ACT(アクト)とは「アクセプタンス&コミットメント・セラピー」の略で、新しい心理療法としても注目されています。
ただACTの本を探してみると、内容が専門的で難しいものや、セラピスト向けになっているものもあります。そのため、自分に合ったACT本を選ぶのは大変でしょう。
そこで今回は、おすすめのACT本についてまとめてみました。実際に全冊購入して、それぞれの特徴や実際に読んだ感想をコメントしています。
理論がわかりやすく説明されている書籍や、イラスト付きで初心者向けの入門書など、ACT本を探すときには、ぜひここで紹介するおすすめを参考にしてみてください。
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)本の選び方
6つの基本原則についてしっかり書かれているACT本を選ぶ
そもそもACTには6つの基本原則があり、この部分を理解することがとても重要になります。そのため自分にとって「6つの項目の説明がわかりやすい」と思えるようなACT本を見つけることがポイントです。
もし選ぶのに悩んでしまったら、著者を基準に候補を絞るのも良いでしょう。ACT提唱者のスティーブン・C・ヘイズ氏や、ACTのパートナーとして有名なラス・ハリス氏の書籍なら、6つの基本原則について丁寧にまとめられていると思います。
またマインドフルネスや認知行動療法との違いや、ACTの注意点なども書かれていると、より理解を深められます。いざACTを実践する際にも役立つと思うので、ぜひそちらもチェックしてみてください。
初めての人にはイラスト付きで初心者向けのACT本もおすすめ
実際にACT本を探してみると、専門用語で説明されているものがほとんどです。またセラピスト向けの内容になっているものも多く、人によっては読みづらいと感じるかもしれません。
なのでACTが初めてという場合は、イラスト付きで解説されているACT本をおすすめします。ACTの考え方を視覚的に学ぶことができ、難しさも緩和されるでしょう。
また実践方法も具体的にイメージしやすくなるので、心理学の知識がない初心者でもわかりやすいと思います。それで興味が出てきた場合に、理論がしっかり書かれたACT本も読めばOKです。
口コミやレビューが多い場合は内容をチェックしておくと安心
ACT本を探すときには、口コミやレビューを確認しておくことも大切です。自分のレベルに合わない内容や、試しにやってみたいと思えない内容だと、購入しても途中で挫折してしまうでしょう。
特に人気のあるACT本なら、口コミやレビューもたくさんあります。イラストが多いのか・読みやすいのか・実践しやすいのかなど、読者の評価は参考になると思います。
ちなみにACT本によっては、導入部分の試し読みができるので、目次まで読んでみて、自分に合いそうかを確認するのもおすすめです。
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)本のおすすめを紹介
ACT 不安・ストレスとうまくやる メンタルエクササイズ

著者 | 武藤崇 |
出版社 | 主婦の友社 |
ページ数 | 208ページ |
大きさ | 縦:21cm 横:14.8cm 厚さ:1.4cm |
参考価格 | 1,870円 |
読書時間の目安 | 約40分 |
- 自分でACTを実践できるように簡潔に解説
- エクササイズのやり方もイラスト付きで説明
- 6つの基本原則もわかりやすくまとめられている
イラストが多めで初心者にもおすすめできるACT本
『ACT 不安・ストレスとうまくやる メンタルエクササイズ』は、ACT Japanの初代理事長で、同志社大学の武藤崇教授が執筆しています。自分一人でもACTが実践できるように、簡潔に解説しているのが特徴です。
全体的にイラストが多めになっており、文字が苦手な人でも読みやすい内容になっています。エクササイズのやり方も図で説明されており、イメージしやすいと思いました。
またACTにおける6つの基本原則についても、ポイントがわかりやすくまとめられています。初心者がACTを学ぶ場面ではもちろん、他人にACTを説明したい際にも役立つような一冊です。
よくわかるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)

著者 | ラス・ハリス |
監訳 | 武藤崇 |
訳 | 武藤崇 岩渕デボラ 本多篤 寺田久美子 川島寛子 |
出版社 | 星和書店 |
ページ数 | 464ページ |
大きさ | 縦:21cm 横:14.8cm 厚さ:2cm |
参考価格 | 3,190円 |
読書時間の目安 | 約5時間 |
- ACTのトレーナーとして実績のある著者が解説
- 基本的な考え方や実践方法もわかりやすい
- 臨床場面で取り入れやすいような説明も
ACTの理論が丁寧に書かれている入門書
『よくわかるACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)』は、ACTのことが丁寧にまとめられた入門書で、基本的な理論もわかりやすく説明されています。著者はACTのトレーナーとして実績のあるラス・ハリス氏です。
読んでみると、6つのコア・プロセスや実践方法など、かなり詳しく解説されていました。ページ数が多いので読み応えはありますが、ACTのテキストを探している人にはぴったりでしょう。
また臨床場面で使えるように、対話例・セラピーを行う手順・セッションの組み立て方などが書かれているのも特徴です。そのためACTに興味がある人はもちろん、現場でACTを取り入れたいセラピストが読んでもいいと思います。
幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない

著者 | ラス・ハリス |
訳 | 岩下慶一 |
出版社 | 筑摩書房 |
ページ数 | 284ページ |
大きさ | 縦:18.8cm 横:13cm 厚さ:2cm |
参考価格 | 1,870円 |
読書時間の目安 | 約6時間 |
- 世界中で読まれているロングセラー本
- ACTのエクササイズを数多く紹介
- うまくできない場合のアドバイスも
ACTを実践するときに役立つロングセラー本
『幸福になりたいなら幸福になろうとしてはいけない』は、世界中で読まれているロングセラーで、Amazonでも高く評価されています。
サブタイトルに書かれているように、内容はACTの理論や実践方法を解説したものになっていました。文字数は多めですが、ACTの重要ポイントが丁寧にまとめられています。
また簡単にできるエクササイズも多く紹介されているのも、特徴のひとつです。うまくできないとき・行き詰まったときのアドバイスもあるので、参考になると思います。
ACTを実践するときには役立つ本なので、ぜひ一度チェックしてみてください。
ACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)のおすすめ本まとめ
今回はACT(アクセプタンス&コミットメント・セラピー)本のおすすめを紹介しました。
ACT本によっては、内容が専門的になっているものや、セラピスト向けに書かれているものもあります。そのため人にとっては、難しいと感じるかもしれません。
特に初心者であれば、イラスト付きでわかりやすいACT本から読むのがおすすめです。もしそれで興味を持てたら、理論がわかりやすく説明されているACT本を探してみても良いでしょう。
ACT本を探すときには、ぜひここで紹介したおすすめを参考にしてみてください。