洞察学習とは?心理学における意味・具体的な実験例もわかりやすく解説

心理学の洞察学習とは

洞察学習とは、「状況を観察・理解することで問題解決に至り、学習が成立すること」を意味します。心理学のほかの学習と間違いやすいので、注意が必要です。

そこで今回は、洞察学習をわかりやすくまとめてみました。心理学の意味や、具体的な実験例についても、簡単に紹介しています。

また試行錯誤学習や、観察学習との違いにも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。

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洞察学習とは?意味をわかりやすく解説

そもそも洞察学習とは、ドイツの心理学者であるヴォルフガング・ケーラーが提唱した概念です。「状況を観察・理解することで問題解決に至り、学習が成立すること」を意味します。

【洞察学習とは】
状況を観察・理解することで問題解決に至り、学習が成立すること。心理学者のケーラーが提唱した概念。

またその後の研究で、洞察学習は突然生じるわけではなく、過去に習得した行動の組み合わせ・相互作用によって生じることがわかっています。

ちなみに洞察学習は、認知機能の発達によって備わった、問題解決能力のひとつです。洞察学習のほかにも、試行錯誤学習などがあります。

ケーラーによる洞察学習の心理学実験例

ケーラーは、バナナのがぶら下がっている部屋にチンパンジーを入れます。バナナは手の届かない高さにあり、チンパンジーがどのような行動をするか観察しました。

バナナの存在に気がつくと、チンパンジーはジャンプしたり、部屋中を歩き回ったりします。しばらく経つと、隅にあった木箱の前で立ち止まりました。

するとチンパンジーは、突然木箱を持ち上げ、バナナの下まで運びます。そして木箱に登って、バナナを手に入れることができました。

ちなみにこのチンパンジーは、木箱を積み上げて、より高い位置にあるバナナも手に入れることができたそうです。

洞察学習は間違いやすいので注意

洞察学習は、心理学のほかの学習方法と混同することがあるので、注意が必要です。

ここでは、いくつかの具体例をまとめてみました。正しく理解するためにも、一度内容を確認してみてください。

洞察学習と試行錯誤学習の違い

試行錯誤学習では、あれこれ試した過程で、学習が成立します。そして問題解決につながる行動のみ、徐々に強化される仕組みです。

一方で洞察学習では、深く考えた結果、問題解決に至ります。そのため、あれこれ試すことはなく、突然閃いたかのように行動します。

洞察学習と観察学習の違い

観察学習(モデリング)では、他人の行動を見ることで学習が成立します。そのため、お手本役のモデルが必要となります。

一方で洞察学習では、お手本役は必要ありません。あくまでも周囲の状況を確認し、洞察した結果に学習が成立します。

心理学の洞察学習の意味・具体例まとめ

今回は洞察学習について、わかりやすくまとめてみました。

洞察学習の意味は、以下のとおりです。ケーラーは実験結果から、試行錯誤だけでなく、洞察によっても問題を解決できることを主張しました。

【洞察学習とは】
状況を観察・理解することで問題解決に至り、学習が成立すること。心理学者のケーラーが提唱した概念。

そのため洞察学習は、試行錯誤学習と間違いやすいので注意が必要です。また観察学習とも違うので、内容をしっかり確認しておきましょう。

洞察学習について理解を深めるためにも、ぜひここで紹介した内容を参考にしてみてください。

※参考書籍や参考文献をもとに、筆者の見解を踏まえて内容をまとめております。

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