心理学本のおすすめ38選!人気ベストセラーや初心者向けでわかりやすい名著も

心理学本のおすすめを紹介

心理学本には、名著と呼ばれるような人気ベストセラーが数多くあります。日常生活に応用できる内容もあり、興味を持つ人も増えているのが特徴です。

たとえば人間関係に関する心理学本なら、ビジネスや恋愛でも役立つでしょう。また漫画形式で面白い本や、高校生や大学生でもわかりやすい本などもあります。

そこで今回は、心理学本のおすすめをまとめてみました。実際に全冊購入して、それぞれの特徴を説明しています。

心理学本のおすすめ

また読みやすさについては、実際にかかった時間をもとに、ランキング形式で評価しています。

初心者向けから専門書まで解説しているので、心理学のおすすめ本を探す際には、ぜひ参考にしてみてください。

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心理学本のおすすめの選び方

初心者向けの心理学本なら学生でもわかりやすい

初心者向けの心理学本の選び方

初心者向けの心理学本は、幅広いジャンルの心理学が掲載されており、簡潔でわかりやすいのが特徴です。また具体的な実験内容などが、イラスト付きで解説されている本もあります。

そのため心理学用語や、有名な心理学者について学びたい人にはぴったりでしょう。難しい言葉も使われていないので、スラスラ読めると思います。

特に心理学に興味のある高校生・大学生にはおすすめです。それがきっかけで、自分が学びたいと思える分野を発見できるかもしれません。

専門書は心理学をより深く勉強したい人におすすめ

心理学の専門書

心理学をより深く勉強したい人には、「〇〇心理学入門」のような専門書がおすすめです。誰が提唱して、どのように発展してきたなど、詳しくまとめられています。

具体的には、以下のような心理学本が出版されています。ほかにもさまざまな専門書があるので、気になる分野があればチェックしてみると良いでしょう。

  • 認知心理学
  • 学習心理学
  • 発達心理学
  • 社会心理学
  • 深層心理学
  • 臨床心理学
  • 教育心理学
  • 犯罪心理学
  • 家族心理学
  • 恋愛心理学
  • ユング心理学
  • フロイト心理学
  • アドラー心理学など

このとき、心理学本の著者情報もチェックしてみてください。専門分野でない人が書いていたり、研究者によって解釈が異なったりするので注意が必要です。

また情報の古い心理学本だと、正しい知識を得られない場合があります。そのため基本的には、最新の心理学本にすることをおすすめします。

日常で使える心理テクニックをまとめた本もある

心理テクニックをまとめた本の特徴

心理学の分野によっては、日常生活に応用できるものもあります。

たとえば行動心理学・認知心理学のような分野は、相手の気持ちを理解する際にも役立ちます。そのため、ビジネスや恋愛のことで悩んでいる人におすすめです。

またマインドフルネスなどの心理学本を読んでおくと、自分でメンタルケアもできます。他人に影響されやすい人や、自信がなくて落ち込みやすい人にはぴったりでしょう。

心理学を学ぶことで考え方が変わったり、人間関係が良くなったりすることもあります。そのため、気になる心理学本があればぜひ読んでみてください。

マンガ形式の心理学本なら読みやすくて面白い

マンガ形式の心理学本の特徴

マンガ形式になっている本は、ストーリーの流れに沿って心理学が解説されており、わかりやすいというメリットがあります。

そのため堅苦しい雰囲気もなく、文章が苦手な人でも読みやすいでしょう。ストーリー自体が面白い心理学本もありますし、時間もそこまでかかりません。

ちなみに、心理学用語の解説ページがついている漫画本もあります。意味を確認しながら読むことで、理解も深めることができます。

心理学の名著や人気ベストセラーは口コミをチェック

心理学の名著・人気ベストセラー本の特徴

心理学本には、人気ベストセラーや世界中で読まれている名著も多くあります。Amazonの評価を調べてみると、何千件というレビューが書かれている本もありました。

そのため購入する前には、一度内容を確認しておくと安心でしょう。本の要約や感想など、詳しくまとめられている口コミは参考になると思います。

ちなみに心理学本によっては、導入から目次あたりまで試し読みもできます。高く評価されていても、自分に合うとは限らないので、まずは最初だけ読んでみるのもおすすめです。

人気のある心理学本のおすすめを紹介!

図解 心理学用語大全

図解 心理学用語大全
著者田中 正人
監修齊藤 勇
イラスト玉井 麻由子
出版社誠文堂新光社
ページ数304ページ
大きさ縦:約20cm
横:約13.6cm
厚さ:約2.2cm
参考価格1,980円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 150以上の心理学用語を解説
  • イラストで視覚的に理解できる
  • 内容も簡潔で初心者にもわかりやすい

心理学用語の意味や実験内容をすべてイラストで解説

『図解 心理学用語大全』には、150以上の心理学用語が掲載されています。可愛らしくてわかりやすいイラストが特徴の心理学本です。

それぞれの解説は1〜2ページ程度で、どれも簡潔にまとめられています。用語の意味や実験内容のすべてに図解がついており、視覚的に理解できるのが良いと思いました。

また96人の心理学者をまとめた人物図鑑と年表も参考になるでしょう。心理学の導入としてもおすすめの本なので、初心者や文章を読むのが苦手な人はチェックしてみてください。

心理学・入門(改訂版)

心理学・入門(改訂版)
著者サトウ タツヤ
渡邊 芳之
出版社有斐閣
ページ数274ページ
大きさ縦:約18.9cm
横:約13.3cm
厚さ:約1.3cm
参考価格2,090円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • 授業でも使われるような心理学本
  • 心理学全体のイメージを掴みやすい
  • 勉強に役立つ書籍もまとめられている

大学の教科書としても使われている本で心理学の勉強に役立つ

『心理学・入門』は、大学の教科書としても使われるような心理学本です。心理学の歴史・分野・人物・研究法などが網羅されています。

簡潔にまとめられていると感じましたが、心理学全体のイメージを掴むにはぴったりの本でしょう。基礎知識をもっていたり、補足説明があったりすれば、より理解しやすいと思います。

また個人的には、巻末にあるブックガイドが便利だと感じました。「心理学の歴史を学びたい人向けの本」「心理学の研究法を知りたい人向けの本」など、数多くの書籍が紹介されています。

