アサーション・アサーティブ本のおすすめ5選!勉強に役立つ入門書やわかりやすい書籍も

アサーション本のおすすめ

コミュニケーションスキルとしても注目されている「アサーション」。アサーティブな行動がわかりやすくまとめられた入門書や、平木典子先生の人気書籍などさまざまあります。

そこで今回は、アサーション・アサーティブを勉強できるおすすめ本をまとめてみました。全冊購入して、それぞれの特徴を解説しています。

また実際に読んだ感想も紹介しています。夫婦・カップルの人間関係や、職場の人間関係にも役立つので、ぜひここで紹介するおすすめのアサーション本を参考にしてみてください。

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アサーション・アサーティブとは?

そもそもアサーション・アサーティブとは、「自分も相手も大切にした自己表現」を意味する心理学用語です。発祥はアメリカで、日本でも平木典子先生が紹介したのをきっかけに広がりました。

アサーションスキルを身につけて、アサーティブになると、自分に対して正直になれます。また相手を恐れたり、顔色をうかがったりすることもなくなるでしょう。

そのため現在は、医療現場・学校・企業など、幅広く活用されているのが特徴です。特に人間関係で悩んでいる人には、一度読んでおくことをおすすめします。

アサーションの考え方はアドラー心理学にも関係する

アドラー心理学では、「人生の課題はすべて対人関係によるもの」だとしています。そして、それらの課題に対して、勇気を持って取り組むことが大切であると説明しています。

このときに役立つのが、アサーティブな行動です。つまりアサーションの考え方は、アドラー心理学の実践的なテクニックともいえるでしょう。

アドラー心理学に興味を持っている人にも、アサーション本はおすすめなので、ぜひチェックしてみてください。

アサーション本・アサーティブ本のおすすめの選び方

アサーションの例が書かれているとわかりやすい

アサーションの具体例が書かれた本の特徴

アサーションには、非主張型・攻撃型・アサーティブの3タイプがあります。そしてコミュニケーションをとる場合は、このうちのアサーティブを目指します。

たとえば疲れて帰ってきたときに、子どもから「宿題教えて」と言われたとしましょう。このときアサーションを用いると、以下のような言い方になります。

非主張型子どもに何もいえない
・疲れてるけど仕方ない。
・嫌われたくないし。
攻撃型話を聞かずに怒鳴りつける
・そんくらい自分でやれ!
・疲れてるのに聞いてくるな!
アサーティブ自分の気持ちも主張する
・ごめん今は疲れちゃって。
・お風呂の後なら大丈夫だよ。

アサーションの本に、このような例があるとわかりやすいでしょう。実際の会話でも、自分がアサーティブに話せているか、気づきにくいものです。

特にアサーションがよくわからない・うまくできているか不安という人は、本を見ながらトレーニングしてみることをおすすめします。

イラスト付きなら初心者でもスラスラ読める

初心者向けのアサーション本の特徴

アサーション本によっては、表でまとめられていたり、イラスト付きだったりします。内容を整理しながら読めるので、初心者にはぴったりでしょう。

なかには、マンガ形式になっているアサーション本もありました。アサーティブな行動の解説部分を含めても文字数は少なめなので、スラスラ読めるはずです。

またアサーティブな行動をするための実践方法が書かれていると、日常生活にも活用しやすいと思います。

Amazonや楽天で口コミを確認しておくと安心

アサーション本の口コミを確認するメリット

人気のアサーション本であれば、Amazonや楽天で口コミが書かれています。読者の意見も含まれていますが、本の内容や読みやすさなど、ある程度は参考になるはずです。

ちなみに、まだアサーション本を読んだことがない場合、1冊目は平木典子先生の著書を選ぶと良いでしょう。平木典子先生は、日本にアサーションを紹介したことで知られています。

私も何冊か読んでみましたが、平木典子先生のアサーション本は、どれもわかりやすく読みやすいと思いました。またアサーティブな行動を、正しく理解することにもつながります。

ほかの著者でもおすすめのアサーション本はありますが、もし迷ったときは一度チェックしてみてください。

おすすめのアサーション本・アサーティブ本を紹介

アサーション入門 自分も相手も大切にする自己表現法

アサーション入門 自分も相手も大切にする自己表現法
著者平木典子
出版社講談社
ページ数176ページ
大きさ縦:17.5cm
横:10.8cm
厚さ:0.9cm
参考価格902円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • 心理学な視点からもアサーションを解説
  • ドラえもんの例がわかりやすくて印象的
  • アサーション初心者にもおすすめの一冊

初心者にもおすすめできるアサーション本

「アサーション入門」では、アサーションの考え方・方法を、心理学的な視点から解説しています。アサーション第一人者である、平木典子先生が著者の本です。

個人的にはアサーティブな行動を、ドラえもんで説明しているところが印象的でした。ジャイアンやのび太ではなく、しずかちゃんを目指すという表現は、子どもにも伝えやすいと思います。

