刺激に敏感な子どもについて、わかりやすく紹介されているHSC本。子ども向けや、子育てに悩んでいる家族向けもあるので、どの本がおすすめか迷ってしまうでしょう。
そこで今回は、おすすめのHSC本についてまとめてみました。心理カウンセラーが全冊購入して、それぞれの特徴を解説しています。
また実際に読んだ感想も紹介しています。リアルな体験談や、子育てに役立つ方法も参考になるので、HSC本のおすすめを探すときにはぜひチェックしてみてください。
そもそもHSCとは?
HSCとは「Highly Sensitive Child(ハイリー・センシティブ・チャイルド)」の略で、HSPの特性を持った子どものことを表しています。
具体的には、感受性が高い・刺激に敏感などです。ほかにもすぐ泣いてしまったり、人見知りや臆病だと言われたりすることもあるでしょう。
そのため、HSCの子育てに悩んでいる家族もたくさんいるのが事実です。近年はHSC向けの本が増えており、本屋やインターネットでも買えるようになっています。
HSC本のおすすめの選び方
HSC専門の本を選ぶのがおすすめ
HSC本は、子どもの視点や、子育て中の家族の視点で書かれているのが特徴です。
普通のHSP本でも、刺激に敏感な子どもについて、理解する際には役立つでしょう。しかしHSC本の方が、読んでみて参考になる内容が多いと思いました。
特にHSCの子育てを経験している著者の本には、リアルな体験談が書かれています。またHSC専門の医師・カウンセラーが著者の本も、事例がたくさん紹介されているのでおすすめです。
絵本なら子どもに読み聞かせができる
まだ子どもが小さい場合は、HSC向けの絵本を読んであげるのも良いでしょう。
たとえば優しい言葉で書かれた絵本なら、子どもの気持ちを癒してあげることができます。「ありのままで良いんだよ」というメッセージも伝えられるはずです。
またマインドフルネスが学べる絵本もおすすめします。HSCの子どもがイライラしたとき・不安になったときに、気持ちを落ち着かせる方法として役立ちますよ。
中学生以上を対象にしたHSC本もある
中学生や高校生を対象にしたHSC本は、学校生活をテーマにした内容になっています。具体的には、人間関係・恋愛・受験やテストなどです。
また漢字にふりがながついていたり、文字数が少なかったりすれば、読書が苦手でも読みやすいでしょう。イラストが多く、マンガ形式になっているHSC本もありました。
中学生や高校生になると、思春期特有の悩みも増えてきます。特にHSCは傷つきやすく、自分を責めてしまいがちなので、HSC本をプレゼントしてあげるのもおすすめです。
子育てのポイントが書かれた家族向けのHSC本もおすすめ
家族向けのHSC本には、子育てのポイントがまとめられています。
たとえば子どもに怒るときの注意点や、かんしゃくを起こしたときの対処法などです。また実際にやってみて役立った方法も、参考になるでしょう。
HSPを提唱したエレイン・N・アーロン博士は、「他とは違う子の親になるなら、他とは違う親になる覚悟が必要」と述べています。
そのためおすすめのHSC本を読んで、ぜひお子さんに合う方法を探してみてください。
【子育てに役立つ】HSC本のおすすめ
敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本
著者 | 長岡真意子 |
出版社 | 秀和システム |
ページ数 | 195ページ |
大きさ | 縦:約18.5cm 横:約13cm 厚さ:約1.5cm |
参考価格 | 1,430円 |
読書時間の目安 | 約1.5時間 |
- 5人のHSCを育てるママが著者
- お母さんのセルフケア方法も紹介
- 文字サイズが大きくて読みやすい
子育てに悩んでいるママにおすすめのHSC本
「敏感っ子を育てるママの不安がなくなる本」は、子育て中のママに焦点を当てたHSC本です。著者の長岡さん自身も、5人のHSCを育てるママとして活躍されています。
子どもの接し方はもちろん、お母さんのセルフケア方法が紹介されているので、おすすめできるHSC本だと思いました。実践することで、子育てが楽になるかもしれません。
イオストは少なめですが、文字サイズが大きく、誰でも読みやすいでしょう。子育てに悩んでいる人には、ぜひ読んでほしい一冊です。
ひといちばい敏感な子
著者 | エレイン・N・アーロン |
翻訳 | 明橋大二 |
出版社 | 1万年堂出版 |
ページ数 | 448ページ |
大きさ | 縦:約19cm 横:約13cm 厚さ:約2.5cm |
参考価格 | 2,090円 |
読書時間の目安 | 約8時間 |
- 著者はHSPの提唱者
- HSCとの向き合い方を解説
- HSCをじっくり理解したい人向け
HSCについて詳細に書かれた一冊
「ひといちばい敏感な子」は、HSP提唱者のエレイン・N・アーロン博士が著者の本です。HSCの特徴を、生まれてから自立するまでの段階に分けて、わかりやすくまとめられています。
個人的には、「他とは違う子の親になるなら、他とは違う親になる覚悟が必要」という言葉が印象に残りました。怒り方のポイント、親がカッとなった時の注意点などが紹介されているのも特徴です。
文字数は多いので、読むのに時間はかかるかもしれません。それでも、子育てに役立つ情報がたくさんあるので、小さいお子さんがいる人にはおすすめのHSC本です。
HSCの子育てハッピーアドバイス
著者 | 明橋大二 |
イラスト | 太田知子 |