そのため心理学の勉強をしたい人にはもちろん、公認心理士を目指す人にもおすすめできる一冊です。

心理学 第5版補訂版

心理学 第5版補訂版
編者鹿取 廣人
杉本 敏夫
鳥居 修晃
河内 十郎
出版社東京大学出版会
ページ数392ページ
大きさ縦:約21cm
横:約15cm
厚さ:約1.8cm
参考価格2,640円
読書時間の目安約5時間
本のおすすめポイント
  • トピックによる補足が充実している
  • 図表やイラストも適度にあってわかりやすい
  • 神経科学の視点から書かれている部分も多い

ほかのテキストとは違う側面からも心理学を学べるのが特徴

『心理学 第5版補訂版』は心理学を体系立てて学べるのが特徴で、教科書としても広く使われている本です。

トピックによる補足が充実しており、20〜30個ほど用意されている章もありました。図表やイラストも適度にあってわかりやすく、心理学用語の意味を理解するのに役立つでしょう。

個人的には、神経科学に触れて解説している部分が多いように感じました。また新しい知見も反映されているので、ほかのテキストとは違った視点で心理学を学べると思います。

基本的な知識を身につけるための入門書としてはもちろん、大学院受験を検討している人にもおすすめの心理学本です。

決定版 面白いほどよくわかる!心理学

決定版 面白いほどよくわかる!心理学
著者渋谷昌三
出版社西東社
ページ数288ページ
大きさ縦:約21cm
横:約15cm
厚さ:約2cm
参考価格1,100円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • フルカラーで初心者向けの心理学本
  • 図解付きで解説もわかりやすい
  • 用語の意味をすぐにチェックできる

心理学用語を勉強したい人におすすめの本

『決定版 面白いほどよくわかる!心理学』は、心理学の歴史や専門用語をわかりやすくまとめた、フルカラーの心理学本です。

本の厚さはありますが、左ページが図解になっているので読みやすいでしょう。教科書のような堅苦しさもなく、解説も丁寧で、初心者向けの内容だといえます。

また重要語句は色分けされており、別ページで説明されている用語をすぐにチェックできるのも特徴のひとつです。

心理テクニックのような解説はないので、学問として心理学を学びたい人におすすめします。

心理学 新版

心理学 新版
著者無藤 隆
森 敏昭
遠藤 由美
玉瀬 耕治
出版社有斐閣
ページ数702ページ
大きさ縦:21.2cm
横:14.9cm
厚さ:3.1cm
参考価格4,620円
読書時間の目安約12時間
本のおすすめポイント
  • 大学院1年生くらいまでのレベルに対応
  • 気になる部分をピックアップして読める
  • 文献案内としておすすめの心理学本も紹介

大学で心理学研究をする人には欠かせない一冊

『心理学 新版』は、大学で心理学を学んでいる人におすすめの心理学本です。大学院1年生くらいまでのレベルに対応しており、基本的な知識から専門的な知見まで解説されています。

内容については、認知心理学・発達心理学・社会心理学・臨床心理学の分野が中心です。項目ごとに細かく分かれているので、気になる部分をピックアップして読むこともできます。

また各章の最後に、文献案内としておすすめの心理学本が紹介されているのも良いと思いました。図表も適度にあるので、この本があれば用語の意味も整理しやすいでしょう。

ほかの心理学本と比較してもかなり分厚く、目次や索引ページも含めれば700ページを超えます。持ち運びには不便なので、自宅で辞書のように使うのが向いています。

ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門

ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門
編著板口 典弘
相馬 花恵
出版社講談社
ページ数320ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:2.1cm
参考価格2,640円
読書時間の目安約7時間
本のおすすめポイント
  • 項目ごとに3つのステップに分けて解説
  • イラストや図表も掲載されている
  • 専門用語や提唱者の名前の索引もある

心理学初心者向けの教科書として役立つフルカラーのテキスト

『ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門』は、心理学の面白さが伝わるように、各トピックを3つのステップに分けて解説しています。フルカラーのテキストになっている心理学本です。

内容は心理学の歴史と、学習心理学・生理心理学・知覚心理学・認知心理学・社会心理学・パーソナリティ心理学・臨床心理学・発達心理学・神経心理学です。

イラストや図表も掲載されているので、心理学のテキストのような本を探している人なら使いやすい一冊でしょう。専門用語や提唱者の名前の索引もあるので、勉強するときにも役立ちます。

マンガでわかる!心理学超入門

マンガでわかる!心理学超入門
監修ゆうきゆう
出版社西東社
ページ数288ページ
大きさ縦:約19cm
横:約13cm
厚さ:約2.5cm
参考価格1,100円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 精神科医が監修している心理学の漫画本
  • ビジネスや恋愛に役立つ心理学を紹介
  • それぞれの章ごとに解説ページもある

高校生や大学生にもわかりやすい心理学の漫画本

『マンガでわかる!心理学超入門』では、さまざまな心理学が漫画形式で簡潔にまとめられています。精神科医のゆうきゆう先生が監修している心理学本です。

営業の仕事の悩みや人間関係をテーマにした物語なので、ビジネス・恋愛に役立つ心理学が多く紹介されていました。全部で10章に分かれており、それぞれに解説ページもあります。

そのため本が分厚く、結構読み応えもあるように思いました。初心者であれば、漫画の部分だけ読むのもおすすめです。

基本がわかる 心理学の教科書

基本がわかる 心理学の教科書
著者子安 増生
出版社実務教育出版
ページ数245ページ
大きさ縦:約21cm
横:約14.8cm
厚さ:約1.4cm
参考価格1,870円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • 心理学検定のA領域5科目に対応
  • 文や具体例も高校生の視点で書かれている
  • 要点やポイントをしっかり抑えられる

心理学検定に対応している高校生向けのテキスト

『基本がわかる 心理学の教科書』は、高校生向けに心理学の基礎を解説している本です。本文や具体例も高校生の視点で書かれていますが、大学生や社会人が読んでも問題ない内容だと思います。

重要語句が簡潔にまとめられているテキストなので、要点やポイントをしっかり抑えられるのが特徴です。コラムでは心理学実験の内容や、心理学と関係のある物語・映画なども紹介されていました。

ただ第1章が原理や研究法なので、人によっては「思っていた心理学と違う」「理系っぽい」と感じるかもしれません。抵抗がある場合は、ほかの章から読んでみても良いでしょう。

