一生懸命生きるところだった
著者 | ハ・ワン |
翻訳 | 岡崎 暢子 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
ページ数 | 288ページ |
大きさ | 縦:19.1cm 横:15.4cm 厚さ:2.2cm |
参考価格 | 1,595円 |
読書時間の目安 | 約1.5時間 |
- 口コミ評価の高い韓国のベストセラー本
- 読むと力が抜けるような感覚になる
- 自分のいまを見直すきっかけにもなる
必死に生きている人にこそ読んでほしい一冊
『あやうく一生懸命生きるところだった』は、イラストレーターのハ・ワン氏が執筆しています。韓国のベストセラーで、日本でも口コミで話題になりました。
内容は、会社を辞めて「一生懸命に生きない」と決めた著者の体験談です。身も心もすり減らす日々から抜け出し、自分らしく生きている様子が書かれています。
実際に読んでみると、自分が無理していないか・頑張りすぎていないかと考えるきっかけになると思いました。まるで力が抜けるような、張り詰めていた糸が切れるような感覚です。
個人的には、「あなたの内面はパンツに表れる」という話が印象的でした。翻訳された文章は読みやすく、下着姿の男性のイラストにも和まされます。
「心が凹んだとき」に読む本
著者 | 心屋 仁之助 |
イラスト | 江村 信一 |
出版社 | 三笠書房 |
ページ数 | 208ページ |
大きさ | 縦:約15cm 横:約10.5cm 厚さ:約1.2cm |
参考価格 | 628円 |
読書時間の目安 | 約40分 |
- 心理カウンセラーが執筆した本
- すぐに実践できそうな方法も紹介
- 具体例がわかりやすくて読みやすい
へこんだ心を内側から膨らませるように自分を大切にする
『「心が凹んだとき」に読む本』は、心理カウンセラーの心屋仁之助さんが著者の本です。
この本ではへこんだ心をゴムボールにたとえて、「叩いたり引っ張るのではなく、内側から膨らませると回復する」と表現しています。そのために、自分自身を大切にすることが必要だとまとめています。
苦手な人をイメージするような方法は、心が病んだ時だと難しく感じるかもしれません。それでも気持ちがしぼんだときに効く呪文など、すぐに実践できそうなことも紹介されていました。
個人的には、座禅の話や親鸞聖人の「他力本願」など、仏教的な要素にも触れられているのも興味深く思います。具体例もわかりやすく、優しい言葉で読みやすい本なので、気になる人はチェックしてみてください。
しんどい心にさようなら
著者 | きい |
監修 | ゆうきゆう |
出版社 | KADOKAWA |
ページ数 | 176ページ |
大きさ | 縦:18.9cm 横:13cm 厚さ:1.6cm |
参考価格 | 1,320円 |
読書時間の目安 | 約40分 |
- しんどい人の考え方のクセを説明
- それぞれ4コマ漫画と簡単な解説付き
- イラストが可愛らしくて和まされる
生きづらい人の考え方のクセを優しく教えてくれる本
『しんどい心にさようなら』は、心理カウンセラーのきいさんが著者の本です。人間好きのたぬき「たぬ」が、生きやすくなる考え方を教えてくれます。
この本は完璧主義の人や、他人が気になってしんどい人の特徴を、全部で55個に分けて紹介しています。それぞれ4コマ漫画と、簡単な解説でまとめられていました。
イラストも可愛らしく、「たぬ」の優しい言葉が印象的です。心が病んだ時に読むと、しんどい気持ちを慰めてもらえると思います。
道は開ける
著者 | D・カーネギー |
翻訳 | 香山 晶 |
出版社 | 創元社 |
ページ数 | 350ページ |
大きさ | 縦:14.8cm 横:10.5cm 厚さ:1cm |
参考価格 | 770円 |
読書時間の目安 | 約5時間 |
- 世界中で読まれている人気ベストセラー
- 人生のあらゆる悩みに対する対処法を紹介
- 具体的な実例や体験談が書かれている
人生の壁にぶつかった時に読んでほしい人気ベストセラー本
『道は開ける』は、世界中読まれている人気ベストセラー本で、デール・カーネギー氏が著者の本です。人生のあらゆる悩みに対する対処法がまとめられています。
この本は著者の体験談だけでなく、歴代大統領や心理学者など、さまざまな偉人のエピソードをもとに書かれているのが特徴です。
戦争を生き抜いた人の体験談や、身体障害のある人が前向きに生きている話もあり、当たり前で見えていなかったことに対する気づきも得られます。
文字数が多いので、心が病んだときに読むのは大変かもしれません。それでも、悩みのある人生を生き抜くバイブルとして、何度も読む価値のある一冊です。
きみのことがだいすき
著者 | いぬいさえこ |
出版社 | パイインターナショナル |
ページ数 | 32ページ |
大きさ | 縦:約17cm 横:約18cm 厚さ:約1cm |
参考価格 | 1,320円 |
読書時間の目安 | 約10分 |
- Amazonでの口コミ評価が高い
- 優しいメッセージに癒される
- 子どもにも大人にもおすすめ
人生に疲れた時に読みたい心温まる絵本
「きみのことがだいすき」は、心温まるメッセージと動物たちが描かれた絵本です。特にAmazonでは、口コミで高く評価されています。
片方のページにイラストがあり、もう片方に一言が添えられています。どれも優しさを感じる内容で、とても癒されると思いました。
絵本なので子ども向けと思うかもしれませんが、大人にもおすすめできる一冊です。人生に疲れた時には、ぜひ一度読んでみてください。
心が病んだ時に読む本のおすすめまとめ
今回は心が病んだ時に読む本・人生に疲れた時に読む本のおすすめを紹介しました。
仕事やプライベートのことなど、日々の悩みは尽きませんが、本を読むことで気持ちが救われる場合もあります。また新しい気づきも得られるかもしれません。
ただし本の種類はたくさんあるので、選ぶときには注意が必要です。著者情報・読みやすさ・口コミなどを確認しながら、自分に合いそうな本を探すが良いでしょう。
心が病んだ時・人生に疲れた時は、ぜひここで紹介したおすすめ本を参考にしてみてください。