出版社 | 1万年堂出版 |
ページ数 | 232ページ |
大きさ | 縦:18.8cm 横:12.8cm 厚さ:2.5cm |
参考価格 | 1,320円 |
読書時間の目安 | 約40分 |
- イラストやマンガの多いHSC本
- フルカラーで文字も大きい
- 子どもと大人の視点から解説
スラスラ読めるので初心者にもおすすめのHSC本
この本は、エレイン・N・アーロン博士の「ひといちばい敏感な子」を翻訳した、明橋大二先生が書いています。
内容はフルカラーで、イラストやマンガがたくさんあり、非常に読みやすいHSC本だと思いました。文字も大きいので、スラスラと読めるでしょう。
また子どもと親の視点から、わかりやすく解説されているのが特徴です。HSCとの向き合い方も紹介されており、どのように接したらいいのか参考になります。
読書が苦手な人にもおすすめできる、初心者向けのHSC本です。
100年後にはみんな死んでるから気にしないことにした
著者 | なおにゃん |
出版社 | KADOKAWA |
ページ数 | 128ページ |
大きさ | 縦:21cm 横:14cm 厚さ:1.3cm |
参考価格 | 1,430円 |
読書時間の目安 | 約30分 |
- HSC時代の苦労もまとめられている
- HSP・HSCなら共感できる内容を紹介
- 読みやすいので時間もかからない
リアルな体験談が共感できると話題
「100年後にはみんな死んでるから気にしないことにした」は、Twitterで話題になった本です。著者のなおにゃんさんも刺激に敏感で、学生時代の苦労がまとめられています。
そのため小学生・中学生のHSCが、どんなことで悩みやすいのか、参考になると思います。左ページにイラスト、右ページに文章があり、見開きで読めるのが特徴です。
内容も読みやすく、刺激に敏感な人なら、共感できるものばかりでしょう。30分程度で読めるので、時間もそこまでかかりません。
【子ども向け】HSC本のおすすめ
きみのことがだいすき
著者 | いぬいさえこ |
出版社 | パイインターナショナル |
ページ数 | 32ページ |
大きさ | 縦:約17cm 横:約18cm 厚さ:約1cm |
参考価格 | 1,320円 |
読書時間の目安 | 約10分 |
- Amazonでの口コミ評価が高い
- 優しいメッセージに癒される
- 子どもに家族の愛を伝えられる
刺激に敏感なHSCに家族の愛を伝えられる
「きみのことがだいすき」は、心温まるメッセージと動物たちが描かれた絵本です。特にAmazonでは、口コミで高く評価されています。
片方のページにイラストがあり、もう片方に一言が添えられています。どれも優しさを感じる内容で、とても癒されると思いました。
そのため大切なお子さんに、家族の愛を伝えられるでしょう。寝る前に読み聞かせる絵本としても、おすすめできる一冊です。
子どものためのマインドフルネス
著者 | キラ・ウィリー |
イラスト | アンニ・ベッツ |
訳 | 大前泰彦 |
出版社 | 創元社 |
ページ数 | 96ページ |
大きさ | 縦:18.3cm 横:22cm 厚さ:1cm |
参考価格 | 1,980円 |
読書時間の目安 | 約20分 |
- 子どもに読み聞かせができる
- 呼吸法などがイメージしやすい
- マインドフルネスはHSCにも役立つ
呼吸法や瞑想方法のイメージがしやすい一冊
絵本のような感覚で読める「子どものためのマインドフルネス」。動物たちと一緒に、呼吸法やボディスキャンを実践できる内容になっています。
とにかく内容がわかりやすいのが、この本の特徴です。「ロウソクの火を吹き消すようにゆっくり息を吐いて」など、イメージしやすいように説明されています。
マインドフルネスで気持ちを落ち着かせる方法は、HSCにも役立つはずです。自分で読むなら20分程度ですが、子どもに読み聞かせるなら、もう少し時間はかかるかもしれません。
10代のための疲れた心がラクになる本
著者 | 長沼睦雄 |
出版社 | 誠文堂新光社 |
ページ数 | 229ページ |
大きさ | 縦:17.6cm 横:13cm 厚さ:1.5cm |
参考価格 | 1,430円 |
読書時間の目安 | 約1時間 |
- 10代のHSCにおすすめの本
- 文章にふりがなが付いているので安心
- 受験やテストなどわかりやすい例で紹介
学生視点で書かれているので読みやすいHSC本
「10代のための疲れた心がラクになる本」では、思春期にありがちな悩みについて解説されています。その中で、HSCの特性も紹介されていました。
マンガは少なめですが、文章にふりがなが付いており、漢字が苦手な子どもでも読みやすいでしょう。また受験やテストなど、学校の例で説明してくれるのが良いと思いました。
脳の仕組みやストレスの原理なども、わかりやすくまとめられています。自分を楽にする「ラク技」は、10代のHSCにも実践して欲しいので、ぜひチェックしてみてください。
子どもや家族におすすめのHSC本まとめ
今回は、おすすめのHSC本について紹介しました。
HSC本には、子育てに役立つ本や、子ども向けの本などさまざまあります。そのため、口コミや試し読みを確認しながら、自分に合いそうなHSC本を選ぶのがおすすめです。
HSC本を探すときには、ぜひここで紹介したおすすめを参考にしてみてください。
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