個人的には、全く心理学の知識がない人よりも、多少勉強している人向けだと思いました。ちなみにこの本は、心理学検定のA領域5科目に対応しているので、心理学検定を受けようと思っている人はぜひチェックしてみてください。

心理学キーワード&キーパーソン事典

心理学キーワード&キーパーソン事典
著者心理学専門校ファイブアカデミー
出版社ナツメ社
ページ数480ページ
大きさ縦:17.4cm
横:11.2cm
厚さ:2.3cm
参考価格2,200円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • 心理系の資格試験や大学院入試に対応
  • 用語の意味や重要度を簡潔にまとめている
  • 大きさもコンパクトで持ち運びに便利

資格試験や大学院入試の対策に持っておきたい心理学の用語集

『心理学キーワード&キーパーソン事典』は、心理学の重要キーワードをまとめている用語集です。公認心理師の試験対策や、臨床心理士指定大学院の受験勉強に対応しています。

1ページあたり、2〜3つ程度の心理学用語を簡潔に解説しているのが特徴です。重要度も書かれているので、試験勉強をするときも参考になります。

個人的には、各心理学用語の英語表記があるのも良いと思いました。持ち運びに便利な大きさなので、移動中や外出先での勉強にも向いています。

本当にわかる心理学

本当にわかる心理学
著者植木 理恵
出版社日本実業出版社
ページ数240ページ
大きさ縦:約19cm
横:約13cm
厚さ:約1.5cm
参考価格1,100円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 現象・実験・観察・理論・技法に分けて解説
  • 日常生活やビジネスに応用できる内容も
  • 日本人の心理学者も多く紹介されている

研究手法ごとにさまざまな心理学を学べる本

『本当にわかる心理学』は、研究手法ごとに解説されているのが特徴の心理学本です。臨床心理士の植木理恵先生が書いています。

現象・実験・観察・理論・技法のようにグループ分けされているため、ほかの書籍とは違う視点で、心理学を学べると思います。日常生活やビジネスでも役立つでしょう。

臨床心理学や発達心理学など、分野ごとにはまとまっていないので、人によっては読みづらいと感じるかもしれません。ただ日本人の心理学者も多く紹介されており、勉強になると思います。

スタンフォードの自分を変える教室

スタンフォードの自分を変える教室
著者ケリー・マクゴニガル
翻訳神崎 朗子
出版社大和書房
ページ数366ページ
大きさ縦:約15.0cm
横:約10.7cm
厚さ:約1.8cm
参考価格814円
読書時間の目安約4時間
本のおすすめポイント
  • スタンフォード大学の健康心理学者が解説
  • 意志力と関係のある心理学実験を紹介
  • 章ごとに内容の要約と意志力のワークを掲載

意志力をテーマにした人気ベストセラーの心理学本

『スタンフォードの自分を変える教室』は、スタンフォード大学で健康心理学者のケリー・マクゴニガル博士が著者の心理学本です。世界各国で刊行されている、人気ベストセラー本としても知られています。

内容は「意志力」をテーマにしており、全部で10章に分かれています。マシュマロテストやシロクマ実験など、意志力と関係のある心理学実験も多く紹介されているのが特徴です。

また各章の最後には、内容の要約と意志力のワークがまとめられています。まるでスタンフォード大学の講座を受けているような感覚で、面白く読み進められるでしょう。

個人的には、「失敗したときに罪悪感を抱くのではなく、自分を許すこと(自分に対して思いやりをもつこと)の方が誘惑に強くなる」という6章の内容が印象的でした。

やろうと思ってもやる気が出ない、後回しにしがち人には、特におすすめの心理学本です。

人を動かす

人を動かす
著者D・カーネギー
翻訳山口 博
出版社創元社
ページ数320ページ
大きさ縦:15cm
横:10.4cm
厚さ:1.4cm
参考価格880円
読書時間の目安約6時間
本のおすすめポイント
  • 世界中で翻訳されている人気ベストセラー
  • 歴代大統領や心理学者のエピソードを紹介
  • 人間関係を築くうえで重要なことが書かれている

ビジネスに役立つ心理学本としてもおすすめ

『人を動かす』は、世界中で読まれている人気ベストセラー本で、デール・カーネギー氏が執筆しています。歴代大統領や心理学者など、さまざまな偉人のエピソードをもとに解説されているのが特徴です。

人間関係が主なテーマで、人を動かす原則・人に好かれる原則・人を説得する原則・人を変える原則という4つに分かれています。どれも難しいことは言っていないので、日常生活でも実践しやすいでしょう。

文字数が多いので、初心者には抵抗があるかもしれませんが、ためになる内容だと思います。世界を代表する企業の話もあるので、ビジネスに役立つ心理学本を探している人にもおすすめです。

影響力の武器

影響力の武器
著者ロバート・B・チャルディーニ
翻訳社会行動研究会
出版社誠信書房
ページ数492ページ
大きさ縦:19.8cm
横:13.6cm
厚さ:3.2cm
参考価格2,970円
読書時間の目安約8時間
本のおすすめポイント
  • ビジネスにも役立つ人気の心理学本
  • さまざまな社会心理学の実験・事例を紹介
  • 各章にまとめと設問があるので理解が深まる

社会の出来事を科学的に証明した心理学本の名著

『影響力の武器』は、社会心理学者のロバート・B・チャルディーニ氏が著者の心理学本です。世界中で読まれている名著としても知られています。

見た目はビジネス書のようですが、返報性の原理やフット・イン・ザ・ドア・テクニックなどの心理学用語を用いて、社会の出来事を科学的に解説していました。

また有名な心理学実験や、日常生活で見られる事例も紹介されています。本は分厚く、ページ数もかなり多めですが、読む価値はあるでしょう。

各章にまとめと設問があるのも、特徴のひとつです。ただ読むだけで終わるのではなく、仕組みをしっかり理解できる心理学本だと思います。

限りなく黒に近いグレーな心理術

限りなく黒に近いグレーな心理術
著者メンタリストDaiGo
出版社青春出版社
ページ数256ページ
大きさ縦:約19cm
横:約13cm
厚さ:約1.7cm
参考価格1,518円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 心理テクニックをショートストーリーで紹介
  • マーカーが引いてあるのでわかりやすい
  • 章ごとに簡単な用語解説もある