またアサーションの考え方もわかりやすいので、入門編としてはぴったりの一冊でしょう。初心者にもおすすめできるアサーション本です。

マンガでやさしくわかるアサーション

マンガでやさしくわかるアサーション
著者平木典子
シナリオ制作星井博文
作画サノマリナ
出版社日本能率協会マネジメントセンター
ページ数240ページ
大きさ縦:18.8cm
横:12.8cm
厚さ:2.5cm
参考価格1,650円
読書時間の目安約1時間
本のおすすめポイント
  • 章ごとにマンガと解説ページがある
  • マンガの割合が多くてスラスラ読める
  • 文字が苦手な人にもおすすめのアサーション本

人間関係にありがちな問題をマンガで解説

文字を読むのが苦手な人には、「マンガでやさしくわかるアサーション」もおすすめします。CAの主人公が、アサーションを学びながら成長するという内容です。

読んでみると、章ごとにマンガ・解説ページがある構成になっています。解説ページの文字量はそこそこありますが、全体でみると3分の1程度です。

マンガ部分では、職場の上司や友人との人間関係について、よくある内容が書かれていました。「うまく自己表現ができない」という人は、共感できると思います。

改訂版 アサーション・トレーニング

改訂版 アサーション・トレーニング
著者平木典子
出版社金子書房
ページ数190ページ
大きさ縦:約18cm
横:約13cm
厚さ:約1cm
参考価格1,650円
読書時間の目安約3時間
本のおすすめポイント
  • 口コミでも評価の高いアサーション本
  • アサーションについて丁寧に解説
  • 簡単に診断できるチェックリストも

アサーションの考え方がわかりやすいロングセラー本

この本は1993年に刊行された「アサーション・トレーニング」の改訂版です。ロングセラーのアサーション本ということもあり、口コミでも高く評価されています。

本のタイトルは「トレーニング」ですが、鍛え方についてはあまり書かれていません。どちらかといえば、アサーションの意味や考え方を、丁寧に解説した一冊だと思いました。

持ちやすいサイズなので、通勤時に読みたい人にもおすすめのアサーション本です。アサーション度の診断もあるので、自分の状態を知るために一度やってみると良いでしょう。

よくわかるアサーション 自分の気持ちの伝え方

よくわかるアサーション 自分の気持ちの伝え方
監修者平木典子
出版社主婦の友社
ページ数128ページ
大きさ縦:21cm
横:18.2cm
厚さ:1cm
参考価格1,540円
読書時間の目安約1.5時間
本のおすすめポイント
  • カラーでイラスト付きなので読みやすい
  • アサーションの表現例が多く書かれている
  • アサーティブな行動を実践したい人におすすめ

アサーティブな表現の例がシーン別でわかりやすい

「よくわかるアサーション 自分の気持ちの伝え方」は、カラーページでイラストも多いアサーション本です。職場・家族・友人など、シーン別の具体例がまとめられています。

アサーションの実践方法としては、「DESC法」「私メッセージ」などが紹介されていました。また練習用のページや、よくある質問が掲載されている点も特徴のひとつです。

一部文字が小さいと感じる箇所もありましたが、内容はわかりやすいと思います。言い方や表現の具体例を学びたい人には、おすすめできるアサーション本です。

夫婦・カップルのためのアサーション

夫婦・カップルのためのアサーション
著者野末 武義
出版社金子書房
ページ数207ページ
大きさ縦:約20cm
横:約13cm
厚さ:約1.5cm
参考価格1,980円
本のおすすめポイント
  • パートナーとの人間関係に着目
  • 2人の関係性を育てる方法を解説
  • 関係をやり直すきっかけにもなる

パートナーとのコミュニケーションで悩んでいる人におすすめ

「夫婦・カップルのためのアサーション」は、パートナーとの関係に注目した一冊です。多くの家族を支援してきた、臨床家の野末武義教授が執筆しています。

この本では家族・恋人という関係について、もともとは他人同士で、育ってきた文化や環境が違うことを説明しています。そして2人の関係性を育てる方法として、アサーティブな行動が大切だと紹介されていました。

お互いの行動や、考え方を変えるきっかけになるかもしれません。コミュニケーションで悩んでいる夫婦・カップルには、特におすすめのアサーション本です。

おすすめのアサーション・アサーティブの本まとめ

今回はアサーション・アサーティブの本おすすめについて紹介しました。

アサーション・アサーティブとは、「自分も相手も大切にした自己表現」を意味するものです。近年では、コミュニケーションスキルとしても注目されています。

そのためアサーションの本を読んでおけば、日常生活に応用できるでしょう。特に人間関係で悩んでいる人や、うまく自己表現ができないという人にはおすすめです。

アサーション・アサーティブの本を探すときには、ぜひここで紹介したおすすめを参考にしてみてください。

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