再生法とは?心理学の意味・再認法の違いをわかりやすく解説

再生法とは

再生法とは、「覚えた内容を口頭・筆記などの方法で思い出す」というものです。

どれだけ記憶に残っているかを測定することができ、心理学の実験で用いられます。再認法の種類によってやり方も変わるので、あわせてチェックしておくと良いでしょう。

そこで今回は、再生法とは何かをわかりやすくまとめてみました。心理学の意味や、具体例なども簡単に紹介しています。

再生法と再認法との違いにも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

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再生法とは?心理学の意味をわかりやすく解説

そもそも再生法とは、心理学において記憶を測定する方法のひとつです。

記憶は目に見えるものではないので、どのように情報を保持して、それらを再現しているのかを観察できません。しかし再生法なら、それを実験的に測定することができます。

具体的には、被験者に再生課題を与えて、覚えた内容を口頭・筆記などの方法で再現するというものです。単語の暗記テストを想像すると、わかりやすいと思います。

【再生法とは】
記憶を測定する方法のひとつで、「覚えた内容を口頭・筆記などの方法で思い出す」というもの。

再生法の種類:自由再生法と系列再生法について

再生法の代表例として、「自由再生法」と「系列再生法」があります。

自由再生法は、「順不同で思い出す」という方法です。提示された順番に関係なく、途中からでも最後からでも思い出せれば、記憶を再生できたことになります。

一方で系列再生法は、「順番どおりに思い出す」という方法です。提示された順番に沿って、記憶を再生する必要があるので、自由再生法よりも難易度は高いといえます。

自由再生法覚えた情報を順不同で思い出す
系列再生法覚えた情報を順番どおりに思い出す

再生法と再認法の違いを簡単に説明

心理学において、覚えたことをそのままの形で思い出す方法が再生法です。それに対して、覚えた内容と同じか・違うかを正しく判別する方法を再認法といいます。

再生法と再認法の違いは、試験問題をイメージすると良いでしょう。事前に課題を提示して、そのまま記述で回答するのが再生法で、選択式で回答を選ぶのが再認法です。

また記憶の再生はできなくても、記憶の再認ならできるという場合があります。どちらも記憶を測定する代表的な方法なので、あわせて覚えておくようにしてください。

再生法の意味・種類・再認法との違いまとめ

今回は心理学の再生法について、簡単にまとめてみました。

再生法の意味は、以下のとおりです。再生法には、順不同で思い出す「自由再生法」と、順番どおりに思い出す「系列再生法」があります。

【再生法とは】
記憶を測定する方法のひとつで、「覚えた内容を口頭・筆記などの方法で思い出す」というもの。

また再生法と混同しやすい心理学用語として、再認法があります。試験問題の例をイメージすると、違いがわかりやすいと思うので、一度確認しておくと良いでしょう。

再生法の理解を深めるためにも、ぜひここで紹介した内容を参考にしてみてください。

再生法に関する参考書籍

ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門

ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門

『ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門』は、すべてカラーで解説されている、心理学のテキストです。初心者向けで教科書のような本を探している人にはぴったりだと思います。

再生法については、認知心理学の項目で紹介されていました(p135)。簡単な説明があるだけですが、自由再生法や再認法と一緒にまとめられています。

※参考書籍や参考文献をもとに、筆者の見解を踏まえて内容をまとめております。

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