ショートストーリーで読みやすいメンタリストDaigoさんの心理学本

『限りなく黒に近いグレーな心理術』は、メンタリストDaigoさんが著者の心理学本です。

全12個のショートストーリーが掲載されており、その中でさりげなく使われている心理テクニックを紹介しています。ストーリー1つに対して、心理テクニックの数は10個程度です。

心理テクニックが使われている箇所には、マーカーが引いてあるのでわかりやすいと思いました。簡単な用語解説もあるので、内容を理解しやすいでしょう。

イラストは特にありませんが、ショートストーリーと解説がセットになっており、初心者でも読みやすい心理学本だと思います。

眠れなくなるほど面白い心理学の話

眠れなくなるほど面白い心理学の話
監修渋谷 昌三
出版社日本文芸社
ページ数127ページ
大きさ縦:21cm
横:14.9cm
厚さ:1cm
参考価格935円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 目白大学の名誉教授が監修
  • 解説と図解がセットになっている
  • 心理テストも掲載されている

日常で役立つ心理テクニックを楽しく学べる心理学本

『眠れなくなるほど面白い心理学の話』は、日常生活・ビジネス・恋愛で使える心理テクニックを紹介した心理本です。目白大学の名誉教授が監修しています。

解説と図解がセットになっているので、スラスラと読めるのが特徴です。PART1で心理学とは何かを説明しており、PART2以降で具体的な方法をまとめています。

またコラムとして、心理テストも掲載されていました。楽しく心理学を学べる本としても、おすすめできる一冊です。

眠れなくなるほど面白い社会心理学

眠れなくなるほど面白い社会心理学
監修亀田 達也
出版社日本文芸社
ページ数128ページ
大きさ縦:21cm
横:14.9cm
厚さ:1cm
参考価格935円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 社会のなかで見られる人々の言動を解説
  • 心理学の研究も多く紹介されている
  • 図解ページがあるので誰でも読みやすい

社会で見られる心理学を学べる初心者向けの本

『眠れなくなるほど面白い社会心理学』は、心理学の研究をもとに、社会のなかで見られる人々の言動についてまとめられています。

右ページで解説、左ページで図解という構成になっているのが特徴です。文字数も少なく、簡潔にまとめられているので、誰でも読みやすいでしょう。

観察学習・アイヒマン実験・スタンフォード監獄実験のような心理学実験もあれば、渋谷のハロウィンの暴徒化・ネットで炎上する理由なども書かれています。

『影響力の武器』の本に書かれている心理学実験も紹介されており、個人的にはわかりやすいと思いました。初心者にもおすすめできる心理学本なので、ぜひ一度チェックしてみてください。

眠れなくなるほど面白い臨床心理学

眠れなくなるほど面白い 図解 臨床心理学
監修湯汲 英史
出版社日本文芸社
ページ数128ページ
大きさ縦:21cm
横:15cm
厚さ:0.9cm
参考価格990円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • それぞれの症状についてわかりやすく解説
  • 図解やイラストが多くて初心者も読みやすい
  • コラムでは具体的な事例も紹介されている

症状のことを中心にまとめた初心者向けの臨床心理学本

『眠れなくなるほど面白い臨床心理学』は、公益社団法人発達協会の常任理事である、湯汲英史先生が監修しています。

読んでみるとADHDやうつ病など、症状のことが中心にまとめられていました。それぞれ図解付きで、わかりやすく解説されているので、初心者でも読みやすいと思います。

またコラムでは、具体的な事例も紹介されていました。有名な心理学者や、心理療法の解説などはありませんが、症状のことを知りたい人にはおすすめの心理学本です。

「なるほど!」とわかるマンガはじめての心理学

「なるほど!」とわかる マンガはじめての心理学
監修ゆうきゆう
出版社西東社
ページ数191ページ
大きさ縦:約21cm
横:約14.9cm
厚さ:約1.6cm
参考価格1,320円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 人間の行動や思考に関わる心理学を解説
  • マンガや図解で簡単に解説している
  • 見開き完結で気になるところから読める

心理学のテーマごとにマンガと図解で簡単に解説しているのが特徴

『「なるほど!」とわかるマンガはじめての心理学』は、人間の行動や思考に関わる心理学をまとめた本です。精神科医のゆうきゆう先生が監修しています。

読んでみると心理学のテーマごとに、よくあるシチュエーションのマンガと図解イラストがついていました。簡単な解説もありますが、文字量はページの半分程度なので安心してください。

日常の行動から自分のことまで、幅広い心理学を取り扱っているので、初心者にはぴったりでしょう。見開き完結になっているので、興味のあるテーマから読んでも問題ありません。

よくわかる臨床心理学

よくわかる臨床心理学
編集下山晴彦
出版社ミネルヴァ書房
ページ数312ページ
大きさ縦:25.8cm
横:18.2cm
厚さ:1.8cm
参考価格3,300円
読書時間の目安約8時間
本のおすすめポイント
  • 専門用語を丁寧にわかりやすく解説
  • 基本的な理論やアセスメント・介入方法も
  • 参考文献やおすすめの臨床心理学本も紹介

臨床心理学をしっかり学びたい人向けのテキスト

『よくわかる臨床心理学』は、大学の講義でも使われることがあります。それぞれの専門用語が、2〜4ページ程度で丁寧に解説されている心理学本です。

また基本的な理論だけでなく、障害や問題に対するアセスメント・介入技法なども詳しく説明されていました。図表も多いので、内容も理解しやすいでしょう。

個人的に、各ページに書かれている参考文献やおすすめの心理学本が役立つと思いました。サイズは大きめなので、持ち歩くのは大変かもしれません。

それでも臨床心理学をしっかり学びたい人には、特におすすめのテキストです。

嫌われる勇気

嫌われる勇気
著者岸見一郎
古賀史健
出版社ダイヤモンド社
ページ数296ページ
大きさ縦:18.9cm
横:13.1cm
厚さ:1.5cm
参考価格1,650円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • アドラー心理学について学べる名著
  • ストーリーが面白いので読みやすい
  • 自己啓発本としても人気がある

アドラー心理学が有名になったきっかけの名著

『嫌われる勇気』は、Amazonの口コミでも高く評価されているベストセラー本です。この本がきっかけで、アドラー心理学を知ったという人も多いでしょう。

この本はアドラー心理学に詳しい哲人と、それを論破しようとする青年との対話形式になっています。議論を交わすにつれて、青年がヒートアップしていく様子が印象的でした。

説明されている内容については、アドラーの基本的な考え方がまとめられていると思います。少し誇張したような表現もありますが、ストーリーは面白いので初心者でも読みやすいでしょう。

