観察学習(モデリング)とは?心理学の意味・特徴・具体例を簡単に解説

心理学の観察学習(モデリング)とは

観察学習とは、「他人(モデル)の行動を観察・模倣するだけで学習が成立すること」を意味する心理学用語です。モデリングとも呼ばれています。

観察学習は、バンデューラの社会的学習理論の中心にもなっています。そのため理解しておくと、人間の行動を学ぶうえで役立つでしょう。

ここでは観察学習(モデリング)とは何か、わかりやすく紹介しています。観察学習の具体例や、効果・注意点もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

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心理学の観察学習(モデリング)とは?簡単に解説

観察学習(モデリング)の意味

そもそも観察学習とは、心理学者のアルバート・バンデューラが提唱した概念です。「他人(モデル)の行動を観察・模倣するだけで学習が成立すること」を意味します。

【観察学習(モデリング)とは】
他人(モデル)の行動を観察・模倣するだけで学習が成立すること。心理学者のアルバート・バンデューラが提唱した概念で、モデルがいなくても、モデルと同じ行動ができるようになる。

観察学習によって、モデルがいなくても、モデルと同じ行動ができるようになります。自分が行動して学習するわけではなく、あくまでもモデルの行動とその結果を、代理的に学習するのが特徴です。

観察学習の考え方は、バンデューラの社会的学習理論の中心にもなっています。ちなみにバンデューラは、観察学習とモデリングという心理学用語を、ほぼ同じ意味で使っていたと考えられています。

バンデューラが行った子どもの観察学習実験

バンデューラのボボ人形実験とは

観察学習の例としては、バンデューラの「ボボ人形実験」が挙げられます。

バンデューラはお手本役の大人と、等身大に近いサイズのボボ人形を用意します。そして大人が、ボボ人形を攻撃的に扱い、その様子を子どもに見せます。

その後、子どもだけを別室に連れて行くと、子どもは叫んだりボボ人形を殴ったりします。つまりモデルの攻撃的な行動を、子どもは観察して学習したわけです。

参考記事:ボボ人形実験とは?

日常でも見られる観察学習(モデリング)の具体例

日常で見られる観察学習(モデリング)の具体例

観察学習の様子は、日常でもよく見られます。たとえばアンパンマンを例に考えてみましょう。

アンパンマンには、アンパンマン体操というダンスがあります。これを見た子どもは、テレビを通して観察学習し、手を挙げて・足を曲げてと、口で動作を確認しながら模倣します。

または声に出さなくても、頭の中でイメージして、脳内で再生したりするかもしれません。これらの行動も、観察学習の具体例のひとつです。

観察学習(モデリング)の効果と注意点

観察学習には、新しい行動様式を習得する「観察学習効果」や「制止・脱制止効果」「反応促進効果」などがあります。

そのため観察学習の結果から、「マスメディアの暴力シーンが子どもに悪影響を与える」とも言われてきました。しかしこの意見については、批判も多くあるので注意が必要です。

先ほどのバンデューラのボボ人形実験も、あくまでも観察学習の例として、理解するに留めておくのが良いでしょう。

心理学の観察学習(モデリング)の意味・具体例まとめ

今回は観察学習・モデリングについて、わかりやすくまとめてみました。

観察学習の意味は、以下のとおりです。モデリングという心理学用語も、ほぼ同じ意味で使われています。

観察学習は、バンデューラの社会的学習理論の中心にもなっています。そのため意味や具体例を理解しておくと、人間の行動を学ぶうえで役立つでしょう。

観察学習やモデリングについて、理解を深めるためにも、ぜひここで解説した内容を参考にしてみてください。

観察学習(モデリング)の参考書籍

観察実験に関する書籍として、「新装版 社会的学習理論の新展開」などがあります。

この本では、バンデューラの社会的学習理論がまとめられています。そのなかで観察学習・モデリングについても、具体的に解説されていました。

バンデューラの心理学を学びたい人は、ぜひ読んでみてください。

観察学習(モデリング)の参考文献

心理学におけるモデリングの必要性

幼児の攻撃行動と向社会的行動のモデリングにおよぼす母子関係の影響

社会的学習理論から社会的認知理論へ

攻撃的行動の獲得機序に関する研究

※参考書籍や参考文献をもとに、筆者の見解を踏まえて内容をまとめております。

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