マインドフルネスをやってはいけない人はいる?瞑想の危険性・副作用を解説

マインドフルネスをやってはいけない人は?

さまざまな効果を期待できることから、注目を集めているマインドフルネス瞑想。「日本の心理臨床におけるマインドフルネス」でも、マインドフルネスをベースにおく心理療法は急速に発達していることがわかります。

しかしマインドフルネス瞑想の危険性はないのか、副作用はどうなのかと、不安に思う人もいるでしょう。

そこで今回は、マインドフルネスをやってはいけない人について、心理カウンセラーがまとめてみました。瞑想の危険性・副作用も簡単に解説しています。

マインドフルネスをやってはいけない人について理解しておけば、安心して実践できるはずです。瞑想をはじめる前に、ぜひ一度チェックしてみてださい。

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マインドフルネスは危ない?やってはいけない人はいる?

そもそもマインドフルネスとは、「今という瞬間や体験に注意を向けて、それをありのままに受け入れること」を意味する心理学用語です。

そしてマインドフルネスの方法として、瞑想があります。近年ではストレス軽減効果や集中力アップなど、科学的に効果が証明されており、注目を集めているのが特徴です。

実際にマインドフルネス瞑想は、心理学の現場でも活用されています。そのため基本的には、瞑想の危険性はほとんどなく、やってはいけない人も少ないと考えて良いでしょう。

しかし人によっては、マインドフルネス瞑想を実践する前に、専門家と相談する方が良い場合もあります。それについて、詳しく解説していきます。

マインドフルネス瞑想で考えられる危険性・副作用

うつ状態が悪化する

マインドフルネスでは、ネガティブな感情もありのままに受け止めます。そのため瞑想を続けると、思考パターンが変わり、うつ病の予防につながると言われています。

しかし心に余裕がないと、ネガティブな感情を受け止められず、より自分を責めてしまうこともあるでしょう。この場合、うつ状態が悪化するなどの危険性が考えられます。

強い不快感や痛みを感じる

マインドフルネスには、顔・手・足など、身体に意識を向ける瞑想方法もあります。実際にやってみると、意識を向けたところが温かく感じたり、かゆくなったりするでしょう。

この感覚が、人によって強く出てくる危険性があります。特に怪我をしている箇所や、傷跡に意識を向けると、強い不快感や痛みを感じるかもしれません。

過去のトラウマがフラッシュバックする

いじめや虐待を受けた経験のある人は、マインドフルネス瞑想で、それを思い出してしまう危険性もあります。

過去のトラウマを、ありのままに感じるのは難しいことです。無理に受け入れようとしても、余計に辛くなってしまうでしょう。

その結果、マインドフルネス瞑想により、トラウマが強くなることも考えられます。

マインドフルネスをやってはいけない人・気をつけたい人

うつ病や不安障害などで治療を受けている

うつ病や不安障害などの精神疾患を持っている人は、注意が必要です。その人の症状によっては、状態が悪化するリスクもあります。

マインドフルネス瞑想は、うつ病の予防・治療効果も期待できますが、それは専門家のもとで治療を進めるのが前提です。そのため、知識のない状態で行なうのは危険でしょう。

瞑想すると辛い・気持ち悪い

マインドフルネス瞑想をすると、不快感を感じることがあります。多少であれば問題ありませんが、痛みが強かったり、気持ち悪いと感じたりするときは控えてください。

そのまま続けると辛さが増したり、嫌な感情だけが強くなったりして、逆効果になってしまうかもしれません。また瞑想方法そのものが、自分に合っていないことも考えれます。

いざという時に頼れる人が近くにいない

頼れる人がそばにいる・すぐに連絡できる環境であれば、瞑想するときも安心でしょう。自分の不調を、その人が気づいてくれる可能性もあります。

しかし周りに誰もいないと、不安感が強くなってしまったときに危険です。そのため、瞑想の危険性・副作用が気になる人が、一人で行なうことはあまりおすすめしません。

ただし専門家のもとでマインドフルネス瞑想をやるのはOK

「マインドフルネス瞑想をやってはいけない人」についてまとめましたが、専門家の指導のもとで行なうのは問題ないと思います。

むしろ自分に合ったやり方で進められるので、無理なく効果的なマインドフルネス瞑想ができるでしょう。また瞑想中に不安が強くなっても、専門家がそばにいるので安心です。

たとえばマインドフルネス瞑想のセミナーや、勉強会に参加してみるのも良いと思います。正しい知識が身につくだけでなく、同じような悩みを抱えている人と出会える可能性もありますよ。

※セミナーや勉強会の場合、講師がうつ病・不安障害などの知識を持っているとは限りません。そのため治療中の人は、まず担当医と相談してみてください。

マインドフルネスをやってはいけない人・瞑想の危険性まとめ

今回は、マインドフルネス瞑想をやってはいけない人について解説してみました。

マインドフルネス瞑想には、ストレス軽減・集中力アップなどの効果を期待できます。実際に、心理学の現場でも活用されているのが特徴です。

マインドフルネスに期待できる効果
  • ストレスの軽減
  • 集中力アップ
  • 睡眠の質の改善
  • 免疫力の向上
  • 怒りの低減
  • うつ病の予防や治療

そのため基本的には、瞑想の危険性はほとんどなく、やってはいけない人も少ないと考えて良いでしょう。もし不安な人は、一度専門家と相談してみることをおすすめします。

マインドフルネス瞑想の危険性・副作用が気になる人は、ぜひここで紹介した内容を参考にしてみてください。

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