自己啓発本としても人気があり、自分の考え方や生きる姿勢に大きな影響を与えるような一冊です。対人関係で悩んでいる人にはおすすめの心理学本なので、ぜひチェックしてみてください。

幸せになる勇気

幸せになる勇気
著者岸見一郎
古賀史健
出版社ダイヤモンド社
ページ数296ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:1.5cm
参考価格1,650円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • 教育や愛などのテーマについて解説
  • 前作である『嫌われる勇気』の復習にも
  • 対話形式で初心者でもスラスラ読める

アドラー心理学の人気ベストセラー本の続編

この本は『嫌われる勇気』の続編で、3年後のストーリーになっています。アドラー心理学を捨てるか否かを悩んでいる青年が、再び哲人を訪れるという内容です。

読んでみると、教育・愛などのテーマについて、アドラー心理学の視点でまとめられていました。こちらも対話形式で読みやすく、話が面白いのでスラスラ読めます。

また前作で触れた考え方については、青年が解説してくれる構成になっており、アドラー心理学の復習もできます。2冊セットで読むことで、理解も深まるでしょう。

アドラー心理学入門 よりよい人間関係のために

アドラー心理学入門 よりよい人間関係のために
著者岸見一郎
出版社ベストセラーズ
ページ数191ページ
大きさ縦:18.2cm
横:10.3cm
厚さ:0.8cm
参考価格712円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 基本的な理論が簡潔にまとめられている
  • アドラーの生涯や人物像のことも書かれている
  • 本のサイズが小さいので持ち運びにも便利

アドラーの背景を知ることができる心理学本

『アドラー心理学入門 よりよい人間関係のために』では、アドラーがどんな人だったのか、その生涯や人物像についてコンパクトに書かれています。

書かれている内容は『嫌われる勇気』と『幸せになる勇気』とほぼ同じです。課題の分離や劣等コンプレックスなど、アドラー心理学の基本的な理論ついても、簡潔にまとめられています。

持ち運びにも便利なサイズで、カフェや電車など、外で読むときにもぴったりでしょう。イラストなどは特になく、ストーリー形式でもありませんが、アドラーの背景を知ることができるのは良いと思いました。

ユング心理学入門

ユング心理学入門
著者河合隼雄
出版社培風館
ページ数324ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:1.9cm
参考価格1,430円
読書時間の目安約6時間
本のおすすめポイント
  • ユング派分析家の河合隼雄教授が著者
  • 基本理論やフロイトやアドラーとの違いも解説
  • ユング心理学を専門的に研究したい人向け

具体的な臨床例とともにユング心理学をわかりやすく解説

『ユング心理学入門』は、精神科医のカール・グスタフ・ユングの理論をまとめた心理学本です。日本人として初めて、ユング派分析家の資格を取得した著者が執筆しています。

内容はタイプ論(内向・外向)やコンプレックスなど、ユング心理学における基本的な概念がまとめられています。またフロイトやアドラーとの違いにも触れられていました。

特にこの本には、具体的な臨床例も書かれているので、わかりやすいのが特徴です。ただし内容はかなり専門的なので、ユング心理学を研究したい人向けだといえます。

マズロー心理学入門

マズロー心理学入門 -人間性心理学の源流を求めて
著者中野 明
出版社アルテ
ページ数188ページ
大きさ縦:18.8cm
横:13cm
厚さ:1.4cm
参考価格1,980円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • マズローの人生や思想がわかりやすい
  • 自己実現・自己超越について詳しく解説
  • 勉強したい人向けにマズローの著書も紹介

マズロー心理学をわかりやすくまとめた入門書

『マズロー心理学入門』は、5段階欲求説で有名なアブラハム・マズローについて、その人生や思想をまとめた心理学本です。

欲求の階層については簡単な説明だけですが、最上階の「自己実現」の項目は詳細に書かれています。また6段階目の「自己超越」や、マズローが理想としていた社会(ユーサイキア)についても丁寧に解説されていました。

内容はとてもわかりやすく、まさに入門書にぴったりな心理学本だと思いました。またマズローの著書なども紹介されているので、より深くマズロー心理学を研究したい人にもおすすめです。

入門 犯罪心理学

入門 犯罪心理学
著者原田 隆之
出版社筑摩書房
ページ数245ページ
大きさ縦:17.4cm
横:10.7cm
厚さ:1.3 cm
参考価格990円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 犯罪心理学の歴史や犯罪の現状がわかる
  • 犯罪者の治療についてエビデンスをもとに解説
  • 内容が読みやすく初心者にもおすすめ

エビデンスに基づいた新しい犯罪心理学を学べる入門書

『入門 犯罪心理学』は、過去の犯罪心理学の問題点を指摘しながら、新しい犯罪心理学について解説している本です。著者は、東京拘置所などで多くの犯罪者と関わってきた原田隆之教授です。

前半では具体的な事件や犯人像に触れながら、日本における犯罪の現状がまとめられています。逮捕後の流れ・犯罪心理学者の仕事など、普段見えない部分のことが書かれているのも面白いと思いました。

後半からは新しい犯罪心理学として、犯罪の予防・犯罪者の治療が主なテーマとなっています。厳罰化すればいいものではないことを、エビデンスに基づいてわかりやすく解説されているのが特徴です。

犯罪心理学の歴史も説明されているので、入門書としてはぴったりでしょう。内容も読みやすく、Amazonでも高く評価されているので、犯罪心理学に興味がある人はぜひ一度チェックしてみてください。

マインドフルネス瞑想入門

マインドフルネス瞑想入門
著者吉田昌生
出版社WAVE出版
ページ数144ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:2cm
参考価格1,760円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 瞑想方法を紹介した心理学本
  • 座り方や手の位置などもわかりやすい
  • 音声ガイドを聴きながら実践できる

瞑想のやり方が詳しくまとめられている心理学本

マインドフルネスとは「今という瞬間や体験に注意を向けて、それをありのままに受け入れること」を意味する言葉です。Googleをはじめ、世界の大手企業が導入していることもあり、注目を集めています。

そしてこの『マインドフルネス瞑想入門』には、1日10分でできるマインドフルネス瞑想の方法が紹介されています。瞑想の効果・やり方・ポイントなども、わかりやすく解説されていました。

内容も読みやすく、初心者でも実践しやすいと思います。また音声ガイドをダウンロードできるので、うまく瞑想できないという人は、聴きながらやってみると良いでしょう。

気持ちを落ち着けたり、集中力を上げたりするために、瞑想をしている人もいます。座り方・手の位置などのイラストもあるので、参考にしてみてください。

右脳さん、左脳さん。

右脳さん、左脳さん。
著者ネドじゅん
出版社ナチュラルスピリット
ページ数176ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.9cm
厚さ:1cm
参考価格1,540円
読書時間の目安約30分
本のおすすめポイント
  • 5つのステップに分けて解説している
  • オカンが話しているみたいで面白い
  • 専門用語も使われていないので読みやすい

オカンがわかりやすく意識変容のステップを説明してくれる

『右脳さん、左脳さん。』は、著者のネドじゅんさんの体験談をまとめた本です。ある日突然に思考が消えて、マインドフルネス状態になるまでの過程を、5つのステップで紹介しています。

読んでみると、まるで本当にオカンが話しかけているみたいで、面白く読めました。実践ワークも具体的で、わかりやすいと思います。

また右脳・左脳という言葉が出てきますが、脳科学的の専門用語はありませんでした。そのため専門書の堅苦しい感じが苦手な人でも、読みやすい心理学本でしょう。

心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方

心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方
著者荻野淳也
出版社文響社
ページ数160ページ
大きさ縦:17cm
横:13.3cm
厚さ:1.4cm
参考価格1,210円
読書時間の目安約40分
本のおすすめポイント
  • がんばりすぎてしまう女性向けの本
  • 忙しくても簡単にできる休み方を紹介
  • スラスラ読めるので時間がかからない

すき間時間に実践できる瞑想方法をまとめた女性向けの心理学本

『心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方』は、普段忙しい女性向けに書かれた心理学本です。時間がなくても、簡単にできる瞑想方法が紹介されています。

内容は7つのパートに分かれており、見開きで読めるのが特徴です。イラストも大きく描かれており、1行あたりの文字数は15文字程度でした。

瞑想方法の種類もたくさん紹介されているので、日常生活に取り入れやすいものを選べるでしょう。仕事・家事・育児など、日々やらなければいけないことに追われていると感じる女性は、ぜひ一度読んでみてください。

「怒り」が消える心のトレーニング(特装版)

「怒り」が消える心のトレーニング(特装版)
著者安藤 俊介
出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
ページ数206ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:2.5cm
参考価格1,430円
読書時間の目安約50分
本のおすすめポイント
  • 怒りをコントロールするための方法を4つに分けて解説
  • 項目ごとに漫画・本文・図解でわかりやすく説明している
  • 各章の最初と最後にあるチェックリストで要点を確認できる

心理学をもとにしたアンガーコントロールの方法も紹介されている

『「怒り」が消える心のトレーニング』では、怒りをコントロールするための方法を4つに分けて解説しています。著者は一般社団法人日本アンガーマネジメント協会代表理事の安藤俊介さんです。

怒りを抑える方法や、怒りを上手に伝える方法を、項目ごとに漫画・本文・図解で説明しています。本文は見開きで、簡潔にまとめられているので読みやすいと思いました。

また各章の最初と最後にチェックリストがあり、要点を確認できるのも特徴のひとつです。説明も丁寧でわかりやすく、具体例も豊富で実践しやすいでしょう。

心理学がもとになっている内容もあるので、怒りっぽいと感じる人はぜひ試してみてください。初心者向けのアンダーマネジメント本としてもおすすめできる一冊です。

敏感な世界に生きる敏感な人たち

敏感な世界に生きる敏感な人たち
著者イルセ・サン
枇谷玲子
出版社ディスカヴァー・トゥエンティワン
ページ数230ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:2.5cm
参考価格1,650円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • HSPについてまとめた心理学本
  • 特徴や能力がわかりやすい
  • 巻末のアイデアリストが役立つ

HSP(繊細さん)の特性がわかる心理学本

HSPとは、さまざまな刺激に敏感である人のことを意味する用語です。その割合も多く、人口の約5人に1人が、HSPに当てはまると言われています。

そんなHSPについてまとめたのが、『敏感な世界に生きる敏感な人たち』です。冒頭には診断テストも掲載されています。

読んでみると、HSPの特徴や能力が簡潔でわかりやすいと思いました。抱えがちな悩みなども紹介されているので、「自分はHSPかも」と思う人は読んでみると良いでしょう。

また巻末には、具体的な対処法のアイデアリストが掲載されています。箇条書きで見やすいので、どんな方法があるのかぜひチェックしてみてください。

愛するということ

愛するということ
著者エーリッヒ・フロム
鈴木 晶
出版社紀伊國屋書店
ページ数212ページ
大きさ縦:19.5cm
横:13.5cm
厚さ:1.8cm
参考価格1,430円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 人間の愛をテーマにした世界的ベストセラー
  • 「愛は技術である」という考えをもとに解説
  • 心理学や哲学の視点から書かれている

人を愛することについて新しい気づきを得られるような一冊

『愛するということ』は世界的ベストセラーで、人間の愛をテーマにした心理学本です。著者のエーリッヒ・フロムは、新フロイト派の人物としても知られています。

この本では「愛は技術であり、学ぶものである」としており、その技術を習得するには規律・集中・忍耐・関心が必要だと説明しています。心理学や哲学の視点から書かれているのが特徴です。

また恋愛だけでなく、友愛や母性愛などの愛にも触れられています。個人的には、どんな愛にも共通する要素が「配慮・責任・尊重・知」であるという内容に、深く頷いてしまいました。

愛の本質について、新しい気づきを得られるような一冊です。人間関係を築くうえでも必要な技術だと思うので、ぜひ読んでみてください。

夜と霧 新版

夜と霧 新版
著者ヴィクトール・E・フランクル
池田 香代子
出版社みすず書房
ページ数184ページ
大きさ縦:21.6cm
横:15.1cm
厚さ:3cm
参考価格1,870円
読書時間の目安約2時間
本のおすすめポイント
  • 心理学者である著者の体験がもとになっている
  • 収容時の様子が詳細に書かれている
  • 被収容者や監察官の心理についても説明

生きることの意味を考えさせられるような人気名著

『夜と霧 新版』は、ナチス強制収容所の実態について書かれた世界的なベストセラー本です。心理学者である著者自らの体験がもとになっています。

この本では、収容当時・収容所生活中・収容所解放時の様子が詳細に書かれています。また心理学者としての立場から、被収容者や監察官の心理について説明されているのも特徴です。

過酷な環境下で人間がどうなってしまうのか、何を思うのかがとても興味深く、まるで生きることの意味を考えさせられるような内容でした。個人的には、極限状態の中で著者が、愛することの大切さを述べているのが印象に残っています。

ページ数はそこまで多くないので、あっという間に読み終えてしまった感覚です。ちなみに写真や図版はないので、実際の資料を見てみたい人は、霜山徳爾教授が翻訳されている方の『夜と霧 ドイツ強制収容所の体験記録』をおすすめします。

最新の心理学本で読んでみたものを一部紹介!

最新の心理学本はレビュー件数が少ないので、おすすめされても購入を迷ってしまうでしょう。

なのでここからは、昨年から今年に発売された新刊の心理学本で、実際に読んでみたものを紹介しています。

内容の難易度や読みやすさなどの感想をまとめているので、選ぶときの参考になると思います。気になるものがあれば、ぜひ一度チェックしてみてください。

イライラ、さよなら。

イライラ、さよなら。 不機嫌から卒業するための48のポイント
著者堀内 恭隆
出版社すばる舎
ページ数216ページ
大きさ縦:17.4cm
横:11.2cm
厚さ:1.45cm
参考価格1,650円
読書時間の目安約40分
本のおすすめポイント
  • 怒りの構造そのものにアプローチしているのが特徴
  • 具体的な考え方やすぐに試せるワークも紹介されている
  • 項目ごとに簡潔にまとめられているので読みやすい

怒りの根本にアプローチすることで自分の本当の思いに触れられる

『イライラ、さよなら。 不機嫌から卒業するための48のポイント』は、怒りの対処法だけでなく、怒りの構造そのものにアプローチする内容になっている心理学本です。

前半では怒りという感情の説明や、怒りを抑えるための具体的な解消法が書かれていました。そして後半で、怒りに隠された「本当の思い」に触れるための考え方・ワークが紹介されています。

本文も、48のポイントがそれぞれ簡潔にまとめられているので読みやすいでしょう。また個人的には、あとがきの「怒りが抜けたときに残ったものは、愛・思いやり・温もりだった」という著者の言葉が印象的でした。

自分の怒りと向き合ってみたいと思えるような一冊なので、ぜひチェックしてみてください。

13歳からのジャーナリング

13歳からのジャーナリング
監修藤本 志乃
出版社メイツ出版
ページ数128ページ
大きさ縦:21cm
横:14.8cm
厚さ:1cm
参考価格1,892円
読書時間の目安約30分
本のおすすめポイント
  • 勉強や部活のこと書いた活用例を掲載
  • ストレスについても詳しく解説されている
  • 書きづらい場合のテーマや活用も紹介されている

中高生にジャーナリングを教えるときにも役立つ心理学本

『13歳からのジャーナリング』は、カウンセリングルーム Le:selfの代表で、公認心理師の藤本志乃さんが監修しています。中高生向けに、ジャーナリングを解説しているのが特徴です。

ジャーナリングの回数・時間などの指定はありませんが、テーマはいくつか紹介されています。勉強や部活のこと書いた活用例も載っているので、書き方に困ったときは参考になるでしょう。

またストレスについて詳しく書かれており、その知識も身につけられると思います。内容も読みやすく、中高生にジャーナリングを教えるときにも役立つのでぜひチェックしてみてください。

精神科医Tomyの自分を大切にする習慣

精神科医Tomyの自分を大切にする習慣
著者精神科医Tomy
イラスト植月 えみり
出版社フォレスト出版
ページ数192ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:1.4cm
参考価格1,815円
読書時間の目安約30分
本のおすすめポイント
  • 心の守り方・癒し方が身につく心理学本
  • 文章1:マンガ3くらいの割合で読みやすい
  • 職場や家庭でよくあるシーンを物語にしている

マンガを通して自分を後回しにしない方法を学べる

『精神科医Tomyの自分を大切にする習慣』は、自分を後回しにしない方法をまとめた心理学本です。可愛らしいキャラクターのしろちゃんと、その仲間たちとの物語を通して、心の守り方・癒し方を学ぶことができます。

この本では各テーマについて簡潔に説明したあと、具体的な場面をマンガで解説するという構成になっていました。マンガの割合が大きいので、文章が苦手な人でも気軽に読めるでしょう。

ストーリーの内容も、職場や家庭でありがちなシーンがもとになっており、共感できる話は多いと思います。紹介されている方法も実践しやすいものばかりなので、自分にできそうなことから試してみるのもおすすめです。

ゼロからはじめる心理学・入門〔改訂版〕

ゼロからはじめる心理学・入門〔改訂版〕
著者金沢 創
市川 寛子
作田 由衣子
出版社有斐閣
ページ数222ページ
大きさ縦:約21.2cm
横:約15cm
厚さ:約1.2cm
参考価格2,090円
読書時間の目安約2.5時間
本のおすすめポイント
  • 文章の堅苦しさがそこまでないので読みやすい
  • 図表が多く掲載されているのでわかりやすい
  • 章ごとにキーワードや要点もまとめらている

自分の頭でも考えさせるような内容になっている心理学の入門書

『ゼロからはじめる心理学・入門〔改訂版〕』は、心理学の幅広い分野がコンパクトにまとめられているテキストです。

この本は、心理学用語の意味を簡潔に説明しながら、自分の頭でも考えさせるような内容になっています。実際に読んでみると、テキストのような堅苦しさがそこまでないと思いました。

またほかの心理学のテキストと比較して、図表が多く掲載されているように感じます。説明もわかりやすく、初心者向けの入門書としてもおすすめです。

各章にはキーワード一覧や要点の説明もあり、勉強する際にも役立つでしょう。心理学の基礎から応用までをざっくり学べるので、ぜひチェックしてみてください。

自分にやさしくする生き方

自分にやさしくする生き方
著者伊藤 絵美
出版社筑摩書房
ページ数240ページ
大きさ縦:17.3cm
横:10.6cm
厚さ:1.2cm
参考価格990円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 心理学にもとづいたやさしさの技術を解説
  • 三部構成の内容もわかりやすくて実践しやすい
  • 心の支えになるものの具体例も参考になる

自分にやさしくするスキルを学ぶことで自分自身を大切にできる

『自分にやさしくする生き方』は、ストレス心理学・認知行動療法・スキーマ療法・セルフコンパッションをもとに、自分にやさしくするスキルがまとめられている本です。

内容は三部構成になっており、自分を観察するところから具体的な実践方法まで、順番に書かれています。やり方もわかりやすく、流れに沿って読むことで、自分自身を大切にする技術が身につくでしょう。

また自分の心の支えになるもの(サポート資源)の例が、さまざま紹介されているので参考になります。個人的には、ChatGPTを使った方法が興味深いと思いました。

パートごとには参考文献が紹介されているので、自分の段階にあった心理学本を見つけることもできます。自分にやさしくする方法を学べるので、ぜひ一度読んでみてください。

不登校の子が元気になる言葉 つらくなる言葉

不登校の子が元気になる言葉 つらくなる言葉
著者富永愛梨
出版社青春出版社
ページ数224ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:1.3cm
参考価格1,694円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 不登校のお子さんに対する言葉かけ方法を紹介
  • 状況ごとに毒になる言葉・薬になる言葉を解説
  • 著者のリアルな体験談も書かれている

NLP理論をベースにした言葉かけが参考になる

『不登校の子が元気になる言葉 つらくなる言葉』では、不登校のお子さんに対する言葉かけの方法を、3つのステップで解説しています。著者は心理カウンセラーの富永愛梨さんです。

NLP理論をベースにしており、状況ごとに毒になる言葉・薬になる言葉を紹介しています。また子どもの行動の裏にあるポジティブな想い(肯定的意図)の考え方も、参考になるでしょう。

著者のリアルな体験談も書かれているので、完璧主義のお子さんや「ゼロか100思考」の強いお子さんの子育てに悩んでいる人は、ぜひ読んでみてください。お子さんを見る目が変わり、気づきを得られるような一冊です。

読みやすい心理学本のランキングを紹介

心理学本のおすすめ
約30分・右脳さん、左脳さん。
・精神科医Tomyの自分を大切にする習慣
・13歳からのジャーナリング
約40分・心のざわざわ・イライラを消すがんばりすぎない休み方
・イライラ、さよなら。
約50分・「怒り」が消える心のトレーニング(特装版)
約1時間・眠れなくなるほど面白い心理学の話
・眠れなくなるほど面白い社会心理学
・不登校の子が元気になる言葉 つらくなる言葉
約1.5時間・眠れなくなるほど面白い臨床心理学
・マインドフルネス瞑想入門
・限りなく黒に近いグレーな心理術
・アサーション入門 自分も相手も大切にする自己表現法
・「なるほど!」とわかるマンガはじめての心理学
・自分にやさしくする生き方
約2時間・図解 心理学用語大全
・マンガでわかる!心理学超入門
・本当にわかる心理学
・アドラー心理学入門
・マズロー心理学入門
・敏感な世界に生きる敏感な人たち
・入門 犯罪心理学
・愛するということ
・夜と霧 新版
約2.5時間・ゼロからはじめる心理学・入門〔改訂版〕
約3時間・心理学・入門(改訂版)
・決定版 面白いほどよくわかる!心理学
・嫌われる勇気
・幸せになる勇気
約4時間・スタンフォードの自分を変える教室
・基礎がわかる 心理学の教科書
・心理学キーワード&キーパーソン事典
約5時間・心理学 第5版補訂版
約6時間・人を動かす
・ユング心理学入門
約7時間・ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門
約8時間・影響力の武器
・よくわかる臨床心理学
約12時間・心理学 新版

ここでは読みやすさに注目して、心理学本をランキング形式でまとめました。私が実際に読んでみて、かかった時間をもとに評価しています。

比較的読みやすいのはマンガの心理学本で、初心者にもおすすめです。またページ数が多くても、イラストや図解があれば、抵抗も少ないと思います。

あくまでも私の読むスピードが基準なので、読書時間は目安ですが、読みやすさを重視したい人は参考にしてみてください。

もし気になる心理学本があれば、Amazonのレビューも確認しておくことをおすすめします。

迷ったときの心理学本のおすすめは?

初心者向けの心理学本のおすすめは?

初心者であれば、『図解 心理学用語大全』がおすすめです。心理学用語がすべてイラストで解説されているので、具体的にイメージできると思います。

また漫画形式の『マンガでわかる!心理学超入門』も、読みやすくて初心者向けでしょう。人の行動やしぐさに関する心理学が簡潔にまとめられており、内容も理解しやすいのが特徴です。

心理学本の名著・人気ベストセラーは?

読者から特に人気があるのは、アドラー心理学を学べる『嫌われる勇気』です。Amazonの口コミでも高く評価されているベストセラーで、心理学本の名著ともいえます。

またD・カーネギー氏の『人を動かす』も、心理学本として人気があります。仕事でも役立つ内容が書かれているので、ぜひチェックしてみてください。

教科書のようなテキストがほしい人におすすめの心理学本は?

教科書のような本が欲しい人には『心理学・入門(改訂版)』がおすすめです。心理学の分野ごとに丁寧にまとめられており、試験や大学院入試の対策にも役立ちます。

また『ステップアップ心理学シリーズ 心理学入門』は、カラーテキストになっているので読みやすいでしょう。イラストや図表も多く掲載されていました。

もしすでに学びたい心理学領域が決まっている場合は、その専門書を探してみてください。内容が詳しく書かれているので、より深く研究できると思います。

心理学のおすすめ本・人気名著・ベストセラー書籍まとめ

今回は心理学本のおすすめを紹介しました。

心理学本には、名著と呼ばれるような人気ベストセラーが数多くあります。またビジネスや恋愛でも役立つ本も多く、人間関係で悩んでいる人は読んでみると良いでしょう。

ほかにも漫画形式で面白い本や、初心者向けのわかりやすい本などもあります。そのため社会人だけでなく、高校生や大学生にも、心理学本はおすすめです。

心理学本を探すときには、ぜひここで紹介したおすすめを参考にしてみてください。

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